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白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

1号機、津波前に重要設備損傷か 原子炉建屋で高線量蒸気

2011-05-16 22:24:46 | 原発・エネルギー

1号機、津波前に重要設備損傷か 原子炉建屋で高線量蒸気 (北海道新聞)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/292476.html

福島第1原発:冷却装置を手動停止 地震10分後(毎日)

http://mainichi.jp/select/today/news/20110517k0000m040122000c.html

非常用冷却装置、津波前に停止…東電詳細データ (読売)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110516-OYT1T01016.htm

 津波前、一時停止か=1号機の非常冷却装置-地震前後の記録公開・東電 (時事.com

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051600860

 

 福島第1原発:地震直後データ公表 現場、極度の混乱 (毎日)

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110517k0000m040129000c.html

 

なぜ、原子炉の圧力が急激に低下したのだろう?

 


福島原発 津波ではなく地震で! 東電 炉心溶融も知っていた?

2011-05-13 12:00:16 | 原発・エネルギー

福島原発事故は、「津波ではなく地震で起きた。」東京電力は、ごく早い時点で「炉心溶融」も知っていたのではないだろうか?

 3月11日午後2時46分 地震発生から非常用ジーゼル発電機がダウンした、午後3時41分に何があったのか? 何らかの記録は残っているはずである。

 

「東京電力が、14日に福島原発からの全員退避を打診していた」との報道が、ずっと頭の中に残っていました。さらに、原子力安全・保安院が「炉心溶融を震災当日予測」していたという。小西克哉 国際教養大学客員教授は、「1号機は地震で配管が破損していたのではないか」と話しています。

地震発生の翌朝には、通常大気圧程度の格納容器の圧力が8キロにも上昇していた。

なぜか?

圧力容器内の配管が壊れ圧力容器から格納容器へ冷却材が漏れていた、(冷却材喪失)可能性がある。短時間に水が無くなったのはそのためではないか。津波で電源がなくなり崩壊熱を徐熱できなくなったとされている。しかし、直接的原因は津波による「全電源喪失」が原因ではなく、地震による損傷の可能性がある。地震直後からのデーターが全く公表されていない。

 

原子炉冷却材喪失事故(LOCA)とは

http://www.weblio.jp/content/LOCA

 

地震時レベル2PSA手法の整備(BWR)平成19年3月 独立行政法人 原子力安全基盤機構

http://www.jnes.go.jp/content/000011169.pdf

 

80/287 頁

圧力容器破損事象(RVR)を高圧炉心注水系(HPCF)配管の破断によるLOCA 時注水失敗(AE)及び未臨界確保失敗(C)の事象に、地震時に発生する可能性が高い電源喪失が重畳した複合事象(ABCE)と仮定した。この事故進展解析結果を図3.9-1 から図3.9-5 に示す。この事象が発生すると、高圧炉心注水系(HPCF)配管の破断によるLOCA 発生後、原子炉未臨界確保に失敗するとともに、高圧・低圧系による注水に失敗する。そのため炉心冷却手段が確保できず、約0.6 時間後に燃料落下開始、約1.8 時間後に原子炉圧力容器破損、約16.7 時間後に格納容器の過温破損に至った。

 想定されるケースをシュミレーションした結果だろうと思います。

 

 今回のケースと似ているのではないだろうか? 

 

 うがった見方をすると、「異常に巨大な天災地変」を装うことで、賠償を逃れようとしたのではないか。

 

東電、福島原発からの全員退避を打診 首相は拒否

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2791012/6969863

 

最悪の事態へ向かう直前だった 東電が14日に職員全員退避を申請

http://aggregator.jp/archives/7129

 

 

炉心溶融を震災当日予測 応急措置まで半日も

http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032701000673.html

 

保安院 炉心溶融 震災当日に予測

http://sociologio.at.webry.info/201103/article_96.html

 

「福島原発事故 隠された真実を暴く!」1/2 小西克哉(国際教養大学客員教授)

http://www.youtube.com/watch?v=PqVsvaNVNYg&feature=related

 

「福島原発事故 隠された真実を暴く!」2/2

http://www.youtube.com/watch?v=9ECoEl-OQEg

 

燃料の大量溶融、東電認める 福島第一1号機

http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2011051207510.html との事です。

大量の注水は何処へいってしまったのだろう?

「圧力容器も格納容器も破損」、この先どうなるのだろう?

事故終息をめざし過酷な条件で働く人々はどうなるのだろう?

今回の事故対策に限って国が認めた250ミリシーベルトを超える人も出てくるはずだ。

交代要員はいるのだろうか?

 

福島第一原子力発電所事故の経緯

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF

 

 


浜岡原発 止めただけでは意味がない! 貯蔵プールに核燃料

2011-05-13 11:49:09 | 原発・エネルギー

 

 

<静岡・浜岡原発>原子炉 今日 全停止するという。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20110513ddm041040157000c.html

 

「浜岡原発全面停止」以降の課題 広瀬隆 特別インタビュー (ダイアモンド)

http://diamond.jp/articles/-/12199

広瀬氏によると

「原子炉の内部、あるいは貯蔵プールに核燃料があるかぎり、運転中の原子炉と危険性は何ら変わらないという事実は、誰もが理解したはずです。福島第一原発の事故では、運転停止中の4号機で水素爆発が起こりました。原子炉から取り出した使用済み核燃料棒が貯蔵プールに保管されていたため、電源喪失によってアッという間に温度が上がり、水素爆発を起こしたと発表されました。今になって、あれは水素爆発ではなかったという怪しげな説が出ていますが、いずれにしろ、電源喪失で冷却不能になれば、爆発します。したがって、最終的な目的は燃料を搬出することにあるわけです。」

 

確かに我々は学びました。

今回停止した浜岡原発の燃料は何処へ運ぶのだろう。

国内の使用済み核燃料棒は、何処に、どの位の数が、どの様に保管されているのだろうか?

