4月10日、原子力規制委員会が作成した原発の新しい基準案が示された。
その新たな安全基準は、7月から施行される。
問題になるのは、現在、稼働中の大飯原発3、4号機だ。
ところが、7月からは、新安全基準に不適合なことが明らかなのに、運転を停止しなくてもいいと言う判断を田中規制委員長が下したのだ。
新安全基準を作成する過程の1月には、
「基準を満たしていないものは、運転を停止してもらう」と言っていた田中委員長。
新安全基準は、防潮堤や作業拠点の整備、原発内の熱を海に逃がす海水ポンプの防御、独立した外部電源回線の確保などの適合を求めるが、大飯では、7月には間に合わない項目ばかりだ。
それに対して、田中委員長は、
「大飯は対策が進んでいる」
「(津波よりも)原発の敷地が高い」
と、結局、9月の定期点検まで、運転を認める発言をしていた。
4月16日に、大飯原発3、4号機運転停止を求める仮処分の決定で、大阪地裁は、
「合理性がある安全上の基準を満たしている」
と申し立てを却下。
そして、4月19日には、関電が「大飯 新基準にすべて適合」という報告書を規制委員会に提出。
東電も、新たな基準では、再調査の必要があると指摘される柏崎刈羽原発の直下にある断層は、「19万年以降は活動していない」と再調査しない考えを、公表した。
福島原発事故は、反省されていない。
電力会社など、そもそも新安全基準など、全く意に介してないじゃないか!
新たな安全基準は、原発再稼動のための
電力会社と原子力規制委員会、経産省、と政府の茶番だ。
あまりにひどい。
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