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白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

大海原への旅立ちに備える自然産卵で生まれたサケ稚魚-ウヨロ川

2013-06-02 23:50:49 | サケの観察

2013/06/01 ウヨロ川で今シーズン最後のサケ産卵床の水温の調査を行った。

まだ集計していないが、今月で調査対象のほとんど全ての産卵床から稚魚が浮上したと推定される。

様々なところで大海原への旅立ちに備える自然産卵で生まれたサケの稚魚達の姿を見る事ができた。

陸からの観察では知ることができなかったことだ。

ウヨロ川ではすでにどれだけが旅立ち,これからどの位の数の稚魚が旅立つことになるのだろう。

予想もつかない。そして元気にまたウヨロ川に帰ってきてほしい!と願うばかりだ。

 

ウヨロ川では ウグイも遡上を始めたようだ。

釣人にも出会った。ヤマベの釣も6/1解禁されたようだ。まだスモルトも釣れるが、針を深く飲み込んでいるのでリリースはできないそうだ。

河畔では、ハルザキヤマガラシ、エゾキケマン・オオタチツボスミレが目につきました。

エゾキケマン(蝦夷黄華鬘:ケシ科)

 

オオタチツボスミレ(大立壺菫 スミレ科) 大型で距が白いので見分けやすい


「さけ」の寄生虫防止にハーブ ハッカ ラベンダー 秋サケ腹一杯食べたい!

2013-04-12 16:30:35 | サケの観察

「さけ」の寄生虫防止にハーブ(NHK札幌) 

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130409/k10013784041000.html

NHKすぐ消えるので、コピペさせてもらう。

さけの稚魚に北海道産のハーブを混ぜた餌を与えると寄生虫の被害を抑制できることが北海道の水産試験場の実験で分かり、さけの資源量の回復につながるのではないかと期待されています。人工的に育てたさけの稚魚は寄生虫が付きやすく、多くの寄生虫が付くと放流しても大半が死んでしまうことから、さけの資源量が減少する原因の1つとなっています。

この寄生虫の被害を抑えようと北海道東部の中標津町にある「さけます・内水面水産試験場」が防虫効果が高いハーブに着目し、その1種の北見産のハッカから抽出した油を餌に混ぜてさけの稚魚に与える実験を行いました。

その結果、寄生虫の数が通常の餌で育てた場合に比べ5分の1以下に抑えられたということで、効果はハッカ以外の北海道産のハーブでも確認されました。試験場は、来月にもハーブを混ぜた餌で育てた稚魚を放流する予定で、さけの資源量の回復につながるのではないかと期待されています。さけます・内水面水産試験場の宮本真人主査は、「健康な稚魚を放流していくには、まず飼育からということで、効果が出ると画期的だと思います」と話しています。

秋サケ不漁の原因の一つらしい。数年後を期待したい。

先日7日の雨と雪解けで、ウヨロ川の水位が1.7mも上昇した。川で産まれたサケの稚魚は大丈夫だっただろうか?

 


サケの稚魚が浮上して泳ぎ始めたウヨロ川

2013-04-02 18:10:17 | サケの観察

ウヨロ川を歩きました。3/14は3℃足らずだった川の水温は6℃ほどありました。

12月から3月14日の水温調査では、稀にしか見られなかった稚魚が、群で見られるようになりました。朝には見られなかった所に昼頃には群で泳いでいたり、2時間ほど前に居なかった所に数百匹が泳いでいたりする現象が見られます。

陽当たりの良い場所で餌を食べるのかもそれません。いつもは何処に居るのかと考えてしまいます。浅く流れが緩やかであれば、川の中央付近でも時々見られました。

川岸ではフキノトウの花が咲き始めていました。

 

今シーズンの稚魚の観察経過

2012/12/18 写真はありませんが、暖かい水が流入するところで観察された。

2013/01/15 死んでいました。浮上して間もないのかもしれない。

栄養袋(さいのう)がついています。1匹は逃げ去りました。

水温は1.3℃ しかありません。餌を採って生きていけるのだろうか?