そこは、どの程度安全なのだろうか?

 

破局は避けられるか――福島原発事故の真相 ジャーナリスト広瀬隆 (ダイアモンド)

http://diamond.jp/articles/-/11514

 

 

 

 


福島原発巨大事故 今何が必要か 広瀬隆氏

2011-05-11 10:30:41 | 原発・エネルギー

福島原発巨大事故 今何が必要か 広瀬隆氏 2011510

http://www.videonews.com/press-club/0804/001872.php

 

天然ガスコンバインドサイクル エネルギー効率60

http://www.energia.co.jp/press/09/p090408-1.html

 

PEM型燃料電池(通称エネファーム)エネルギー効率最大80

http://www.ene-farm.info/products/

 

道東初の燃料電池 LPガス仕様を高齢者住宅に

http://www.iesu.co.jp/article/2010/11/20101105-1.html

 

家庭用省エネ・新エネ機器(設備)の概要 (北海道)

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/sge/grp/01/08_H22enemon_katei_gaiyo.pdf

 

「北の大地 自然エネルギーとの共存」(NEDO 北海道支部)

http://www.nedo.go.jp/introducing/nedohokkaido_kitanodaichi_siryo_siryo03_3.html

 

北海道では暖房をどうするかが最大の関心事です。

家庭用エネルギー消費原単位

http://imagawa-k.jp/2010/09/post_132.html

 


原子力の時代終了ではなく、復活させるべき時 FT社説

2011-05-09 16:11:36 | 原発・エネルギー
原子力の時代終了ではなく、復活させるべき時 FT社説

世界の原発、フクシマ後にらみ始動 問われる日本の戦略 (日経)

先にも紹介しましたが、

自民 原発推進派はや始動 「原子力守る」政策会議発足
経産省、"原発重視"の方針堅持へ--安全宣言で電力確保目指す

喉元を過ぎていないうちからこんな状況です。

国民的議論の結果、どうしても原子力を続けざるを得ないという場合、 「トリウム原子力」 (軽水炉にトリウム燃料ではなく、熔融塩炉)の事も知っておきたいし、研究するべきかもしれない。

トリウム原子炉と言っても、色々あるようです。

加速器駆動未臨界炉 (京都大学原子炉実験所)
トリウム燃料サイクルの研究開発と動向(日本原子力学会誌)


「原発革命」の著者 古川和男氏は、「トリウム熔融塩炉」を提唱している。

いずれにしても、「安全性」、厄介なプルトニウムの発生が非常に少ないというが、「核分裂生成物」「放射性廃棄物」のがどのようなものか、強力なγ線の「遮蔽や照射損傷」の問題はどうかなど、素人ながら確認すべき点は多い。


「想定外」、16年前に警告 福島第1原発 故高木仁三郎氏

2011-05-07 22:50:59 | 原発・エネルギー
今日の、北海道新聞夕刊に載っていたので調べました。

想定外」、16年前に警告 福島第1で故高木さん論文

核施設と非常事態-地震対策の検証を中心に 故高木仁三郎                                  国立情報学研究所
































核無き世界を生きる -トリウム原子力- 核兵器にならない原子力 日本抜き?

2011-05-06 22:21:40 | 原発・エネルギー

昨日、今日も新たな動きがありました。

自民 原発推進派はや始動 「原子力守る」政策会議発足

 http://prayforjp.exblog.jp/13516039/

経産省、"原発重視"の方針堅持へ--安全宣言で電力確保目指す

http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/572.html

首相、浜岡原発の全原子炉停止を要請 防波壁完成まで(朝日)  

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20110506-567-OYT1T00711.html

浜岡原発の停止要請に「迅速に検討する」 中部電力社長

 http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2011050600163.html

原子炉建屋 浄化装置が稼働

 http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110505/2215_joka_sochi.html

 何とか終息してもらいたい。

 核密約公開、民主政権に再三「憂慮」米外交公電で判明asahi.com ニュース特集ウィキリークス)http://www.asahi.com/special/wikileaks/ 

 

「ウラン-プルトニウム原子力村」支配の間に、日本抜きで「核兵器にならない原子力」の研究が行われているようです。

 京都大学生存基盤科学研究ユニット助教 亀井 敬史 の講演の録画

    (12分割されている-”9”が抜けている)

 http://www.iias.or.jp/public/event/2010_0220_lecture.html

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演1

http://www.youtube.com/watch?v=IuctQSe65_k&feature=related

2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演2-1

http://www.youtube.com/watch?v=Hz-MWByAQFA

2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演2-2

http://www.youtube.com/watch?v=KBWgbnAkoCQ

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演3

http://www.youtube.com/watch?v=O2SroVhfRx4

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演4

http://www.youtube.com/watch?v=aIJgIrFsH0c

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演5

http://www.youtube.com/watch?v=RdVpl6ORFSQ

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演6

http://www.youtube.com/watch?v=3pF0U5AHNCQ

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演7

 http://www.youtube.com/watch?v=qr7Ben4RddA

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演8

http://www.youtube.com/watch?v=dlcwKbKZNPc

 2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演10

http://www.youtube.com/watch?v=0Jo-tKZcbKw

2010220日京都銀行共催・国際高等研究所・トリウム原子力亀井講演11

http://www.youtube.com/watch?v=dQ_j_MXTCfc

 トリウム溶融塩炉の実用化を急げ (日比野庵 本館)おおよそ書かれています。

http://kotobukibune.at.webry.info/201104/article_3.html

 

