今日の街角風景は、霧の湯布院盆地と霧雨に煙る別府湾と高崎山の遠望である。
霧の湯布院盆地
別府湾SAから霧雨に煙る別府湾と高崎山(628m)を遠望す
万葉集に武市連黒人(たけちのむらじくろひと)の作として次の歌がある。
四極山(しはつやま) 打ち越え見れば 笠縫(かさぬい)の
島こぎかくる 棚無(たなな)し小舟(おぶね) 万葉集巻三・272
全意 : 四極山(高崎山)を越えて見渡すと笠縫島に漕ぎ隠れてゆく舟板もない小舟よ
(佐々木均太郎氏訳)
「四極山(しはつやま)」、「笠縫島(かさぬいじま)」の所在について、現在の学説では
所在未詳が一般的という。
江戸前期の国学者・契沖は参河(みかわ)説(愛知県幡豆(はつ)郡吉良町)をとって
いる。また摂津説(大阪市住吉区)もあり、この説は賀茂真淵が発展させ、それを継い
で本居宣長が「玉勝間」(1759年)で、摂津住吉に比定したという。
現在では、四極山(しはつやま)は高崎山であるという説が強まっていると佐々木均太郎氏
は述べている。
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