できるだけごまかさないで考えてみる-try to think as accurately as possible

さまざまなことを「流さずに」考えてみよう。"slow-thinking"から"steady-thinking"へ

アンフェア the answer ネタバレあり編 その2

2011-09-21 02:09:29 | 映画などのエンタメレビュー

ネタバレあり編(その1)で書き足りなかったことを足していく。ネタバレあり編その1はこちら。ネタバレなし編はこちら

 

 

6 ほしい画を撮るためにストーリーを不自然に曲げるのは良くない

 

映画を見ていて「エ~たったそれだけのためにこの画を撮ったの?」と観客が思うようでは、これまた観客は醒めるだけだ。この画である。

<予告編より>

 

いかにも被害者が女性、しかも、「もしかしたら・・・これは雪平?」と視聴者に思わせるのに十分である。ただ、私は「主役がこうなってしまっては話が進まなくなる。かと言ってこれがエンディングでは観客は怒るだろう。」と見切っていた(笑)ので、雪平ではないにせよ、何かストーリーとして重要な女性が、ストーリーの途中または最初にこのような殺され方をするものだとばかり思っていた。

しかし、実際には、結城(大森南朋)が最初に雪平を襲ったときにたまたま奪ってしまった十字架のネックレスを返すために、わざと「一般人の女性」をこのような殺し方で殺し、この死体の首に、その襲ったときのネックレスをかけて、「返すよ」というメッセージをつけただけであった。

すなわち、被害者がどのような人間なのかすら、ストーリー内では示されなかった。

 

・・・なんじゃそりゃ# 猟奇殺人者は、自分なりの美学があり、その美学が観客にとってもある程度納得がいくものであるからこそ、観客はわずかでも猟奇殺人者に共感するのである。まちがって奪ってしまった十字架のネックレスを雪平に返すためだけに、誰だかわからない女性を、今までとは違う殺し方で殺す猟奇殺人者に、「美学」なんぞなかろうに。しかも一条(佐藤浩市)に、

「今までとは殺し方のパターンが違うんだ!」

とまで言わせている。もうダメダメだよそれじゃあ・・・。

 

そんなわけで、こういう画を撮って予告編で流せば、お客さんがつかめるだろうという、実に浅ましい下心が見え見えの「ストーリーのねじ曲げ具合」であった。この映画を酷評する人が、こういうところで酷評するのは非常によくわかる。十字架を返すために、何の関係もない人間を、十字架にはりつけるような形で殺す。猟奇殺人者の「美学」にしてはあまりにも、情けないくらい安すぎる。

 

 

7 最後のタネ明かしシーンで、佐藤(香川照之)の死体発見現場である漁船の底で、雪平がすでにもらっているはずのUSBメモリを、もう一回取るようなしぐさをしているのはなぜ??

 

これは未だにわからない(笑)。ヤフー知恵袋でこのことを質問した方がいるが、答えが答えになっていない。これはタネ明かしシーンの前に、雪平と佐藤が自動車内で、佐藤が雪平にしっかりとUSBメモリを渡すシーンが描かれていたのに・・・なぜ漁船の底にもう一つUSBメモリ、しかも同じ形のものがあるの???

・・・何が何だか、全くわからない。どなたか、わかる方がいたら教えていただきたい。

あのタネ明かしのシーンだけはいらないやんけ。

 

 

8 ヤフーでは「グロすぎて引くわ~」というレビューに高評価

 

「ネタバレなし編」にも書いたが、年齢指定がないから、まさかああいう猟奇的なシーンが序盤からてんこ盛りだってことにはびっくりしただろうなぁ。。。そういう意味では気持ちはわかるけれども、その後にメシが食えないレベルではなかったなあ。ただ私が三上に近いタイプなだけかも知れないが。

確かに、リアリティの部分ではいくらでもツッコミどころが湧いてくるね。結城の家から脱出することに失敗し、足を引きずられて監禁されるときに、おそらく後頭部からの出血であろう血のりが、頭が床にこすれて床に毛筆の跡のように残るところとかも、欧米のホラーの雰囲気だけをマネしたかったんだろうなあとか。あんだけ出血していたら、監禁されて意識を取り戻したときにも、少なくとも後頭部は、血小板などが固まって、後頭部だけは「カピカピ」に固まってなければならないだろうなともつっこめる。しかし意識を回復したときには、多少髪型が乱れているとは言え、後頭部が固まっているようには全く見えなかった。

 

 

そうそうこのシーンも予告編の中に一瞬だけ映っていた。こんだけ血のりがつく後頭部のケガって、相当のもんでしょ?

