福島原発事故終息へのシナリオ
東京電力勝俣恒久会長が昨日記者会見で、事故の収束に向けた工程表を発表しました。
記者会見録画
普通のTVは、すべてのチャンネルが普通の放送になってしまい此処で見るしかありません。
報道番組も「菅降ろし」ばかり、産経新聞とフジテレビはその最たるものだ。
福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋 東京電力株式会社プレスリリース
「菅総理からの指示」でまとめたそうです。
東電としては、不確定要素が多すぎ「道筋」を公表するのは控えたかったかもしれません。
ただ、各原子炉の状況や様々な問題が整理されたかたちで公表されたのは良い事だと思います。
概要はNHK「東電福島第一原発ニュース」に「工程表どおり進むか未知数」と題して書かれています。短く整理して書かれています。
これを引用しながら「かもしれない」と言う観点から、今最も重要な「冷やす」機能の回復について考えてみます。
「熱交換器を設置して原子炉の熱を取り除く機能を回復」とは所謂「外付けの冷却装置」を設置するという事です。所内の放射線量が低い所での作業が中心となるので、既存の装置を復旧するより実現の可能性が高いと思われます。しかし、最終的には原子炉冷却系の配管と接続する必要があります。その場所が原子炉建屋なのかタービン建屋なのか、その場所の放射線量が作業可能な値であることが不可欠です。
以下の作業も同様です。
●「汚染水を浄化して再び原子炉に戻す」
●「使用済み燃料プールの外部電源による注水から本来の循環による安定的な冷却」
次に「格納容器の一部が損傷している2号機については、原子炉への水の注入量を最小限に抑えながら冷却し、損傷箇所をセメントなどで修復したうえで、1号機と3号機のような対策を取る」
格納容器損傷の状況が明らかでないので何とも言えませんが、「セメントなどで修復」が可能かどうか。大きく型枠を作り、急速に固化するセメント(超速硬化セメント)などを使った生コンを流し込むという事なのでしょう。
内圧がある容器から流出する水を止められるか心配です。一時的に原子炉への注水を止める事が出来るのなら可能でしょう。
当然、型枠を作る際にも放射線量が問題になります。
「工程表どおり進むか未知数」であり、「専門家は、作業がどのように進んでいるか情報を十分に公開することが重要だと指摘しています。」
その通りだと思います。
東京電力勝俣恒久会長が昨日記者会見で、事故の収束に向けた工程表を発表しました。
記者会見録画
普通のTVは、すべてのチャンネルが普通の放送になってしまい此処で見るしかありません。
報道番組も「菅降ろし」ばかり、産経新聞とフジテレビはその最たるものだ。
福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋 東京電力株式会社プレスリリース
「菅総理からの指示」でまとめたそうです。
東電としては、不確定要素が多すぎ「道筋」を公表するのは控えたかったかもしれません。
ただ、各原子炉の状況や様々な問題が整理されたかたちで公表されたのは良い事だと思います。
概要はNHK「東電福島第一原発ニュース」に「工程表どおり進むか未知数」と題して書かれています。短く整理して書かれています。
これを引用しながら「かもしれない」と言う観点から、今最も重要な「冷やす」機能の回復について考えてみます。
「熱交換器を設置して原子炉の熱を取り除く機能を回復」とは所謂「外付けの冷却装置」を設置するという事です。所内の放射線量が低い所での作業が中心となるので、既存の装置を復旧するより実現の可能性が高いと思われます。しかし、最終的には原子炉冷却系の配管と接続する必要があります。その場所が原子炉建屋なのかタービン建屋なのか、その場所の放射線量が作業可能な値であることが不可欠です。
以下の作業も同様です。
●「汚染水を浄化して再び原子炉に戻す」
●「使用済み燃料プールの外部電源による注水から本来の循環による安定的な冷却」
次に「格納容器の一部が損傷している2号機については、原子炉への水の注入量を最小限に抑えながら冷却し、損傷箇所をセメントなどで修復したうえで、1号機と3号機のような対策を取る」
格納容器損傷の状況が明らかでないので何とも言えませんが、「セメントなどで修復」が可能かどうか。大きく型枠を作り、急速に固化するセメント(超速硬化セメント)などを使った生コンを流し込むという事なのでしょう。
内圧がある容器から流出する水を止められるか心配です。一時的に原子炉への注水を止める事が出来るのなら可能でしょう。
当然、型枠を作る際にも放射線量が問題になります。
「工程表どおり進むか未知数」であり、「専門家は、作業がどのように進んでいるか情報を十分に公開することが重要だと指摘しています。」
その通りだと思います。