どんな技術なのか、注視していきたい。 「村」を作らないことを望みます。

 

 参考: 溶融塩炉 (高度情報科学技術研究機構-原子力百科事典)

 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=03-04-11-02

 関係団体

  財団法人 国際高等研究所 

http://www.iias.or.jp/

 京都銀行

http://www.kyotobank.co.jp/

 京都大学生存基盤科学研究ユニット

http://iss.iae.kyoto-u.ac.jp/iss/jp/index.html

 

 背景にはこんなことも

放射性物質“トリウム”最前線 (NHKエコチャンネル クローズアップ現代)

 http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_gendai_20101110_0732

 

エコで赤字!? ~特別会計の実態~ (NHKクローズアップ現代)

http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_gendai_20101118_0747

 


原子力発電と核武装 原子力の平和利用の真実

2011-05-01 22:19:31 | 原発・エネルギー

 

原子力発電と核武装  

http://kogatoru.sakura.ne.jp/kblog/2011/04/05/77

 

スクープドキュメント“核”を求めた日本~被爆国の知られざる真実~ NHK

http://www.nhk.or.jp/special/onair/101003.html  残念ながら見ていない。 

 

NHKスクープドキュメント “核”を求めた日本~被爆国の知られざる真実~の感想 

http://manami-f.sblo.jp/article/41089754.html

 

""を求めた日本」報道において取り上げられた文書等に関する調査について(外務省) 

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku_hokoku/index.html

 

 

更に遡り、日本が原子力発電を導入した経緯についてYouTubeにありました。

 

原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略NHK_1 15 

http://www.youtube.com/watch?v=k0uVnFpGEms

原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~NHK_2 15

http://www.youtube.com/watch?v=C5gA18Q5UZ0&feature=related

原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~NHK_3 14

http://www.youtube.com/watch?v=rQuvSIvu6gk&feature=related

 

河野太郎の指摘 「日本のエネルギー政策」シリーズ1 原子力発電

http://www.taro.org/movie/2009/08/genshiryokuhatsuden.php

 

日本には、核兵器6000発分にあたる、46トンのプルトニウムがある。

http://www.slideshare.net/hkano/frank-diet-5-nov-2010-rev2jp

 

原爆から原発へ 原発から原爆へ (核絶対否定のHP

http://www.ne.jp/asahi/nozaki/peace/data/kaku_bakupatu.html

 

柴田秀利

http://www.hm2.aitai.ne.jp/~k-okuda/

 

読売争議

http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/rn/22/rn1949-057.html

 

原子力平和利用使節団

http://www.f.waseda.jp/tarima/pressrelease.htm

 

正力松太郎

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110420dde012040004000c.html

 


福島原発事故の適切な初期対応は政府に可能だったのか?

2011-05-01 15:57:31 | 原発・エネルギー

福島原発事故の初期対応について、東京電力・政府に批判が集中している。
東京電力や政府(原子力安全委員会も含め)がうまく対応することが可能だったのだろうか? 
 素人ながら調べてみました。

福島原発 原子炉スクラムに失敗していたら で、いくつかの文書を紹介しました。

「事故シーケンス」 シビア「アクシデントマネジメント」などの言葉が何度も出てきた。
「こんな場合にはこんな事態になる」という、事故のシナリオは沢山書かれていましたが、どの文書にも「事故を終息させる方法」が全く書かれていないのです。
「アクシデントマネジメント」とはどんな目的なのだろうか?

発電用軽水型原子炉施設におけるシビアアクシデント対策としてのアクシデントマネージメントについて (なぜか 文部科学省)
 要点
事故対策における位置付け。
我が国の原子炉施設の安全性は、多重防護の思想に基づき厳格な安全確保対策を行うことによって十分確保されている。これらの諸対策によって「シビアアクシデント」は工学的には現実に起こるとは考えられないほど発生の可能性は十分小さいものとなっており、原子炉施設のリスクは十分低くなっていると判断される。アクシデントマネージメントの整備はこの低いリスクを一層低減するものとして位置付けられる。

電力会社の自主的なものであり規制ではない。
 原子炉設置者において効果的なアクシデントマネージメントを自主的に整備し、万一の場合にこれを的確に実施できるようにすることは強く奨励されるべきであると考える。

原子力安全委員会の姿勢
「行政庁(多分、原子力安全・保安院)から報告を受け、検討することとする。」原子力の安全を担保する砦としての主体性が全く感じられず、「原子力安全・保安院の下請け機関」に成り下がっている。

原子力施設におけるアクシデントマネジメントの安全工学的考察大阪大学大学院 工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)
によると
 我が国の「アクシデントマネジメント」は原子炉の設置または運転を制約するような規制的措置が要求されていない。IAEAでは、設計段階におけるSA対策及びAMの要件化を行っている。

今回の福島原発事故では、初めは炉心に水を注入するためのECCS(緊急炉心冷却装置)を作動したが、電源を喪失したため、使用済み燃料プールの冷却系など、崩壊熱除去のためのすべての冷却系がすぐ動かなくなった。