サケの卵の変化~ち魚になるまで~(NHK) 生きていけるんですネ。

2013/01/19 もう羽化した水生昆虫 川の水の温度は1℃。

 

2013/02/18 じっと動かずにいると、足の近くまで寄ってきました。見たのはこれだけです。

他の稚魚はどこにいるのでしょう?水温はほぼ1℃でした。

この日見た親サケ。ウヨロ川で最も遅く見た。

この日、オオワシの若鳥を1羽(2回見たが多分1羽)目撃

2013/03/14 3か所で稚魚の姿を見ました。

死んだ稚魚も、水生昆虫を見ようとすると死んだ卵も。

水生昆虫が大量に羽化していました。ユスリカ?

 

 

 


北海道の秋サケ 胆振の秋サケ イカ サンマ サケよ!お前もか?

2012-11-13 15:16:51 | サケの観察

 ウヨロ川のサケの産卵 上流で活発に! に、

海では不漁が続いているらしく、近所のスーパーでは1匹千円チョットの価格では売られていますが、大手のスーパーには秋サケの姿がなく、チリ・ノルウェー産の養殖もの(通称サーモン)と、ロシア産ベニザケばかりです。と書きました。

その答え?が今日の北海道新聞に載りました。

秋サケ不漁、過去10年で最低の見通し 品薄、外国産より割高感(11/13 06:52)

道産秋サケが、今年も不漁が確実な情勢だ。道漁連(札幌)によると、定置網漁は最終盤を迎えているが、水揚げ量は現時点で10万トンに及ばず、過去10年で最低だった昨年を下回りそうだ。来遊数が少ない上、魚体が小ぶりなため。スーパーなどでは、品薄感などから道産秋サケは外国産と比べて割高感が鮮明となってきており、道産の消費離れを懸念する声も上がっている。

小さい見出しには“進む小型化 餌不足?”と書かれています。

下は、昨年迄のデータです。(道ぎょれん

平成24年秋さけ漁獲速報(旬報)(北海道庁)を地元胆振についてグラフ化してみました。

この付近では15日頃には漁を終えるようです。

北海道・全国ではどうなのだろうか?

 

これらのデータは「来遊数」なので、漁獲量ではもっと落ち込んでいるのだろう。

北海道大学の「市民フォーラム」海洋生態系と水産食資源のサステナビリティ科学

水産食資源と海洋生態系を守るために に於いて、

「水産食資源の確保と海洋生態系の保全」と題して、9月に白老でも講演して下さった、帰山先生が講演されています。

15~17頁に、「サケの環境収容力」という事が書かれています。

金魚鉢が大きければ大きいほど、たくさんのキンギョを飼うことができます。器の大きさが同じでも、酸素を大量に供給すると、また、程度にもよりますが、餌をほどよくたくさん与えると、より多くのキンギョを飼うことができます。このように、ある海洋に魚が住める器の大きさのことを、その生態系の環境収容力といいます。

サケ資源についても、生態系の変化の予測や現状把握を行い、その結果に応じて管理や利用方法を柔軟に見直す「順応的管理」行い、生態系の構造と機能を維持できる範囲内で自然資源の管理や利用を行う必要がある。という事をおっしゃているのだと理解します。

 品質管理の手法である、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善) のサイクルを絶え間なくやるという事に近い?

自然を対象にする場合、Check(測定・評価)がかなり重要(大変)になるのかもしれません。

進む小型化 餌不足?”は、北太平洋の環境収容力に余裕がなくなってきていることによるのかもしれない。(環境変化による餌不足・過大な放流数?)

