峠の向こうになにがある?

しんどい、しんどい峠道。登ってみるとその向こうに何かが見える。

BRM920宇都宮1000km その2

2008年09月25日 22時20分00秒 | ブルベ
今回のブルベは自分の力では行けてもぎりぎりだと思う。
だから、すべてを完走だけに絞って走る。

土地のおいしいものもパス、写真もほんのわずか、懐かしい場所に立ち寄りもせず、観光名所も片目で見て走る。
ピンポイントの目標です。

(ここからは事実と妄想が渾然としています。半分フィクションのつもりで読んでください)

土曜日は朝5時起床で始まる。
これからのことを思うと新幹線で寝なければと思うが、空模様が気になったり、コースが気になったりして、結局眠らずに宇都宮に着く。

700系の新幹線は快適です。
交番の隣で組み立てる。
おまわりさんに森林公園までの道と距離を聞くが・「遠い・・」という返事だけ。
普通の人にとって何キロぐらいかって言えないものなのだろうか。


会場はなんと和室です。靴も脱いでゆっくりできます。
会場につくと13時スタートができるとのこと。
ここまでやってきた価値がありました
13時スタートは30人ぐらいでしょうか。

出発前の車検です。さすがにここに出る人たちは車検でもめることはないようです。
それぞれの自転車の写真とるのを忘れた。


13時スタートです。
皆さんの速度はそんなに速くありません。
ちょっと無理すればついていけそうな速度です。28km~30kmぐらい。

でも、ここでがんばると体力が落ちてしまう。
ひたすらチームの「がんばらない。がんばらない」の精神で集団から勇気を持って千切れていく。
この写真に写っている人たちとはその後もコンビニでよく会いました。
きっと走り方が一緒なのでしょう。

結構なアップダウンがあります。台風の影響でしょうか風も強い。
宇都宮から日立は東に向かって走るから台風の影響で追い風と思っていたのに向かい風に泣く。
17時10分 CP1 99km地点に到着する。
 (計画では18時スタートなので30分の貯金)

夕陽に沈む日立です。

いよいよ夜が始まります。
道もここから登りです。
時折早い人に抜かれていくけど・ひたすら自分のペースで走る。
夜の8時に晩ご飯です。このころの体調はまだよく、ご飯がおいしい。


23時20分 CP2 217kmの小野に着く。
 (計画では24スタートで30分の貯金)
ここまでに道はあまり記憶にない。
ただ・暗くてこわい山道です。
自分のタイヤの音がときおり追いかけてくる野犬に思えて思わずペダルを踏み込み逃げたくなる。

雨の心配もなく、まだまだ身体は軽い。
行けるぞ!

ここから30kmぐらいの山道の下りです。
渓流の音が時折すごく近くに聞こえたりして怖い。
こんなところでパンクしたらどうしよう、機材にトラブルでたらどうしようと不安になる。
踏み切りも途中何箇所もあり、がたがたと超えると 後ろの荷物が気になる。
昼だったらきっと気持ちのいいくだりだろう。

そんなんで 2時半ごろ CP3 265km いわきに着く。
ほぼ計画通りですすんできた。
身体に痛いところもなにもない。
ここのコンビニで蟹洗温泉の入浴券を買う。(400円安いそうです)
コンビニ出るときに店員のお兄さんに軽い気持ちでこっちにあるんですよね。
と聞くと、「いや、こっち」
ひぇ~ すっかり方向感覚狂ってます。
身体は頭から疲れていくようです。
蟹洗温泉に自転車を止めようとするとすでに何台かの自転車が止めてあってちゃんとワイヤーキーもつけてある。
自分もワイヤーキーをつけようとするが・・・
 番号が見えません。ライトで照らしてもみえないのです。
 悲しいかな、年のせいでしょうか。
店長、番号のおおきなワイヤーキーください。

まぁ、夜中の3時とめて朝の5時に出て行く自転車を盗むやつもいてないだろうとそのまま自転車を止める。

そして・・仮眠にはいります。

  続く