漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

26.小便少

2007年11月29日 | Weblog

「小便少」の證のある処方を傷寒論・金匱要略の中から取り出してみますと

金匱要略の「痙濕暍病脈證第二」の第12条に
太陽病、汗無くして小便反って少く氣上って胸を衝き口噤語るを得ず、剛痙を作さんと欲するは葛根湯之を主る。

傷寒論の「辨太陽病脈證併治中第六」の第104条に
太陽病、小便利する者は、水を飲むこと多きを以て、必ず心下悸す、小便少なき者は、必ず裏急を苦しむなり。

「小便少」の證のある時の処方は

Ⅰ.葛根湯

Ⅱ.茯苓甘草湯



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