今年極端な不漁だったのは、高い海水温により回帰ルートを阻まれた事もあるのだろうが、

「長期?低落傾向」は、環境変化による餌不足や、ほかの原因もあるらしい。

漁獲安定へ 水産試験場研究(朝日新聞デジタル> マイタウン> 北海道>)によると、

秋サケの回遊数には、稚魚が川から海に出た時期の沿岸海域の環境などが大きく影響するとされる。同試験場の調査では、この時期に海水温が低すぎると、稚魚が十分に動き回ることができず、結果的に栄養分が取れずに死滅する割合が高くなる。これが数年後のサケの回帰数を左右するというのだ。

白老沖での調査の写真もあります。

北海道が開いた「秋サケ資源対策会議(北海道議会議員 ささだ浩ブログ)では、ふ化場の施設や放流時期を問題にしているようです。

①   海道沿岸、沖合の海洋環境によること(春の沿岸水温が低いと帰来有数が少ない、秋の沖合水温が高い年は来遊数が少ない)

②   ふ化事業(稚魚放流時期と沿岸環境の問題、飼育施設の河川水・湧水の不足による稚魚の状態

資源対策として

①海域の海岸環境に合わせた適切な放流時期の見直し

②稚魚生産体制の見直し

がまとめられ、道は今後、・稚魚の放流時期や放流サイズなどについて、北海道さけ・ます人工ふ化放流計画策定方針を改正し、民間増殖団体との協議により、さけますふ化放流事業の見直しを進めるとともに、飼育施設の改善や漁病の未然防止対策など、試験研究機関と連携し必要に措置を講ずる考えです。

決め手が見つからない、手探り状態かもしれません。

日本人好みに合わせて養殖しているサーモンが問題に!

魚種別に見る水産資源の現状と問題/サケ(WWFジャパン)

弁当、おにぎりになくてはならないサケ そのロシアでの漁獲の実態が明らかに

―違法操業やルールなき漁業にさらされているベニザケ― (野性生物ニュース)

チリ南部におけるサケ・マス養殖に関する調査報告 佐久間智子(アジア太平洋資料センター・水産資源研究会) 

勝手に抜粋、要約

①   BSE や鳥インフルエンザの影響および世界の富裕消費者の健康志向などにより、

世界のサケ・マス需要は今後も増大し続け、それに応じてチリのサケ・マス養殖産業も拡大し続けるだろう。

②   1キロの養殖サケ・マスを生産するのに8.5kg のイワシ・カタクチイワシ・アジなどの漁業資源が浪費されている問題がある。今後も大量の漁業資源が養殖のための飼料に使われ続ければ、これら漁業資源は完全に枯渇してしまうだろう。イワシやアジをそのまま人間が消費すれば、養殖サケ・マスを消費した場合に比べて、単純に計算しても8.5 倍の人口が同量の魚を食べることができるはずであり、その分の資源が浪費されていると言える。

③   サケ・マス養殖によって、実際に海洋汚染が進んでいるという事実がある。

大規模漁業による漁業資源の破壊や地球温暖化の影響と共に、サケ・マス養殖産業による海洋汚染が広がった結果として、サケ・マス養殖場が存在する10 州の海域では実質的に漁業が成り立たなくなっている。

④   サケ・マス養殖場で相当量の殺虫剤や抗生物質を使用することが不可欠となっていることがある。使用できる薬品の種類や量は定められているが、行政による監視体制は企業に対する報告の義務付けと聞き取り調査に留まっており、立ち入り検査はほとんど行われていないという。(日本に輸出されたチリ産サケからも基準値を超えるオキシテトラサイクリンという抗生物質の残留が見つかっている。)

⑤   今後は、チリ産サケ・マスを地球の反対側で消費している私たち日本の市民として、この問題にどのような姿勢で取り組んでいくべきなのか、議論を深める必要がある。

今シーズン4匹目の白老産秋サケを食べ始めました。生サケは最後になるだろう。

北海道の秋鮭・いくらの美味しい食べ方

鮭を食べるならヘルシーな「天然物」をえらびましょう。(北海道ぎょれん)

北海道の鮭を食べ続けたい!!


おもしろいサケの行動

2012-11-12 20:38:56 | サケの観察

サケが川に遡上すると、産卵の準備のため色々な行動をします。すでに紹介したものと重複しますが紹介します。

最初のやたら跳ねるオスの行動の意味は分かりませんが、「我ここに有り」とPR?

