塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 60周年TKKB 塔

2012-12-12 05:58:23 | ミュージアム巡り_2012
 続いての作品は、横山操(1920~73)さんの「塔」(Tower)。
刷毛で描かれたもので、太い線によりその気迫が伝わってくる。
 これは、上野の谷中霊園内にあった谷中天王寺の「谷中五重塔」
が、1957年に放火心中事件があり、焼け落ちた状態を描いたも
の。横山さんは五重塔が火事に見舞われた時、現場に急行して黒
こげになった骨格を描いている。
 谷中霊園のシンボルだった五重塔が、無残にも変わり果て哀れ
な姿を太い線で表現したところが、周辺住民の憩いの場をなくし
消沈した気持ちを表しているようだ。
(TKKB:千代田区北の丸公園3-1)


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