事故発生の極初期段階での対応が遅れたとか、誤ったとか言われているが、「アクシデントマネジメント」(事故にどの様に対応して終息させるか)は、電力会社が自主的に整備するものだから、東京電力に任せるしかなかった。
東京電力の「アクシデントマネジメント」に、全外部電力喪失したケースなど無かったのではないかと想像される。
政府が本来頼りにすべき原子力委員会はもとより、「福島原発の設備を知り、素早く対応策を示す事が可能な「専門家」が居なかった」とういのが現実であったと推測される。
自民党政権であったとしてもうまく対応できただろうか? 大いに疑問だ。
このような「システム」を作ってきた前政権からの反省は、当事者やマスコミからもほとんど聞こえてこない。

確率論的安全評価とは
100%安全は不可能なので、放射性物質が大量に放出される大事故になる確率を求める。
どこかで「線を引き」これを超えるものは「想定しない」とういことなのでしょう。


また、放射線被ばくの「確率的影響」と呼ばれるものと同じ考え方だろうと思います。
「タバコによる肺がんのリスクに…%加わるだけだから安全」という考え方。


 「確率的影響 (電気事業連合会)

 「確率的影響」  (放射線利用技術データベース 財団法人放射線照射振興協会)なぜか直接はつながりません。

福島原発 原子炉スクラムに失敗していたら

2011-05-01 15:27:28 | 原発・エネルギー
福島原発事故で発生が報じられ、TVなどの専門家は「止めるは成功した」と解説し、言葉や表情から「誇らしげとも安どした」とも感じられる印象を受けました。「止める」に失敗していたらどうなっていたのでしょうか?
キーワード「原子炉スクラム」「失敗」で調べてみました。

「止める」に失敗したらとういQ&A(教えてgoo) もありますが、確かなことはわかりません。
     注: 原子炉スクラム とは

こんなものが出てきました。
海外の原子力発電所における主な事故 ((財)高度情報科学技術研究機構)
10.米国ブラウンズフェリー発電所3号機のスクラム失敗

BWR(沸騰水型原子炉)の出力発振-核暴走事故の危険性- 京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ
 出力振動が起きた場合でも,いまのところスクラムがかかって大事故に発展していませんが,最終的な歯止めであるスクラムに万一失敗すれば,チェルノビリ事故同様の反応度事故(暴走事故)に発展するのは必至です.スクラム失敗はありえない事故ではなく,スクラムできなかった事故はいままでにも結構ありました.幸いなことに,ただそれが暴走事故や冷却水喪失事故などと結びついて起きていないだけのことです。中略 電力各社から通産省資源エネルギー庁に出された「シビアアクシデント対策」には,このようなもの(出力振動に関するもの)はその影も見つかりませんでした。

「出力振動」に関して
超高出力密度炉心ABWR プラントの実用化に向けた技術開発
 近年においても海外ではBWR の核熱水力安定性の問題に起因する出力振動事象の発生が見受けられる。この中には,経済性の向上を目的としたプラント増出力,即ち,炉心出力密度の増加に遠因すると想定されるものもある1,2。本研究において,炉心出力密度増加時に想定される核熱水力安定性の問題に取り組む一環として,出力振動時を含めて高い精度で事象を評価するモデルを開発し,また,これを用いた安全評価手法の構築を進める。これにより,事象発生の抑止のみならず,その発生時においても炉心燃料等の安全性評価が適切になされ,我が国の原子力プラントの安全な運転,即ち,我が国の電力の安定供給の確保に資することが期待される。

IAEA のホームページから出てきた、日本原子力研究所(現在の独法原子力開発機構)(2005年 平成17年)が公刊した文書 ↓
THALES-2コードによるBWRMark-IIを対象としたレベル3PSAのための系統的なソースターム解析
 原子力発電所の確率論的安全評価(PSA)のために(過酷な事故)時の事故進展と放射性物質(以下ではFPと略す)の移行挙動を解析できるよう日本原子力研究所(原研)で開発された総合的シビアアクシデント(過酷事故)を解析コードである。現在、原研では、Mark-II型格納容器をもつ110万kW級BWR・5プラントを対象とするレベル3PSAを実施しており、その一環としてTHALES-2を用いた広範な事故シナリオに対するソースターム評価を実施した。本報告書では、炉心損傷事故シーケンス及び格納容器の機能が喪失するシナリオ(格納容器機能喪失シナリオ)の違いがソースタ}ムへ及ぼす影響について、主要な知見を報告する。  とういものです。

今回福島原発では「止める」(制御棒正しく挿入された)は成功したと言われています。
「止める」に失敗したらどのような状況が起きるかなど、コンピュータでシュミレーションして見た結果だと考えられます。

本文の27頁(文書全体の43/152)
4. 5原子炉スクラム失敗(TC)(制御棒正しく挿入されないなど緊急停止失敗)シーケンス
 制御棒の一部の挿入不可を考慮するために出力の一部を残した状態での計算は、反応度解析モデルが組み込まれていないことからTHALES-2 コードでは解析できない。そのため、TCシーケンスの炉心での急激な冷却材の蒸発を模擬するため、W/W及びD/Wの圧力と温度を初期条件で高く設定し、約1.5時間程度で格納容器が破損するものとしてソースターム解析を実施した。従って、本事故シーケンスについては5章においてソースターム評価結果のみを示す。