「苛立ち」みたいなものを感じます。私の単なる「感情移入」かも…

 

 


ウヨロ川のサケの産卵 上流で活発に!

2012-11-01 23:10:46 | サケの観察

31日フットパスの点検にウヨロ川へ行ってきました。まだ水位が高めで淵の様子が良く見えませんが、10月29日の大雨でウヨロ川の水位が1.6mほど上昇したためか、かなりのサケが遡上したようです。

9-10月とは異なり、主な産卵場所がやや上流に変わりました。相変らず例年よりも多いと感じます。

高速道路の横の橋の下など、スポット的に産卵する現象も例年より少し早いように感じます。白老の町の中を流れる白老川の支流ウトカンベツ川にも例年より多くのサケが遡上していると、川の側に住む方が話していました。

海では不漁が続いているらしく、近所のスーパーでは1匹千円チョットの価格では売られていますが、大手のスーパーには秋サケの姿がなく、チリ・ノルウェー産の養殖もの(通称サーモン)と、ロシア産ベニザケばかりです。

まとまった数が獲れていないという事なのかもしれません。そうだとすると、川に遡上するサケが多くて海で獲れないのだろうか?

10月中旬以降川の水が15℃程度に下がった頃からは、川の水温が影響する岸近くを選んで回帰していたのかもしれません。だから定置網では獲れなかった?? 今は、海水温もほぼ平年並みに低下しているようだが、高かった海水温の影響が残っていて、回帰が遅れ「ブナ化」が進んだサケが多く商品価値が低いせいなのかもしれません。

今年3匹目を食べていますが、例年よりブナ化が進んでいるように感じます。 素人のあてずっぽうの想像です。

昨年と違っているもう一つ。

短期間豪雨の為、川岸が崩れて適当な大きさの砂利が供給されたせいか、昨年まで産卵してなかった場所で多くの産卵が見られることです。

 


小樽運河にサケが遡上 ウヨロ川に大量のサケ 高い海水温 無関係?

2012-10-23 01:39:02 | サケの観察

小樽運河にサケが遡上(STV 10/8(月)放送) 毎年産卵せずに1~2週間で海に戻っていくそうです。

小樽運河に大量の鮭が遡上(シラカバうらばなし - 北海道映像アーカイブス)2012/10/14

動画を見ると、今年は、コンクリートの川底を掘って?産卵してしている。

海に戻る時間がなく産卵?せざるを得なかったのだろうか?

死が近いのか、卵が熟して産卵せざるを得ないのか? 

なぜ鮭は淡水―海水―淡水の適応ができるの?

温暖化とサケの母川回帰(北海道大学名誉教授 浦野明央)

関係ありそうだがなかなか理解できない。

海水温が高いせいか、暖かい海にすむイナダやコウイカが網に入り、白老でもサケは不漁のようです。

ではなぜ、ウヨロ川には大量のサケが遡上しているのだろうか? 

気象庁海水温・海流のデータ

ウヨロ川水温↓ 

 


ウヨロ川に大量のサケが遡上

2012-10-03 13:57:59 | サケの観察

裳以西と日本海でのサケの不漁が伝えられています。

海水の温度が20℃もあることが原因ではないかといわれています。

9/17日、メップ川のウライを見てきた時、敷生川川河口の海岸で釣りをしていた札幌の方の話。

「サッパリだ」、「来てもしょうがないんだけど、確保した場所は放したくないから」「8月の方が釣れた」

メップ川のウライでも、サケが跳ねる音が全くしませんでした。

今年初めて、ウヨロ川にサケが遡上したのは、河口近くにウライ「捕獲施設」が設置される前の8月4日でした。

私の観察では例年(8/中頃)より早い遡上でした。

次の遡上は、丁度お盆の時の雨による遡上と思われ、「少し増えた」程度でした。

8月20日頃、ウライが設置された事もあり、その後の遡上は「大雨で本格的にサケが遡上か? ウヨロ川 」で書いたように、

9月9日の大雨によるものでした。この時の遡上数は大雨の割には「大量」というほどではありませんでした。

9月22日、友人と二人でフットパスを歩き、ウヨロ川の捕獲施設を覗いたところ、

かなり数のサケがウライの手前で止まっており、籠の中でも盛んに跳ねる音がしていました。

この時遡上したサケが卵を終えようとしていた9月25日、ウヨロ川の水位が80㎝ほど上昇する雨により大量に遡上しました。

9月30日にも50㎝ほどの水位上昇がり遡上しているかもしれません。

 道内秋サケ日量4000トン一気に盛期 (週刊サケ・マス通信2012-09-28)