 

まあしかしツッコミを入れればどんだけでも入れられるというのは欧米の映画もそうで、例えば「SAW」と比べているレビューもあったけど、「SAW1」で、最後に死体っぽく転がっていたオッサンがいきなり起きて歩き始めるシーンを見て、

「そんなに長時間、人間が寝っ転がったまま、死んだように静止できるわけねーだろ!呼吸しなきゃいかんのやから胸部や腹部がふくらんだりへこんだりするやろが!!」

とつっこんで、それ以降はSAWシリーズを一切見なくなった人も数多くいるだろう。えっ?私だけ?そんなことはないでしょう(苦笑)。

 

そんなわけで、どうやら私は前回の「the movie」で、成宮(というか役名は戸田)のあまりのマヌケぶりのせいで、あれよりまともっぽく見えればだいたいは好評価にしてしまうバイアスがかかっているようである。

ま、観客に心の準備をさせるためにも、PG-12またはR-15+の指定をしておく方がよかったんでないかい?スタッフと映倫さんよ、というところか。

・・・もしや、地上波放送まで見据えて、年齢指定をわざと外させたのか???だとしたらいかんなあ。これは地上波で放送できるレベルではないよ。少なくとも。できても深夜かな。『感染』を深夜にやってたしね。

 

 

これでほぼ、思いの丈は語ったと思う。また思い出したらトイレットペーパーのように継ぎ足していく。

 

ブルーレイ発売記念に書いたその3はこちら



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18 コメント

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Unknown (コメントする為にgooID取りました(笑))
2011-10-01 10:35:42
初めまして。

私も雪平、頭から血を出しすぎだろ!と突っ込んでおりました。
タイヤへの射撃や太ももビッコ、SAWの腹(←馬鹿ウケw)他にも突っ込む部分や感じる部分が近くて笑ってしまいました。

USBについては、雪平は村上を黒だと認識しており、村上に見せ付ける為に拾ったそぶりを見せたんではないかと思っていました。
リスクはありますが、真の黒幕に近づきたいが為にした行為なのかとも。

でも、そうするとUSBを入手した雪平を目撃した段階で速攻雪平を拘束してUSBを奪還すれば良いだけなので、やっぱり違うなと思ってみたり…。

で、私も知恵袋を…w

猟奇殺人についても、激しく同意です。
海外ドラマクリミナルマインド(猟奇殺人のドラマ)などを見ていても一定の法則があるようですし。
…日本に猟奇殺人というものがあまり無いのも理由の1つかもしれないですよね。
横山めぐみママについては、彼女だけは例外としないと、あんな短時間で意固地な結城が雪平に心を開くはずがなかろうにと似たような事を感じていました。

飲み屋での小久保が誰に電話をしていたのか?
山路が相手ならそれも面白いですね。
公の組織としては山路が格下ですが、そうじゃない組織としては山路が上司なのでしょうかね~ぇ。
それともミスリードって事かしら。

次回作にも結城、一条が出てきそうですね。

楽しいHP記事に感謝です。
返信する
コメントする為にgooID取りました(笑) (ゆきこく。)
2011-10-01 10:39:44
あぁああああっ!
すみません。
さっきのコメント、名前の所にタイトルを書いてしまいました。

名前、ゆきこく。です。

よろしくお願いします。



返信する
ありがとうございます! (白河)
2011-10-02 01:50:05
こちらこそ初めまして。楽しんでいただけたようで何よりです。gooアカウントまで取っていただいて恐縮です。ただ、gooアカウントを取っていただくことで、複数人いるようななりすましを防ぐことができるので、効果は大きいです。

ただいま、この記事へのアクセスが絶賛爆発中で、gooブログランキングも高値安定状態(笑)でございます。「モテキ」の大根監督が「アンフェアに負けてるんだよな~」とラジオで言っていたときに、

「わが意を得たり!!」

と一人で喜んでいました。やっぱりエロで引っぱる映画より、猟奇殺人(笑)で引っぱる映画ですよね!