4.6イベント(事故の進行)時刻に関する支配因子
 炉心溶融の開始時刻は、炉心への注水がどの程度の期間、働くかによって決定され、炉心損傷事故シーケンスによって異なる。また、その後の炉心支持板破損、圧力容器破損といったイベントの発生時刻は、炉心溶融開始時点、での燃料中の崩壊熱の蓄積量に依存する。Table 4.6にTCを除く4つの炉心損傷事故シーケンスに対する計算開始から炉心溶融開始までの炉心で発生した崩壊熱、炉心からの除熱量、炉心への蓄積熱量、各イベントの時間間隔の比較を示す。炉心からの除熱量は、炉心冷却系の作動の状況によって決定される量である。炉心での蓄積熱量と事故の進展をみると、炉心溶融開始時点での蓄積熱量が多い事故シーケンス程、事故の進展が早いことがわかる。
 TQUVシーケンスは、炉心注入系が全く働かない事故シーケンスであるので、炉心での蓄積熱量が最も多く、炉心溶融開始から支持板破損までの時間間隔は15分と最も短い。
TQUV1Wシーケンスでは、LPCI(非常用炉心冷却装置の非常用炉心冷却装置)が効率的に働いたために、発生した崩壊熱以上に除熱されており、炉心溶融開始から支持板破損までの時間間隔は121分と事故の進展は最も遅くなった。炉心支持板破損以降の事故の進展は、炉心下部における冷却水の存在量及び金属一水反応から発生する熱量にも影響するので単純ではないが、この蓄積熱量が多い事故シーケンスほど炉心溶融開始から圧力容器破損までの時間間隔が短いと考えられる。
 
などと書かれています。

次に、 
 レベル2PSA 手法の整備(BWR)  (独立行政法人 原子力安全基盤機構 2003年 平成15年度)

1-1頁(11/114頁)
地震の規模によっては、放射性物質放散の防護壁となっている格納容器自体の損傷が懸念されるとともに、 LOCA事象と全交流電源喪失、あるいは、クラム失敗とが重複するなどが懸念されることや、アクシデントマネジメント(AM(略))策の追加設備自体が地震により機能喪失することが想定されるため、格納容器の健全性及びソースタームへの地震の影響を確認できるように手法を整備する必要がある。
28/114頁~29/114頁には、
表2.2 地震時の代表的な事故シーケンス(1/2):BWR-5 MarkⅡ改良型原子炉施設に、様々な想定がなされています。

地震時レベル2PSA手法の整備(BWR)  独立行政法人 原子力安全基盤機構平成19年2007年
も見つかりました。
「こういう事象が発生すると、こんな事態になる」がたくさん書かれています。

「原子力村」が有れば「自然エネルギー村」も トリウム熔融塩炉とは?

2011-04-29 22:35:42 | 原発・エネルギー
「原子力村」が有れば「自然エネルギー村」も「国際CO2地球温暖化村」もあるのかもしれない。

考え方を同じくする人達が仲間をつくるのは当たり前のことですが、違う考えを持つ人を排除すると「村」になってしまいます。

今日、原発問題全道連絡会の菅野一洋氏のお話を聞くことができました。
「トリウム溶融塩炉」という、一つのキーワードを教えていただきました。

このキーワードで検索を進めると、「自然エネルギー村」の存在が明らかになってきました。
順に紹介します。

第四世代原子力候補のトリウム熔融塩炉が何故取り残されているのか。  (未来エネルギー研究会

トリウム熔融塩炉/市民負担ない脱炭素政策

 「『原発』革命」を読んでみませんか?

古川 和男著「『原発』革命」は残念な事に品切れです。古川 和男著「原発安全革命」は有るようです。
どんな技術か勉強したいと思います。

現在の「原子力村」を「ウラン-プルトニウム原子力村」と呼びなおしたいと思います。
スリーマイル島やチェルノブイリを矮小化したように、今度は「旧式欠陥原子炉」だったと、矮小化しようとする動きが感じられます。「ウラン-プルトニウム原子力村」の逆襲かもしれません。

巨大風車が日本を傷つけている
泊原発を見たことはありますが、巨大風車はまだ見ていません。良く知らなければなりませんね。

白滝山 風力発電 自然破壊
日本に巨大風車はいらない

酸化炭素温暖化説の嘘を伝えるテレビ番組、ニュースの動画集
日本のマスコミからは、電子メール問題もそのまま消えてしまいました。「国際CO2地球温暖化村」もあるのかもしれない。
気候が急速に変わりつつあるのは、自分の感覚でわかります。多分間違いないのだろうと思います。
人間が排出するCO2がどの程度関係あるのかは、理解しておく必要があります。
どちらにせよ、持続可能な生活をしなければなりません。
私は、科学者の良心を信じてきたのですが、自分の頭や感覚などすべてを使いどれを信じるべきか判断する必要を感じています。
しかし、科学者が良心に従って研究でき発言できる社会をであることが第一です。

荒瀬ダム撤去は安易すぎないか
ダム解体も巨大公共事業の利権とは…

荒瀬ダムの今後の対応について(熊本県知事)
正しい判断をされたと思います。

基本はエネルギー消費を減らすことを考えなければならないは間違いありません。
地球上の生命は、46億年前の地球誕生から蓄積された資源と、地球が受止める事ができる太陽光、宇宙線で生き行くしかない事を改めて「確認」する必要がある事は間違いありません。成長し続けなければならない経済システムを続けるならば、食料危機も現実になるでしょうし、戦争になるかもしれません。人間には戦争を回避する理性があるのだろうか?