道内秋サケ漁は9月の最終週を迎えて、26日には今期最多の日量4000トン台半ばを記録し一気に盛漁期入りした。沿岸水温は平年に比べてまだ高めながら、ここにきて気温、水温ともに落ち着いてきたことに加えて、25日には各地シケ気味となったことで秋サケにとっては接岸しやすい沿岸環境がようやく整ってきた感も。 高水温影響かブナ比率高く、日本海不振続く

 

海水温とは違うがウヨロ川の河川水の温度の推移。

 

サケはほぼ産卵する範囲全体に展開し、

 

産卵も始まりカモメも卵を食べていました。

例年どおり、10月中旬が産卵の最盛期となるには、もう一度9/25日程度の雨が必要かもしれません。

 

 


大雨で本格的にサケが遡上か? ウヨロ川

2012-09-11 23:00:59 | サケの観察

9月8日真夜中から降り始めた大雨は、感じたよりもすごかったようだ。

ウヨロ橋の水位計のデータを見ると、平常時よりも2.7mも水位が上昇し、一時的には「水防団待機水位」を越えたようだ。 

テレメータ水位 ウヨロ橋(北海道室蘭建設管理部) 

 

5月の大雨以上だったかもしれない。

 

5月の大雨の時よりさらに崩落が進みました。オーバーハングしているのでフットパスを歩く方は岸に寄らないよう注意を!

 

河口のウライを乗越えてウヨロ川に本格的にサケが遡上したようだ。

増水して流れの速い本流を遡上するサケ。やや濁っていたがしばらく見ていると何匹かを見る事ができた。

 

メスのサケ(顔付きでわかる)。まだお腹は膨らんだままだ。産卵する間も無く打ち上げられたのだろう。

もうハエが卵を産み付けにきていた。生まれたウジがすぐ骨だけに掃除してくれるだろう。

 

水中の小石はすっかり奇麗になり、産卵床かと間違えるほどだ。

 

産卵が見られるのは数日後からだろう。

 サケの放流基準見直しへ…漁獲減対策「秋サケ資源対策会議」(秋鮭資源の安定対策のため原因究明と対策を検討する道の会議らしい。)

秋サケ漁5日スタート 今年も不漁の可能性(HAKODATE NEWS  HEADINE) 

河畔では秋の草花が咲いていた。

エジトリカブト

エゾリンドウ

ネバリノギク ブルーリスト掲載の帰化植物だが、環境が合わなくなるとすぐ消えるようだ。

 

カラハナソウ(ホップの類似品種)も豊作のようだ。指で揉むといい香りがする。

  


ウヨロ川に帰ってきたサケの続報

2012-09-09 00:46:08 | サケの観察

ウヨロ川にサケが帰ってきました(8/20)の続報です。

その後サケの遡上はありません。お盆の頃の雨で遡上したと思われます。

予想通りウライも設置されたので、もうかなりまとまった雨が降らなければ遡上できません。

では、8/20に見たサケはどうしたのかチョツト見てきました。 

あの淵の下流には産卵床もホッチャレも無く産卵した様子はありません。淵にそのまま居ました。

婚姻色ははっきりしてきたようですが数の増減は無いように見えます。

因みに8/21日の水温は21℃(気温27℃)9/8の水温は20℃(気温25.5℃)

晴れていたので水中がやや良く見えました。やはり、サケ(シロザケ)以外のサケの仲間が居ました。

これはサケ(シロザケ)メスのような黒い線が見えますが、上下の紫色と顔つきからはオスだと思います。

 