SAWの腹にも共感していただいたようで何よりです。欧米のホラーやサスペンスを持ち上げる人って、欧米の作品になると急にツッコミが甘くなるのが不思議ですよね(笑)。何でも欧米の方がいい!っていう先入観を持ってるだけじゃねーかと。



USBメモリについてですが、あの現場(漁船の下)に行く前に、雪平が佐藤から何らかの情報を得ていたことは、雪平自身が村上(山田孝之)に語っていたか匂わせていたような気がしています←怪しげな記憶ですが。

ですから、あそこでUSBメモリを雪平がゲットしたシーンを村上が見ても、逆に村上は不信感を抱くと思うんですよね。

そもそも、あの場所は佐藤の死体が置かれていた場所であり、佐藤が殺害された場所かどうかもあの時点ではわからなかったはずです。そんな「不確定な場所」にUSBメモリが置いてあること自体が、村上にとっては不思議に映るはずです。おそらくその後、一条から自分が佐藤を殺したことを情報として得ているはずですし。

ここまで考えると、あそこにUSBメモリがあること自体が不自然の極みなわけで、そこを逆手に取ると、あの時点で雪平は村上をかなりバカにしていなければならないよな、となるわけです。

で、そんなケンカの売り方(笑)をあそこでしますかねぇ?

村上を一番確実にだましたければ、できるだけ自分がメモリを持っているかどうかを曖昧にしたまま引っぱるという「思わせぶり作戦」の方が有効だと思います。第1の隠れ家に着いたときに、

「村上、ありがと。」

と言ったように。


そんなわけで、通称「メモリ問題」、多くの人にとっては「USB問題」は、未だ解決していないので、今後のタレコミ情報(笑)を引き続きお待ちしております。



通称「横山めぐみ問題」については、その後ある結論に至りました。結城の母である横山めぐみの写真への虫ピンの刺し方と、雪平の写真への虫ピンの刺し方がそっくりでした。つまり、あの虫ピンの刺し方で、結城にとっては雪平が自分の母と同じような感情を抱く存在になっていたのではないかと。少なくとも設定上は。

私たちのような常人(一緒にしてすみませんw)にとっては、写真に虫ピンを刺すのは憎しみの表れだとしても、結城にとっては愛情または「作品化」の一つなのではないかと。そういう設定なら十分にあるでしょう。

だから、雪平への口かせを「つまんないな」と言いながらほどいたりしながら、結城は自分が雪平を母と重ねる時間を多めに取っていたのではないかと思うのです。ただ、大森南朋さんの演技がうまく行っていなかったのですが。

あの部分は全体の秘密を解き明かす最重要部分なわけですから、監督としては妥協せずに演出すべきだと私は考えます。したがって、大森さんのミスというより、監督の佐藤さんのミスディレクションだと考えます。

(つづきます)

返信する
つづき (白河)
2011-10-02 02:10:05
(上の続き)

>公の組織としては山路が格下ですが、そうじゃない組織としては山路が上司なのでしょうかね~ぇ。

この仮説、大アリだと思っています。検察に裏の親玉がいるわけですから、警察にも裏の親玉がいるという推測も成り立つわけで、次があるとすればそのあたりに山路をからませるのだろうと思っています。


さて、「次」はあるでしょうかね。「そりゃあぶったまげる巨悪だわ!」と客が納得する「巨悪」がアイデアとして浮かべば作るでしょうね。あとは亀山さんの気分しだいとか(苦笑)。亀山さんは『踊る大捜査線』以来、ず~っと大きな勘違いをしているように思えてならないのですが。。。


小さなスピンオフ作品を作ってもいいかも知れませんね。それなら死んだキャラも「生きていたときに」という設定で作れますから。

『小久保、犬を飼う』
『薫、オリジナルベストを作る』
『山路、ヒゲを剃られる』
『安藤がベジタリアンなのは貧乏だったからじゃない』
『蓮見は脱いだらけっこうすごいんです』

・・・まあ冗談ですw

ゆきこく。さんがおっしゃってる、『結城を助けるために雪平が体を張る!』ができるかどうか。私個人としては、結城は吹越さんを残虐に殺しているので、結城は許せません(笑)。


というわけで、私にとってもいろいろ刺激となるコメントをどうもありがとうございました^^今後ともよろしくです。
返信する
こんばんは~♪ (ゆきこく。)
2011-10-03 21:32:52
白河様
こんばんは!