世界がもし100人の村だったらを思い出しました。

「グローバル化」という言葉の意味を考え直すべきではないだろうか? 本来は、100人の格差を減らす方向の言葉であるべきだと思います。

今日は、こんな事を考える一日でした。

「高橋知事 脱原発は現実論ではない」泊原発、見てきて!聞いて来て!!

2011-04-28 23:14:44 | 原発・エネルギー

高橋知事が脱原発は現実論ではない」 (先ほど04月28日18時30分ネットワークニュース北海道)
このなかで、「地震や津波で泊原発のすべての電源が失われた場合の安全対策をまとめたことを受け、来月にも周辺の自治体とともに泊原発への立ち入り調査を行う考えを明らかにしました。その一方で、高橋知事は「原子力は過渡的エネルギーだと認識しており、風力、太陽光など、自然エネルギーの宝庫である北海道で、ほかの地域以上に発展させていくことは責務であり、取り組むべき課題だ」とも述べ、自然エネルギーの開発をより一層進めていく考えを示しました。」との事です。 「北電の会長さんが、増設しないと言うんだからこの程度は言わなければ」と言う事だろう。(と考えてしまうのです)
北海道電力は
想定を上回る津波に伴う設備の被水などがあったとしても、非常用ディーゼル発電機や海水ポンプが機能を失った場合でも、泊発電所ではタービン動補助給水ポンプにより原子炉を冷却することができるため、こうした設備を活用しながら復旧を進めます。と3月24日から言ってきました。↓
http://www.hepco.co.jp/info/2010/1187536_1424.html

メーカーの三菱重工によると、タービン動補助給水ポンプとは
「起動・停止時又は原子炉冷却系統の熱を除去するとき、復水タンク(又は脱気器タンク)の水を蒸気発生器へ送るポンプで、横型のタービンポンプ。停電した時でも給水する必要があるため、デイーゼル発電機の電源で運転可能な電動ポンプと、主蒸気で運転可能なタービン動ポンプがある。」という。

高橋知事 ぜひ聞いて来て下さい。

 加圧水型軽水炉は冷却のための電源は本当に不要か? 

今回は止りましたが「止める」は本当に大丈夫なのか? 
お願いします。

泊原発は「加圧水型軽水炉PWR」ですが。

BWR炉で危惧される制御棒挿入障害

沸騰水型原発(BWR)に制御棒引き抜け事故が多発していた市民エネルギー研究所

発制御棒はずれ一時臨界に 北陸電力、国に報告せず(朝日新聞 2007年3月15日夕刊)

【浜岡原発】 制御棒、約30本の駆動装置が故障 公式発表どうする

地震学からみた日本の原子力発電所の耐震安全性 (神戸大学・都市安全研究センター)

少し前の話ですが。

風評被害対策を国に要望(NHK札幌 4/21)
風評被害対策を国に要望高橋知事は、21日、海江田経済産業大臣と会談し、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、外国人旅行客を中心に、北海道を訪れる観光客が減るなど、風評被害が出ているとして国に対策を要望しました。
このなかで、高橋知事は「福島第一原発の事故をきっかけに北海道産の水産物や農作物が売れなくなっている。外国人旅行客を中心に観光客も大幅に減っている」と述べ、風評被害に対して国の対策を要望しました。これに対して、海江田経済産業大臣は、「福島県はさらにたいへんな状況にあるが、都道府県としてどうやっていくのがいいのか、お互い知恵を出し、しっかりやっていこう」と述べました。会談後、高橋知事は、記者団に対し「新千歳空港の国際線は、震災によるキャンセルなどで、いまだに一部の定期便が運休しているうえ、道内の観光地の宿のキャンセルも相次いでいる。放射性物質の調査も行い、各国の領事館などに対して安全だという情報も提供しているが、まだ厳しい状況は続いており、国の力添えをお願いしたい」と述べました。


地震による観光への風評被害に関する緊急アピール

北海道知事選 高橋氏が当確(自公推薦) 
今回の選挙で、高橋氏は、2期8年の道政運営の実績を強調するとともに、震災に備えた防災体制の見直しや地域経済を活性化するために道産品の海外への売り込みを強化することなどを訴えました。

国にお願いする事だったのですか?

高橋知事、5月下旬にも訪中 道内観光の安心・安全訴え – 日本経済新聞

震災・原発対応で四苦八苦の、海江田経済産業大臣と会談するために、わざわざ東京まで出かけるのなら、5月下旬と言わず早く行ったらどうか。

大前研一氏が「総理と防衛大臣の重い決断」をした「ヘリコプターからの注水」を、“カエルのしょんべん”と言いましたが、海江田経済産業大臣への知事の「お願いしたい」は、何かしら似ている感じがしてなりません。

みんな頑張っていますヨ。はるみちゃん 頑張っていますか。

高橋はるみ知事・北海道の「観光安全宣言」・・・お願いします。

原発風評被害に悩む北海道、香港で観光PRへ

 「香港人よ、戻ってきて!」:日本の声、地元紙が報道[観光] 