これは、白い斑点がありアメマス又はエゾイワナだと思います。40㎝位か?大きいのは初めて見ました。

こんな状態でサクラマスを見たことがありませんが、この赤いのは、サクラマスではないかと思います。

シロザケのオスの婚姻色は紫色に近く、こんな鮮やかな色ではないように思います。

サケサクラマス(独立行政法人 水産総合研究センター 北海道区水産研究所)見比べてみてください。

 

昨年は、9月の始めの大雨9/10には多くのサケが遡上しました。

“今年はどうですか?”の問いにウライの方は“ダメダ”の一言でした。

今、雨の降る音が聞こえますが今年もまとまった雨が待たれます。

 秋晴れの空の下牛がのんびりと草を食んでいました。

サンマがようやく少し捕れ始め、今日のおかずはは特大サンマの塩焼きでした。 


ウヨロ川にサケが帰ってきました

2012-08-20 20:10:11 | サケの観察

昨日久しぶりにフットパスを歩いてきました。

千歳サケのふるさと館では、8月4日、今季初めてシロサケの雌の遡上を確認したという。例年より早いそうだ。(苫小牧民報

ウヨロ川でも見られるかもしれないと思い、偏光フィルターを用意して出かけた。

ウヨロ川で10匹程度が泳いでいるのが見えた。良く見ると婚姻色をしたものも見える。

体型からサケ(シロサケ)だと思うがサクラマスも混ざっているようにも見える。

ベニザケのように奇麗な赤い姿も一瞬見えたが考えにくい。産卵行動はまだ見えない。

 ウヨロ川でも例年お盆が過ぎたらウライを設置すると聞いている。今週中には設置されるだろう。

ホッチャレも卵も稚魚も食べるらしいウグイの稚魚が集団で泳いでいました。

 

笹薮に置いてあった。人間も密漁の準備をしているようだ。処分した。

 


サケの稚魚とウグイス初鳴き? ウヨロ川

2012-04-17 17:02:14 | サケの観察

ウヨロ川にサケの稚魚が浮上してから1カ月以上経過しました。

今年は雪が多く歩くのが大変で、先週ようやく行く事ができ、産卵したエリアの半分ほどの範囲を歩くことができました。

雪解け水でやや増水していたが、流れの緩やかな岸辺や二次流路には稚魚が集団で泳いでいました。

ウグイスの声を初めて聞きました。今年は少し早いような気がします。

稚魚の親たちの姿は、水中も陸上でも背骨がわずかに残るだけです。

 

エゾノキヌヤナギ(蝦夷の絹柳)の雄花が開花を始めたところでした。

分布 北海道,本州(東北北部),サハリン 

水辺に生え,高さ13m,太さ30cmになる。雌雄異株

雌花 雄花よりやや遅れて開花するようだ。

 

雄花

 

ウヨロ川の河川敷に最も多いオノエヤナギ(ナガバヤナギ)の開花は、もう少し先になるようだ。

牧場にはまだ雪が残っていますが、左奥の雪のない所でヒバリの声が聞こえました。

 

 


ウヨロ川にサケの稚魚が浮上

2012-03-09 19:43:19 | サケの観察

今年もウヨロ川にサケの稚魚が浮上しました。

産卵するエリアの上流部でも見られました。

この写真と動画はイレスナイ川の下流ですが、ふ化場からの放流はまだなので、

これらは昨年秋の自然産卵で生まれたサケです。野生サケと言えるはわかりません。

 

 

 稚魚が育つにはこんな場所が必要だと思われる。

今年は異例の大雪で雪が深く、昨日初めて稚魚を確認しました。

膝の上までぬかります。

左からツボ足・スノーシュー・スキー(誰かな?)