レスありがとうございました。

>吹越さんを残虐に殺しているので、結城は許せません(笑
大爆笑でございました。


>メモリ問題
知恵袋で、現在何件か質問してるんですが、「USBは拾ったんじゃなくて置いたんです。」
という回答もあって、相当面白いです。
観る人によって、想像や推理の仕方が異なるからとっても面白くて。

>「次」はあるでしょうかね
次は・・・あると思いますよ。
結城も引き続き出るでしょうね。

でも、篠原涼子さんがまた妊娠されたのでかなり先になってしまいそうですよね。
好きな俳優だらけですが、背中を見せるようなプチエロ系画像(ムーディーな画像)としては耐えうるのかしらとか・・・全く余計な事ですけれど、俳優陣が若干劣化してきているのが気になります。

雪平の最初のベッドでのシーン、片付けられない女だから、洗顔もせずに寝たってのも有り得そうですけれど、あのシーンではアイライナー無しで居て欲しかった・・・。
(アイライナーの突っ込みにも激しく同意でした。)

あ、そうそう。
私も佐藤が死亡したのは、歌舞伎界に入るからなのかしらぁ。と死亡した瞬間思っておりましたw

>スピンオフ
踊るでもスピンオフの方が最新作よりも面白いものがあったので、あったらいいですねぇ。
「黒幕の作り方♪村上編」とか。

>『小久保、犬を飼う』
小久保大好きです。
あのコロッコロ態度が真逆になれるプロ根性w
ある意味、雪平に通じる部分もあると感じます。


>横山めぐみの写真への虫ピンの刺し方と、雪平の写真への虫ピンの刺し方がそっくり
確かにそうでした!
納得出来ました。感謝です。

SAWについてですが、私も1話で充分でしたw
観終わった瞬間は、このどんでん返しのアイディアは凄いなと唸ったのですけれど、続編?無い無い・・・と思ってました。

と、文章が前後しまくってて非常に読みにくくなっていて申し訳ございません。

~~~
あ。そうそう…
白河様!
>『結城を助けるために雪平が体を張る!』
とは、書いていないのですけれど、
あれ、深読みして下さいました?

それとも、なんか誤解を生みそうな書き方しちゃったかしらっ。
~~~

白河さんと映画を観たら、
その後の時間がとっても楽しいのでしょうね~。

他の記事も面白いので時々読ませて頂きます♪
宜しくお願いします。

ゆきこく。
返信する
妄想爆発でしたw (白河)
2011-10-03 23:00:30
ゆきこく。様

すんません、私の頭の中で勝手に妄想が爆発しておりましたm(_ _)m

>>『結城を助けるために雪平が体を張る!』
>とは、書いていないのですけれど、

ここですね。ただ、結城が出てくるとすれば、身元不明の遺体として見つかる数日後「まで」だから、村上一派(笑)に消される前に雪平が結城を助けて、その後奇妙な連帯関係ができるのかなと勝手に思って書きました。

ただ、結城が村上一派にあっさり殺されるとも限らないわけで、例えば結城が身代わりを用意して、村上一派がその人を結城だと思って殺した、という設定にすれば、結城はまた別人として生き続けられるわけで、あの監督(&脚本)の佐藤さんなら、十分にやりかねませんね。

何にせよ、深読み(笑)しすぎて失礼しました(ノ∀`)ペチッ


>『小久保、犬を飼う』

小久保のキャラでマルモの歌を踊ってほしいんだけどなあ。もちろん芦田愛菜がどっかからやって来る(笑)。

北乃きいが出てたアンフェア the special "double meaning"での小久保は、照明が軽かったせいか軽すぎましたね。何もかも。サダヲさん、あんなに出演シーンがあることなんて今までなかったから、相当疲れたんだろうと思います(苦笑)。

小久保はあの「スネ夫キャラ」の下にもう一つ顔がありそうな雰囲気が好きなんですよね。まじめな顔をした阿部サダヲは謎を含ませることができるってことは『踊る』でチョイ役で出たときによくわかりましたから。double meaningでは、その「下の顔」が全然出せなかったからつまらなかったんだなあ。あの脚本担当は原作者と佐藤監督ともっと突っこんだ打ち合わせをしないと。薫ちゃんはあの軽さがベストでしたけどね。

>白河さんと映画を観たら、
>その後の時間がとっても楽しいのでしょうね~。

いやいやそんな!

