福岡万葉散歩

街の様子や木々や草花を眺め乍ら、先人の俳句や和歌を織り込んで、今の季節を楽しみたい。たまには万葉散歩も楽しみたい。

2012.4.2(月) 太宰府都府楼址に桜を見る

2012-05-27 | まち歩き

太宰府の大野山(四王寺山、大城山)の麓に位置する都府楼址に桜を

見た。

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桜   花    染井吉野

    さまざまの事思ひ出す桜かな      松尾芭蕉

    きのふけふ高根の桜見ゆるかな    与謝蕪村

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桜   花    染井吉野

    じつによく泣く赤ん坊さくら五分      金子 兜太


2012.3.30(金) 杏の花が咲く

2012-05-26 | まち歩き

杏(あんず)の原産地はペルシア、ヒマラヤ、中国にかけての

地方という。日本には中国から梅とともに奈良時代持ち込まれた

とされ、カラモモとよんだ。

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杏(あんず)の花  からももの花  花杏

    静かさも父子に近し花杏      加藤 楸邨

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杏(あんず)の花  からももの花  花杏

    からももの花や薬師の一かまえ      石井 暮四

 


2012.3.29(木) 辛夷、連翹、錨草などが咲く

2012-05-26 | まち歩き

今、辛夷(こぶし)、連翹(れんぎょう)、錨草(いかりそう)などの

花が咲いている。

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辛夷(こぶし)  木筆(こぶし)  山木蓮(やまもくれん)

田打桜(たうちざくら)、こぶしはじかみ、やまあららぎ、幣(しで)辛夷

古来、辛夷が咲いた頃から農作業を始めたそうで、田打桜とも云うのだ

そうだ。各地で「コブシの花が多いと豊作」という諺が伝えられていると

いう。

    天へゆく道あきらかに辛夷咲く      綾部 仁喜

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辛夷(こぶし)  木筆(こぶし)  山木蓮(やまもくれん)

    君が門こぶし花さくうす月夜      中 勘助

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連翹(れんぎょう)

    連翹のどこか投げ槍なる黄色      櫂 未知子

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錨草(いかりそう)

      錨草生れかはりて星になれ      鷹羽 狩行

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ヒヤシンス

    水にじむごとく夜が来てヒヤシンス      岡本 眸

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ヒヤシンス

    眼を伏せてほくろが媚びるヒヤシンス      日野 草城

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ローズマリー