中華航空、台湾TV局招き道内ツアー 風評被害の抑制狙う 2011/04/09, 02:55, 日経速報ニュース

行かなくてもやり方はあるけれど行った方が良い。

Record China

RecordJapan

残念ながら北海道からの情報発信だけが3月10日から止まっています。



「泊原発沖に活断層か 東洋大教授が学会発表へ」 その後

2011-04-28 18:00:55 | 原発・エネルギー

泊原発沖に活断層か 東洋大教授が学会発表へ」とのニュースは 2009年10月の事だった。

学会での発表は>「D31-09 積丹半島西岸の地殻変動と海底活断層 #渡辺満久(東洋大)・中田高(広島工大)・鈴木康弘(名古屋大)」としてなされた。

一年後、
泊原発沖活断層 検証へ地質調査 原子力保安院(北海道新聞)「G-NET 最新厳選★活断層 関連情報」 2010.07.20紹介 

【泊】北海道電力泊原発(後志管内泊村)沖に新たな活断層がある可能性が指摘された問題で、経済産業省原子力安全・保安院は17日、泊原発周辺の地質調査を始めた。18日までの2日間で、泊村-同管内神恵内村の沿岸約30キロを調べる。
 新たな活断層については、東洋大の渡辺満久教授らが昨年10月、泊原発の西方沖15キロに存在する可能性があると指摘。これを受けて、北電はボーリングなどによる追加の地質調査を行い、今年6月に活断層を示す地形のずれは認められない、とする結果を発表していた。安全・保安院の調査は、北電の調査が適切だったかを確かめるのが目的。
 17日は、経産省の耐震・構造設計小委員会に所属する変動地形学、地質学の研究者らが泊村滝ノ澗地区で、海抜15~20メートルのがけに上り、約12万5千年前の地層の土を採取した。2日間で十数カ所を調べ、分析結果を公表する。


実際どんな作業が行われたのだろうか?

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会 耐震・構造設計小委員会へ原子力安全・保安院が出した資料だろう。 
北海道電力株式会社 泊発電所のバックチェック中間報告書に係る現地調査について(案) 平成23年1月21日 平成22年7月18~19日行った調査に対するコメントと思われる。
行った調査は、「北海道電力株式会社が説明性向上の観点から実施した、地質・地質構造に関する追加調査結果を現地などで確認しただけ」という事だ。

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループBサブグループ
の資料
合同WG Bサブグループ第2回~20回会合等におけるコメントの整理 H23.2.9 ~北海道電力株式会社 泊発電所~
北海道電力による泊発電所敷地周辺の地質・地質構造について(補足説明)に対するコメントと考えられる。
北海道電力の説明だけを聞きコメントしているだけ。
東洋大学の渡辺満久教授の指摘以後、現時点では、北海道電力が行った調査以外には、実質的な調査は行われていないという事か。

北電会長 原発増設せず 福島原発 「5重の壁」瓦解 悪夢

2011-04-28 11:55:17 | 原発・エネルギー
「北電会長 原発増設せず」 北海道新聞1面トップ
要約
北海道経済連合会会長(北電会長)は、北海道新聞のインタビキューで、道内での原子力発電の位置づけについて「道内電力供給の4割を占めており、これ以上増やすべきではない」と述べ、原発の増設は検討しない考えを示した。また、2018~22年をめどに建設する液化天然ガス火力発電所を原子力発電所と並ぶ将来の中核電源と位置づけ、建設地を石狩新港周辺で検討している事を示唆した。日本の原子力政策の方向性については「リスクとベネフィット(利益)を再検討する議論は避けて通れない「泊原発は3号機が限度だ」「エネルギー資源が乏しい日本で、原子力全廃は現実的でない」、自然エネルギーについては「補完電源の水準を超えることは難しいが、補完の程度をより大きくする道はある」と語った。
解説記事 電源の多様化とリスクの分散図る
経済面に、「震災と北海道経済」トップの提言「料基地に大きな役割」インタビュー詳細 

「原発依存40%」「国の政策にも十分お付き合いした」「登った梯子を外されるかも」
「その上、他社の賠償負担も…」という事もあるのかもしれない。
とにかく北海道にはふさわしくないと思います。
東京都にはふさわしいかもしれませんよ石原知事。超高層ビル・ゼロメートル地帯・地下施設。似合っています。


同じ、北海道新聞1面
原発作業時の年間被ばく量 人員確保へ上限撤廃 厚労省方針
 誤報であってほしいと思ったが、心配した事態に追い込まれつつあるという事か?
<被ばく線量>年50ミリシーベルト 上限撤廃検討…厚労省
「悪夢」ではなく、深刻な現実が継続している。

同じ、北海道新聞「総合面」
「原発 津波対策急ぐ」「賠償 業界負担に難色」 賠償は「東電と国が基本」関電社長、「立法措置が必要」九電社長、「負担する理由や目的明確に」北陸電力社長

福島原発事故の賠償負担、話あれば適切に判断=電事連会長(ロイター)

原発はもう民間企業では継続できない――大前研一、原発事故を語る -(東洋経済)
地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後(YouTube)
原子力発電は民間企業ではそのリスクを負うのは無理・やるなら国営企業でやるしかないだろうと述べています。
「原発は安い神話」は本当か?
原子力政策大綱見直しの必要性について 費用論からの問題提起(原子力委員会資料)
立命館大学国際関係学部 大島堅一  
「原子力村」は「無視」したのだろう。

大島堅一に賛成します。北陸電力社長の「負担する理由や目的明確に」も含め。
エネルギー対策特別会計や金電力会社の様々な負担を「見える化」して、電力料金に「明確に」そのまま反映すべき。
こんなかたちでは分からない。なぜ「太陽光発電促進付加金」だけが書かれているか。
電力源ごとの電力料金を明示し、「電気を選んで買える」ようにすべきだと思う。
可能であれば長野県飯田市に移住したいものだ。
おひさま進歩エネルギー株式会社

北海道電力泊原発は大丈夫か? 「だろう」ではなく「かもしれない」と考えると!