「映画は一人で静かに観る!」がモットーですね。いつの間にか。詳しくレビューしようと思うともう一回観ると。。この映画はもう一回観て良かったです。こんなにたくさんの方に読んでいただけているので。

バーチャルな「白河映画会」みたいになって下されば望外の喜びです^^

「焼肉屋4人会談」に結城が映ってるという情報をいただいているので、最低あと1回は観に行くつもりですけどw


>他の記事も面白いので時々読ませて頂きます♪

おおこれは意外な!!
このブログのメインは政治系のニュースへのツッコミ、しかもけっこう右寄りなので、そこが合わない人はエンタメ系の記事だけ読んでいただいているようです。

ま、所詮ブログですから、思ったことを自由に書けばいいのだと思っています。もちろん最小限の公共性は維持しなければならないですが。

放置しているときは月に1回しか記事を書いていないというふざけたブログ(笑)でもありますので、どうか長い目でお見守り下さい。


ではでは、またよろしくお願いします。
返信する
追加でございます! (ゆきこく。)
2011-10-04 22:39:08
>「焼肉屋4人会談」に結城が映ってるという情報をいただいているので、最低あと1回は観に行くつもりですけどw

こんばんは!
あの!映画の時もし確認出来たらなのですが、

雪平のUSB爆破携帯と、
焼き肉飲み屋の山路の携帯が

黒の二つ折りで同じに見えたのですが、
もし良かったら、ここもチェックお願いします!

まぁ同じだから何?という事になるかもしれませんけれど、
同じだったら、また別の推測も沸き上がってきたりして面白くて。

小久保love派としては
>double meaningでは、その「下の顔」が全然出せなかったからつまらなかった

そうなんですよね。ただの嫌な奴でした(笑)
映画の方が魅力的でした☆

それと、ドラマの方なのですが
第一話目で安藤が雪平の家に忍び込むシーンがありましたが、
他の回でもそのシーンは何度も映し出されていました。

雪平の家よりも上階の廊下から見たアングルで撮影されているものがあったのですけれど、
私はこれも薫ちゃんの目線なんじゃないのかしらって思っていました。
※薫ちゃんは、ドラマ初回から既に雪平を監視しており、宅に忍び込む安藤を見ていたのかなと。

白河さん、もし気付いていらしたら、この部分はどう思われてました?

では、また☆

あ。追伸。
アンフェアとは随分様子が違いますが、南熱海の捜査官も、人物名から車のナンバーに至るまで色々な箇所に謎やメッセージが盛り込まれていて面白かったです。
普通に見るとつまらないのですけれど、よく見ると「ぇええええっ」という感じでした。
もしご覧になっていらっしゃらなかったら、僭越ながら「いつの日にか」のお勧めです。

では☆
返信する
アンフェアを見て (ココロ)
2011-10-06 01:22:29
初めまして!先ほど映画を見て来て、疑問なところがいくつかあったのでネットを検索していたらこちらに辿り着きました。

USBのシーンは、警察に捕まるかも、もしくは自分の身に何か起こるかもと思っていた雪平が後で取りに来るために置いてあったのかなと思いました。警察に捕まったら所持品すべてとられそうですよね?
でも自分で言っておきながら、今考えると佐藤が死んだところにたまたま隠していたっておかしいですね…。
やっぱりよくわかんないです。

ネックレスの部分は返すというより、雪平に恐怖を味わせたいのかなと感じました。
電話が掛かってきた後、雪平が車から出て外を見まわしていたのは、犯人を捜すと同時に、自分はこんなことで恐がったりしない(実際は恐いけど)ということを犯人に見せつけたかったのかなと思いました。

なぜか私は三上が北海道に行かせて欲しいと言った後に、小久保が言った「俺は無力だ」的なセリフが頭の中に残っています。色々想像してしまいました。

あとベッドシーンで一条のお腹がぷよっとしてて残念でした笑
返信する
ゆきこく。様 (白河)
2011-10-07 02:10:14
>雪平のUSB爆破携帯と、
>焼き肉飲み屋の山路の携帯が

