毎年12月8日は年に一度の大坐禅会の日。
夕方、早めにお寺に向かった。
大広間には、すでに大勢集まっている。
今日の夕食はカレーだ。
お寺で食べる食事は美味しい。
漬物がおいしい。
おなかいっぱいになったところで、
ごろんと横になって、
のんびりしたいところだが、
そうそう、
今日は坐禅に来たのだ。
ホワイト・ボードには学生達が集まっている。
北海道医療大学の学生14名。
今年も先生に引率されて来ている。
彼らはレポート提出が義務付けられているのだ。
坐行の仕方の説明。
6時半から8時5分まで。
間に休憩をはさんで坐禅。
6時から、坐禅の説明を受ける。
学生達は真剣に聞いている。
小さいさんは食事のあと、
姿をくらました。
お友達と遊びまわっているようだ。
さて時間だ。
並んで静かに本堂に移動する。
はじまる直前に子供たちが静かに入ってきた。。
小さいさんも一丁前の顔をして座っている。
見ると結跏趺坐している。
ゆったりと坐り、体を左右に動かして、
腰のすわりを安定させる。
背筋を真っ直ぐに伸ばし、
頭のてっぺんから天に繋がるイメージ。
顔は正面。
視線は半畳先に落とす。
このとき顔を下げないようにする。
すると自然に半眼になる。
姿勢は整った。
次は調息。
ゆっくりと腹式呼吸で息を整える。
冷たい本堂の空気が鼻から入る。
お腹に気を溜めていく。
口から細く長く息をはく。
調息に集中しているうちに休憩となる。
小さいさんたちは静かに姿をくらました。
ふたたび坐禅。
もう調息のことも気にしない。
ただ坐っている。
脳波をα波に切り替える。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
寒さも気にならなくなった。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
視界の縁がぼやけてきた。
カーン、カーン、カーン・・・
鐘が鳴る。
コン、コン、コン・・・
カーン、コン、カーン、コン、カーン、コン・・・・・
終了である。
気分爽快。
並んで出口に向かい、
一礼して本堂を去った。
方丈さんの挨拶を聞いて解散。
学生諸君、レポート頑張ってくれたまえ。