価値観と優先順位

前ブログ・フォーカス27「時空の先」

息子・その後 5

2007年12月10日 | 前ブログ フォーカス27「時空の先」
11月29日

検査は11時頃から行われた。


昼から呼ばれ、先生から説明を受ける為、ICUに向かった。


昨夜と同じ姿で横になっている息子。

本当に痛々しい・・・。

麻酔でまたも眠っている・・・

息子に申し訳なく、胸が絞られ苦しく切ない・・・。

「ごめんな、ごめんな・・・頑張れ」
「どんな病気でも絶対に治るからな、辛いだろうけど頑張れ!」
何度も何度も心で叫び、撫でる。


小児科の筆頭先生が来た・・・検査の結果を話しだす。


結論から言うと、

「気管の外から腫瘍とかの悪性なモノが隆起しているのではないので、まずは安心して下さい」



本当に安心した・・・。

気管の外から何かが隆起などしていたら、間違いなく切開手術だろう。
そんな事になると、3ヶ月の乳児にはとてつもなく危険な手術だ。
紛れもなく、命の危険がある。
そうではなかった事に、もう一段階安心した・・・。

先生は続ける

「ミリ単位の詳しいCTを撮りました」
「どうみても外からのモノではないです」
「で、結局何が腫れていたのかはハッキリとは今の所特定はできませんが、
多分、仮性クループではないかと」

「クループ? 何が原因でなる病気ですか?」と私

「原因はパラインフルエンザウイルスなど、何処にでもあります」
「珍しい病気ではないので、特に身体に異常があるとかの心配はいりません」
「珍しい病気ではないのに何故最初に判断がつかなかったのかと言うと、
普通、クループは気管の内側周り全体が腫れてくるのですが、
お子さんの場合は1部分だけが腫れて大きくなっていたので、判断が難しい状況でした」
という説明だった。

その他、今後の治療方針など説明を受けた。

一応、納得した。
イヤ、大学病院の先生方や看護士さんには「一応」ではなく、
大変感謝している。

こちらに搬送依頼を決断してくれた地元の県病院の○○先生。
至急受け入れを指示し、搬送直後に気管内のスコープなどで検査し、挿菅の判断を
してくれたココの大学病院の先生やスタッフには、
本当に、本当に感謝している。
息子の危機を救ってくれた。
命の恩人だ。


しかし、しかしだ!

ゼロゼロと痰がからんで苦しそうになって、始めて病院にかかったのは、
11月の初旬の話だ。

A小児科もB小児科も市内の県病院に紹介状を書き、詳しい検査が必要と判断した。
県病院にはそれから何度も行っている。
最初は軽い風邪だったかも知れない。
途中でウイルスに感染したのかも知れない。

県病院にはその度、「風邪でしょう、今までの薬と少し変えてみましょう」と、
単なる風邪で済ましやがった!(搬送を決断した先生とは違う先生)

搬送の2日前も、1週間前も行っているのに・・・。


息子はあと何時間か遅ければ、本当に気管が塞がっていたかも知れないんだぞ!

数多い単なる患者としてしか診ず、軽症の病気からしか疑わないのか!

人の命を預かる医師だぞ!

最も重い病気かも知れないと、危険度の高い病気から消去法で診るのが本来ではないのか!


私は安心が怒りに変わっていった。


つづく

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 息子・その後 4 | トップ | 息子・その後 6 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よかったね (つぼです)
2007-12-10 21:14:27
とりあえずよかったね。

安心しました。

お気持ちはよ~く分かります。

でも今は助けてくれた方への感謝の気持ちをたいせつにね。

本当によかったです。

返信する
良かった・・・ ()
2007-12-11 00:01:49
完全に元気になるまでは心配でしょうけれど、とりあえず安心しました。
お大事にしてください(^-^)
返信する

コメントを投稿

前ブログ フォーカス27「時空の先」」カテゴリの最新記事