総務省は28日、平成24年の人口移動報告を公表した。本県は転出者が転入者を1万3843人上回る転出超過となり、全国で最も多かった。転出超過は23年に比べ半分以下に減ったものの、人口流出が続いている。年齢層別にみると0~14歳の子どもとその親世代の25~44歳が計約7000人と全体の半数以上を占め、東京電力福島第一原発事故に伴う避難者が依然、多かったことがうかがえる。
本県は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が発生した23年は3万1381人の転出超過だったが、24年は1万7538人減少した。それでも、震災発生前の22年の5752人に比べると転出超過は2・4倍となっている。
5歳ごとの年齢別では、55~69歳を除く全ての年齢区分で転出超過だった。特に0~14歳は3009人、親世代の25~44歳は4030人と流出が目立った。
市町村別では、郡山市が2709人の転出超過で千葉県市川市に次ぎ全国2位となるなど、上位20位に県内4市が入った。福島市は1939人で4位、いわき市は1879人で5位、南相馬市は1002人で15位だった。
福島民報2013/0129
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