今日の街角風景は、福岡県前原市波多江から背振山脈の雷山(らいざん 955m)の
遠望である。福岡県前原市は魏志倭人伝に記載された伊都国であることは定説であろう。
万葉集巻三 雜歌 の冒頭の歌は
天皇、雷岳(いかづちのをか)に御遊(いでま)しし時、柿本朝臣人麿の作る歌一首
大君は 神にし座(ま)せば 天雲(あまくも)の 雷(いかづち)の上に 廬(いほ)らせるかも
大意 : 大君は神でいらっしゃるから、大空の雷のその上にいほりして
おいでになることである。
天皇 : 人麿の作歌だから天武・持統・文武の三帝のうちであろう。持統天皇か。
雷岳(いかづちのをか) : 奈良県高市郡明日香村雷にある丘。異説がある。
雷(いかづち) : 雷の丘のこと
(万葉集巻三ー235 岩波古典文学大系万葉集一による)
福岡県前原市波多江から背振山脈の雷山(らいざん 955m)を遠望す
中央のピークが雷山(らいざん 955m) 左側の平野部が三雲・井原遺跡の場所
中央奥のところに平原遺跡がある。そう、ここから見るのは伊都国の国原だろう。
雷岳(いかづちのをか)は奈良県高市郡明日香村雷にある丘といわれているが、
異説がある。その異説の第一候補が、この雷山(らいざん 955m)なのである。
雷山(955m)の西方、右手に連なる背振山脈の羽金山(900m)写真右端
福岡、佐賀県境の羽金山(900m)の頂上に塔が見えるが、ここに日本標準時刻を
発信する標準電波送信所がある。
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