年度末のこの時期は、夜な夜なあちこちで道路工事が行われていますが、熊本は昔から計画性のなさが指摘されてます。同じ区間を何度も掘り起こしているように見えて確かにムダな工事に思えます。しかしこれをもっと大きなプロジェクトとして捉えたらどうか…たとえば大分のサッカー場建設では森林破壊も大いに進んでしまい、環境保護の観点からみればかえって悪い結果になります。たとえ無駄にお金が掛かったとしても、単に紙切れが行き交うだけだと思えば、熊本の道路工事の方がまだ地球に優しいように思えてしまうのです。昨年の原油価格が高騰した時期、低燃費車に人気が集まりましたが、低燃費車を選ぶ理由には2通りの考え方がありました。一つは家計を圧迫したくないという理由で、もう一つは環境に配慮した理由。前者は少ないお金で済ませたいと思う人で、後者は少ない資源で済ませたいと思う人です。行動は同じですが動機は全く違います。日本で生活する以上、お金は絶対必要ですが、自分の判断基準が金銭によって左右される現実に虚しさを覚えます。
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