昨日の報道で、電力使用ピークが昨年の午後2時台から、今年は午後4時台にずれこんでいることがわかった。これは、「午後2時台までガマンしたのだから、もうピークは過ぎたのだろう」という集団心理が影響しているのだろう。もっともなことだ。
と感心する間もなく、今日も関東は昨日以上の猛暑となったが、そのせいで、午後4時台のNHKのテロップ入れがひどいことに・・・。
<NHK 午後4時台のテロップの流れ>
ちょ(笑)「オフィスや家庭でエアコン設定温度上げて、それで熱中症になったらどうしよう」って思う人がおるやろって想像できないのかNHKは(苦笑)。このメッセージの繰り返しが、午後4時台でも最低5回はあったと思う。ヘタすると10回以上繰り返したかもしれない。
オフィスでも、すでに28℃や30℃、ヘタすると扇風機しか使っていないところもある中で、PCからの熱で、部屋の中の体感気温はさらに上がっている職場もあるだろう。そういうところで(まあNHKなど観ていないと信じたいところではあるが)、
「節電してね!」
と
「熱中症に注意してね!」
は、両立不可能なメッセージになってしまうではないか。迷ったらどうするの!
もちろん、熱中症を止めるために、冷房を使うべきである!!死んだら節電も意味なくなるじゃないの!!
そんなわけで、NHKテロップ担当の偉い人にこう言っておきたい。
「本当にダメそうだなと思ったら、早めに冷房を使いましょう。」←このテロップを入れるべき。マジで。
昨年の熱中症死者、1718人=過去最多、65歳以上が8割(時事通信 2011/06/24-21:14)
厚生労働省は24日、猛暑だった昨年に熱中症で死亡した人は1718人で、調査を始めた1964年以降最多だったと発表した。今夏の平均気温は平年並みか高めになると予想されており、同省は「節電で健康を害さないよう、暑い日にはエアコンなどを使い、こまめに水分を補給してほしい」と呼び掛けている。
死亡した人の79.3%が65歳以上の高齢者。自宅の中や庭で死亡する例が45.6%と多かった。地域別では中国、四国や北陸地方で死亡者が多く、九州地方は比較的少なかった。同省は「暑い所ほど冷房設備が充実しているのではないか」と分析した。(ここまで)
これだけ死者も出ている。特にお年寄りは、ガマンしすぎないことが重要だろう。「暑い所ほど冷房設備が充実しているのではないか」という分析は違うだろうが。九州地方より、中国四国、北陸地方の方が、湿度が高い日が多かったからではないかという仮説を私は考えている。湿度が高ければ、汗が蒸発しないせいで、発汗という、人体の体温の自動調節機能が働かなくなるからだ。
さらに、NHKの細やかな心遣いが全く感じられなかったのは、テロップを必死に繰り返し流していたこのドラマ、「鞍馬天狗」が午後4:45に終わり、情報番組が始まったら、この「節電呼びかけ」がピタッと止まったことだ。オイオイ、集団心理で、今度は5時台に電力使用ピークが来たらどうすんだ?という「類推」を、NHKの偉い人(テロップ担当)はしないんかい。。情報番組なら、好きなだけL字表示にして、節電の呼びかけをしたらいいじゃないの。。。
NHKの偉い人(テロップ担当)の発想が全く理解できない金曜の午後であった。私のところはずいぶん昔に買ったサーキュレーターが大活躍中だ。あと去年の夏にため込んだ保冷剤の出番ですな。