2011-04-18 13:05:04 | 原発・エネルギー
北海道の原子力発電比率は国内電力10社平均の26%(2008年度)を上回る40%である。
しかも泊原発1か所に40%依存しているわけです。
北海道内の主要発電所の多くは海岸にあります。
事故対策は勿論、早急に電力の「多様化・分散化」を検討すべきだ。

泊原発の安全対策を申し入れ 高橋知事と周辺4町村長 原発は「評価」 (北海道新聞)
高橋知事は「(泊原発の)地元住民の不安が広がっている。安全性向上について国や事業者に要請していきたい」と強調。

高橋道政3期目へ 「新生」は大きな構想力で(4月11日北海道新聞)
知事選の高橋知事の公約には、「21世紀バックアップ拠点構想」という項目がある。大災害発生時における官民のデータのバックアップセンターや食料・資材の備蓄、運輸・流通拠点の整備を、北海道で進めるという。

泊原発沖に活断層か 東洋大教授が学会発表へ共和・泊原発の直下活断層を報道せよ 北海道新聞の若い記者諸君への手紙(大沼安史の個人新聞)

 YouTube - 泊原発近くに未知の活断層か
地元の原発の安全性もあやしいこの段階で、危機感が無さすぎると思います。

北電 泊原発で緊急安全対策 津波想定15メートルに ポンプ電動機は予備も 北海道新聞 4/17朝刊の記事です。

北電が、4月中に経済産業省原子力安全・保安院に提出する緊急安全対策の内容が報じられました。

●泊原発3基は、海岸沿いの標高10メートル以上にある。
●15メートルの津波を想定すると、原子炉ごとに2台ずつ設置している非常用ディーゼル発電機が故障する恐れがある。
●対策の概要
1.移動発電機車1台を高台に初めて配備(3月18日に実施済)
2.原子炉を冷却するポンプ電動機などの故障に備え、新たに高台に予備機を置く。
3.全電源喪失の場合も「蒸気を動力にする補助給水ポンプ」があるので「原子炉内の燃料棒を冷やせる」としている。
4.使用済み燃料貯蔵プールは2台の消防車(2008年配備)で給水して冷やす。
5.中長期的な対策:原子炉建屋の海側の敷地内に防潮壁を造ったり、建屋の入り口に浸水を防ぐ工事を施したりすることも検討する。

最も心配なのは、3です。
加圧水型、電源喪失時どう冷やす 最後の「命綱」故障想定なし (福井新聞)
重要な点だけは写させてもらうと、
「外部の電源を失い非常用発電機も動かない「全交流電源喪失」に陥った場合、蒸気で動く補助給水ポンプで蒸気発生器に水を送り、1次冷却水を通して原子炉を冷やす。圧力が高くなれば、蒸気の一部は主蒸気逃がし弁で外に放出する。この補助給水系統は冷却機能の最後のとりでとなる重要設備のため、関電は以前から配管などの耐震補強や系統の多重化を検討している。 しかし「全交流電源喪失時、使用可能なすべての設備が機能を失うとは考えられない」(関電)とし、補助給水系統の故障は想定していない。」
ということである。
美浜3号機2次給水管破断事故の経過安全性の観点から 京都大学原子炉実験所 海老澤徹氏
地震で配管が損傷すれば役に立たないと言うことです。

性能試験・運転における事故・トラブル等の事例とその対応 独立行政法人日本原子力研究開発機構による「もんじゅ」のトラブル対応マニュアルらしい。配管の損傷は地震がくれば何処でもあることです。
副題は“配管の破損(水・蒸気系復水配管)”となっています。
周辺環境への影響はない。安全上の問題はない。となっていますが、「全交流電源喪失」の時にこうなったらどうするのでしょうか?

また、 関西電力株式会社美浜発電所1号機における運転上の制限の逸脱についてという、原子力安全・保安院の文書が出てきました。

(関西電力(株)からの報告内容)
美浜発電所1号機は定格熱出力一定運転中のところ、本日、月1回定期に実施しているタービン動補助給水ポンプの起動試験のため、9時16分に当該ポンプを起動しました。
起動後の当該ポンプの吐出圧力を確認したところ、通常時約8MPa以上の吐出圧力となるところ、約4MPaしかないことが確認されました。
このため、起動試験を中断し、9時21分に当該ポンプを停止しました。
吐出圧力が低い値を示していることから、原子炉施設保安規定の要求事項であるタービン動補助給水ポンプが動作可能であることを満たされなくなったことから、9時30分
に運転上の制限からの逸脱を宣言しました。
タービン動補助給水ポンプの運転上の制限の逸脱に伴う措置として、当該逸脱から4時間以内に、その後は8時間以内に2系統の電動補助給水ポンプを起動し、動作可能であることを確認します。
(当院の対応)
当院では現地駐在の保安検査官により、保安規定に定める措置状況について確認します。
なお、本事象による外部への放射能の影響はありません。
運転上の制限とは、多重の安全機能を確保するため、予備も含めて動作可能な機器(ポンプ等)の必要台数が定められているものです。一時的にこれを満足しない状態が発生すると、事業者は運転上の制限からの逸脱を宣言し、予め定められた時間内に修理等を行うことが求められます。なお、定められた時間内に当該機器を復旧させるか、または出力低下などの予め定められた措置を講ずれば、保安規定違反に該当するものではありません。
 
 なぜ吐出圧力が低下したのか、全く問題にしていません。国民の安全などどうでもよいのです。規定に違反していなければ!