海・風・そして・・・月

ここ富士山麓から、つれづれなるままに思いっきりローカルな話題や散歩写真、ひとりごとを綴っていきたいと思っています

ヴィンセント・ギャロ「When」

2006-10-08 14:14:04 | 音楽
図書館でこんなものまであった。
ヴィンセント・ギャロの初ソロアルバム「When」

彼がまだ日本で紹介された間もない頃、
僕は東京で彼の画集を衝動買いしてしまった。
いつ頃か記憶に無いがおそらく90年頃だったかと思う。

ヴィンセント・ギャロといえば、自ら監督、脚本、主演、音楽を
こなした映画「バッファロー’66」が記憶に新しいが、
僕は画家としての印象が強かったので、
映画の彼と最初はどうしても結びつかなかったが。

自分と全く同世代の作家だけど、
80年代前半一世を風靡したニューペインティングの旗手、
あのバスキア(わずか27歳にして他界してしまった)と一緒に
バンドを組んでいたのは今となっては有名な話。
他にも俳優、モデル、オートバイレーサー等、
非常に多彩で、ミュージシャンとしての肩書きも持ち、
本人は自分は音楽家なんだという自覚が非常に高いと、
当時の雑誌のインタビューを読んだ記憶がある。
結果的に絵描きとして一番成功したらしいが。

とんでもない映画オタクで、
自宅に世界中の映画の莫大なストックを持っているというし、
また世界で有数な、ビンテージな音楽機材コレクターとしても知られている。

本作は自宅で!この初ソロレコーディングをこなしていて、
37年製のギターやら、40年代のスピーカー、
50年代のテープレコーダー等各年代の銘記を使ってレコーディングするという
とんでもないこだわりよう。
結果として、まるで50年代のアナログレコードの様な、
何ともいえない柔らかいノスタルジックな音質になっている。

彼のヴォーカルは何とも風貌とは想像しがたい?
耽美的で甘美で、どこかしらチェットベーカーを思わせる。

いずれにせよ、色々な職業を持つ彼だが、そのどれもが一流というスゴイ奴だ。
「バッファロー’66」でも並々ならぬ音楽的センスを感じたけど、
本作でも彼のこだわりセンスが光る。

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