カセージンのひとりごと

『奥多摩大好き』改題(2017年にタイトルを変更)

千本ツツジ、高丸山、日陰名栗峰

2014年03月08日 | 奥多摩
「峰谷バス停」0830→「峰集落」→「赤指山」1030→「千本ツツジ」1230,1245→「高丸山」1330→「日陰名栗峰」1410→「鷹の巣山避難小屋」1435→「奥集落」1540→「峰谷バス停」1615


 「峰谷バス停」で降りたのはぼくを含めて3人
 2人は「鷹ノ巣山」に向かうであろう、足回りの支度に余念がない



 ぼくは「千本ツツジ」を目指す
 民家の庭から登るショートカットの道にトレースは無い
 一旦車道に出てもう一度山道、此処にも足跡は見えない
 雪は締まって表面も固くどこでも歩ける、踏み抜いて沈み込むこともない



 神社の脇から「峰集落」に出てあとは最上部まで車道を歩く
 日当たりの良い民家の前は雪が消滅している



 そして林道ゲート



 人ひとり
 『嵩は減ったがまだたっぷり雪はあるから気をつけて行きな』とさり気なく声をかけてくださる
 犬一匹
 『ワン』とも言わずしっぽを振って人懐こく近づいてくる、こういう犬は好きだ

 この一人と一匹は何処から来たのか、こちらに向かった足跡はあるが行きの足跡は見当たらない

 ここも2、3cmほどの沈み込み、どこでも歩ける
 そして山道取付き



 山道といっても道形はほとんどわからない
 何度も通ったルートだがこの後何度も道を失った



 杉木立の下は雪面が固く凍っている、雨が樹の枝から落ちてたっぷり湿ったのが凍ったものであろう
 テカテカ、ツルツルで道形の消失した傾斜をトラバースするのは非常に困難だ
 やむを得ず(六爪の)簡易アイゼンを出す
 夏山の雪渓を歩くつもりで購入したものだがまだ一度も使ったことが無い
 同時にストックを2本取り出す

 これは効果絶大だ!

 道迷いを繰り返しながら「赤指尾根」の林道終点に着く
 なんと足跡が有る、さっきの一人と一匹は林道を辿ってここまで来たのか?
 それにしてもあのおじさん全くの空身だったようだが、仙人か?

 「赤指山」の山名標を見る
 三角点も山ノ神も雪に埋もれて見えない



 ゆるやかな起伏を進む
 杉木立が切れてカラマツ主体になれば眩しい雪景色
 『しまった、日焼け止めを忘れた』



 傾斜が急になり更に標高が上がると、この辺りから雨ではなく雪だったのだろう締まった雪の上にやわらかな積雪が増えてくる
 道は全くわからない、ひたすら上部を目指す



 息切れで何度も立ち止まりながらもようやく石尾根縦走路に登り着く
 トレースは全く無い



 「七ツ石山」方面に進む
 道形消失、険しい斜面のトラバース
 日当たりが良く雪は緩んでザクザク状態、アイゼンは効かない



 滑落・・・
 数メートル落ちて小さな木の根本に引っかかった
 『あぶないあぶない!』
 藪にすがりながら尾根までまっすぐ登る

 防火帯に出れば一筋のトレースを見る、スノーシューらしい
 固く締まった雪の上にフカフカの新雪が15~20cm



 『時間もだいぶん押してきた「七ツ石山」は諦めよう』
 東へ向かって「千本ツツジ」山頂
 「富士山」が見えている



 ここからの東側の眺めはいつも大好きだが、今日は格別



 昼食タイム
 コンビニの握り飯
 そして保温水筒の湯ででフリーズドライのカップ汁粉を作る

 スノーシューのトレースをしばらく追うが歩幅が大きすぎて・・・
 どんな大男なのだろう?

 新雪は結構深く時々古い雪を踏み抜く
 ここで輪カンを着ける、これは楽ちん
 ストック2本はここでも有効

 巻き道はさっき落ちて懲りたので防火帯を進む
 いつもは巻いて過ぎる高丸山を通る



 「高丸山」からの下りは急斜面だ
 スノーシューのトレースは大きくジグザグを切って下っているが、ぼくの滑り止めのない輪カンは一直線に(滑りながら)下ることができる



 「日陰名栗峰」の登りになると先行のトレースは南側の斜面に進みいつの間にか無くなってしまった
 巻き道に降りたようだ
 後は一人旅



 振り返り見る「千本ツツジ」
 右は「雲取山」、左に「南アルプス」が白く光る



 南側は「大菩薩連嶺」と「富士山」 



 「日陰名栗峰」の山頂を過ぎて東の草原
 自分が絵画の一部になったかのような非現実感を覚える



 草原帯に気ままなトレースを切って・・・
 気分は最高(トップの写真参照)

 「巳ノ戸の大クビレ」に下ればさっきのスノーシューのトレースを見る
 無事巻き道を通過したらしい

 「鷹ノ巣山避難小屋」の先はしっかりした道ができているかと思いきや、二人分くらいのツボ足のみ



 「榧ノ木尾根」を下りたかったが、今までの経緯から見て「鷹ノ巣山」を越えるには時間が足りない
 「奥集落」に下れば「峰谷バス停」16時台の便に間に合うかもしれない

 走るようにして「浅間尾根」を下る
 避難小屋に宿泊希望という二人連れとすれ違う
 「奥集落」の未舗装林道部分は雪だけではなく倒木もある
 しばらく登山口まで車を寄せられないだろう

 更に下るショートカットの道は言葉に言い表しにくいひどい状態!
 かなり時間をロスして・・・
 下り切ってから車道を走る

 なんとか出発間際のスタンバイしているバスに間に合った



  おしまい
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6 コメント

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あれぇ? (Hg)
2014-03-08 20:57:12
水○Pで車をお見かけしたと思ったのですが?

石尾根の中央部でしたか。
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ニアミス (いっき)
2014-03-08 21:00:40
こんばんは ニアミスでしたね。
残念でした。
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いい絵ですね (カワセミ)
2014-03-08 21:39:57
うわっ、新雪ですか。山スキー持って行きたいなあ。
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Unknown (管理人)
2014-03-08 22:23:39
Hgさま
バスで峰谷まで行き、帰りは水根辺りに下るつもりでしたが時間がなくてまた峰谷に戻りました
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Unknown (管理人)
2014-03-08 22:25:45
いっきさん
七ツ石山に向かったのですが千本ツツジの巻き道で滑落しました
稜線によじ登ったのですが時間が足りず七ツ石山は諦めました
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Unknown (管理人)
2014-03-08 22:28:42
カワセミさま
ぼくもスキーしたいな~
山スキーは持っていないので
ミニスキーでも有れば担いでいくのですが・・・
今回は輪カンで楽しみました
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