０７１：老人（素人屋）

一日に三度電話をかけてくる　老人性鬱の父の日常

０７０：章（素人屋）再投稿

前兆も気配もなくて唐突に第二章から始まるなんて

０６９：カフェ（素人屋）

この町に初めてできたカフェ＆バーが１００円ショップにリニューアルする

０６８：報（素人屋）再投稿

背負（しょ）っている荷物が重い・・・呟きを聴いていたのか零時の時報は

０６８：報（素人屋）

背負（しょ）っている荷物が重い・・・呟きを聴いていたのか零時の時報

０６７：事務（素人屋）

事務的な問診終わりあと一つ尋ねたかった言葉のみ込む

０６６：ふたり（素人屋）

午前４時の分娩台にほやほやの娘と我はふたり並んで

０６５：鳴（素人屋）

雨粒を威嚇して鳴く　梅雨の朝地より這い出てきたカブトムシ

０６４：百合（素人屋）

かあさんは写真うつりを気にしてる　祝いのお膳百合根のきんとん

０６３：オペラ（素人屋）

目の上の瘤より高い地位よりも名声よりも。サリエリのオペラ