 

1月に「北海道淡水魚保護フォーラム No. 12 in 札幌」

 魚の放流~生物多様性の保全から考える~ を聴講しました。

 本州での天然淡水魚の保全の事例が紹介されました。

北海道のサケは、10億匹の孵化場育ちの稚魚を放流しています。

今日の北海道新聞に、白老町社台川でも小学校の放流体験が行われているとう記事が載りました。

ウヨロ川の稚魚が放流されているそうです。

白老には多くの川がありますが、放流された事の無い川はあるのだろうか?

本州での放流数も約10億匹です。

案外、北海道より本州の川に、人知れず野生のサケが生延びているのではないだろうか?(想像)

純粋野生かどうかは別として、サケが遡上し自然産卵して、稚魚が生まれて育ち、海へ下り、

北太平洋ベーリング海で数千倍の大きさに育ち、海の栄養をウヨロ川に運んでくれる。

そんな川を大切にすることが必要なのだと思う。

昨年は秋サケが不漁だったせいか、スーパーにはチリ産サーモン・ロシア産紅ザケばかりです。

その中で、目を引くのは白老産本ます(サクラマス)です。美味しくいただいています。

 


ウヨロ川の冬のサケは高い水温に誘引されて遡上するのだろうか?

2012-01-06 17:28:22 | サケの観察

 サケの観察を続けると、次から次と疑問が湧水のように発生します。

 

河川水温が2℃とか3℃の川に遡上したサケが、二つの川の合流点まで遡上してきました。

一つの川の水温は2℃です。もう一方の川の水温は4℃です。

サケはどちらの川に遡上するのでしょうか?

  

遡上が続くウヨロ川のサケ(2)野生のサケを守るには…で紹介した

2011/12/16には、ウヨロ川本流の水温は2℃で、イレスナイ川水温は4℃でした。

 

二つの川の合流点の様子

温度が2℃高く上流にふ化場があるイレスナイ川へ遡上しようとするサケ

 

 

 

どちらへ上ろうか迷っているか、イレスナイ川より2℃低いウヨロ川本流へ向かおうとするサケ

 

サケはどちらの川にも遡上していました。

 

イレスナイ川へ遡上したサケ

 

 

 

ウヨロ川本流の上流へ遡上したサケ

 

 

 

 

脊椎骨数を利用した自然再生産サケの産卵環境推定(水産試験場試験研究は今 No.692)には、

河川水が湧水よりも低下する寒い時期に遡上してくるサケは、従来言われていた通り、

水温がほぼ一定の湧水で産卵しているのではないでしょうか。

と書かれています。

 

2℃の温度差がある二つの川のどちらにもサケは遡上しました。

ウヨロ川本流に遡上したサケは、

“此処の水は冷たいけれどもう少し上れば暖かい湧水がある”事を知っていたのでしょうか?

 

今日(2012/01/06

孵化場の傍を通ったので出てくる水の温度を計りました。

ふ化場水温 4℃ ウヨロ川水温 2℃ でした。

ふ化場の水はウヨロ川の中流域の上部導水管で引いた水と、ポンプでくみ上げた地下水が入っている。

地下水は、酸素を含ませるために曝気をしているので少し温度が低下すると考えられる。

仮に地下水が10℃だとすると、河川水3に対して1の割合で地下水を加えた水を

“生まれた川の水”としてその匂いを覚えると考えられます。

イレスナイ川の水は

①ウヨロ川本流の水 ②ポンプで汲み上げられた地下水 +③ふ化場付近の湧き水 が混ざっています。

ふ化場から放流された稚魚は、上の3種類が混ざった水の匂いを覚えながらウヨロ川本流へと下ります。

 

さて、

サケは、ウヨロ川本流の水と、イレスナイ川の水を嗅ぎ分ける事ができるのでしょうか?

 

ウヨロ川本流へ遡上したサケはウヨロ川で生まれ、自分が生まれた場所の水温まで覚えて、

そこへ産卵するために帰ってきたのでしょうか?

 

イレスナイ川へ遡上したサケは、ふ化場で生まれて

イレスナイ川の匂いを覚えながら海へ下ったサケなのでしょうか?

 

今日ウヨロ橋の上で見たサケ

 

 

 

 ウヨロ橋の下流から飛び立ったオジロワシ