あれっ?雪平がUSBを爆破したケータイって、スマホっぽくありませんでした?見ているケータイが違う可能性が大きいですね。もう少し詳しく教えていただけるとありがたいです。

>それと、ドラマの方なのですが
>第一話目で安藤が雪平の家に忍び込むシーンがありましたが、
>他の回でもそのシーンは何度も映し出されていました。

うーむ。連続ドラマの時は、あまり深く謎を埋め込むことはしていなかったのだろうと思います。そもそも映画化を前提にもしていなかったようですし。

ありうるとすれば、わざと同じアングルで撮ることで、「謎」感、雰囲気みたいなものを高めようとしていたのでは、ということですかね。

安藤が雪平の家に、ああいう雰囲気で忍び込んだ時点で、私にとっては雪平の家のシーンはドリフ的なものになっちゃったので、あそこに謎を埋め込まれても、あまりリアリティを感じないのですよね。。。すいません。


>南熱海の捜査官

おすすめありがとうございます。『熱海の捜査官』ですね。

これだけ書いておいてなんですが、私、いわゆる「謎まき散らし系」はあまり好きではないのですよ(笑)。根が単純ですから。

主演がオダギリジョーで刑事物となると、時空警察の何番目かのドジョウを・・・という偏見ばかりが先立ってしまう。いかんですねえ、私。

そういう偏見をおしのけて、機会があれば是非拝見したいと思います。

今は、去年録りだめした『SPEC』なんぞをちょこちょこ見ております。堤幸彦ですね。『ケイゾク』はドラマまで好きでした。映画はウンコでしたが。

返信する
ココロ様 (白河)
2011-10-07 02:21:34
こちらこそ初めまして。コメントありがとうございます。

>でも自分で言っておきながら、今考えると佐藤が死んだところにたまたま隠していたっておかしいですね…。

ですよねー。私もそう思うのですよ・・・。

もしかして、監督も説明するつもりのない「謎のまき散らし」なんですかね?


>ネックレスの部分は返すというより、雪平に恐怖を味わせたいのかなと感じました。

そのために殺人のパターンを変えるとすれば、いわゆる欧米風の、ポリシーがある猟奇殺人者としては安すぎますね。。。

>電話が掛かってきた後、雪平が車から出て外を見まわしていたのは、犯人を捜すと同時に、自分はこんなことで恐がったりしない(実際は恐いけど)ということを犯人に見せつけたかったのかなと思いました。

うーん、怖くなければ、むしろ動かないような。

さらに、結城が雪平をそれだけ怖がらせたいのであれば、「つまらないな」と言いながら口かせを外したりはしないと思います。あそこは、結城の母(横山めぐみ)と雪平を無意識か意識かはわかりませんが、重ね合わせているという設定があって初めて筋が通るのだろうと思っています。

>なぜか私は三上が北海道に行かせて欲しいと言った後に、小久保が言った「俺は無力だ」的なセリフが頭の中に残っています。色々想像してしまいました。

「私は無力だ」だったかもしれませんね。あの時の顔はかなり印象的でしたね、うんうん。

小久保を最大限にフォローする見方(笑)からすると、ああは言っていても、その中で私(小久保)は必ずおいしいところをいただきまっせー!という野心がちょっとだけ「自信」として出てくる、そういう演出と阿部サダヲさんの演技が見事に結実した瞬間なのでしょう。それだけに、その後の「ハッハッハッ」が「なんか違うんだよな~」と思っちゃうわけです。もったいないなあ。

>あとベッドシーンで一条のお腹がぷよっとしてて残念でした笑

あの辺はいわゆる「アメリカ的リアリティ」ってやつでしょうね。北海道の西紋別署のような「田舎」の警察署にいる「プリンス」としては、お腹がスリムだと「できすぎ」という印象を雪平に与えかねない、という深読みで私は流しました(笑)。←サッカーの審判かよ。

それでも、雪平の家自体がムダに豪華で、本記事にも書いたようにモロさんの北海道便がひどいなど、北海道パートはどうしてもいまいち感がぬぐえないですなぁ。


以上、映画の感想なので、あくまでも私個人の感想だと思って読んでいただければありがたいです。
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