十一本目は、“少年メリケンサック”であります。
先週、試写会にて、しかと観て参りました。
遅くなりましたが、以下報告です。
“試写会”なるもの、映画に縁遠い僕にして生涯二度目の体験で
あります。
一度目は、北野武監督の“BROTHER”。
あの時は確か映画館に観に行ったような。
主題歌がZEEBRA氏&真木蔵人氏で、そのせいか会場がB色濃く、少々
ビビった記憶が。
それはさておき。
今回の試写会は東映の本社にて。
「本社ってどういう事だ?」
東映のオフィス内に、ナイス☆椅子を設えたご立派な試写室がある
のです。
まぁそりゃあ、あるでしょうね。
レコード会社の中にスタジオがある、みたいなもので、当然っちゃあ
当然なんだろうけど、しかし、ちょっとした感動。
そして、バリバリのアウェー感。
…なんだかヘタな事書けない気分です。
いやですね。
実は今回「ものすごくつまんなかったらどうすんのよオレ!?」
問題をひそかに案じていたのです。
というのも、前回観た“舞妓~”、キラいではなかったけど、決して
手放しで大好きではなかったから…。
ほら、結構山盛りつゆだく油多めじゃないですか、あの映画?
脚本だけを担当した“舞妓~”があぁだとすると、監督も兼ねた
今回は、よりトゥーマッチ度が増すのかも…?それはちょっと耐え
きれないんじゃあ…と。
んで、悪いと思ったら「悪い」と書けるのか?と…。
こんな環境で観させて頂いたのに、そんな真似出来るのか、と…。
…とまぁ、前置きが長くなりましたが、こんな条件/気分で観た
今回だったのです。
さて、そろそろ感想を…。
いや、すごく良かったですよ!
クドカン氏のパンク愛が滲み出ているような、そんな映画でした。
懸念していたトゥーマッチ加減は程よいセンに落ち着き、ツッコミ
どころも、まぁ目くじら立てるようなモノはなく。
僕はパンクを通っていないので、幾つか見落としがあるのでしょうが、
パンク好きならより楽しめるんじゃないかなぁ。
あと、個人的に“音楽業界の悲哀”的な描写に、なんだかズシりと
来るものがありました。
あぁ、今思いついたんですが、この映画は言ってみりゃあれです、
“パンク版ブルースブラザーズ”
バンド再結成の理由と、その目的がちょいと違うだけで、基本
あんな感じです。
再結成前のゴタゴタ、道中のドタバタ。そうそう。あれよあれ。
夢破れ、しかし全然メゲてないエンディングも。
あんな楽しさと切なさに満ち満ちてます。
ともあれ、僕のようなクドカン懐疑派(?)にも安心してオススメ
出来ると思います。
ちなみに僕は、今更ながら、クドカン氏の他の作品も観てみようか
と思ってます。
やっぱ野次さん(←字がチガウ?)喜多さん云々…なのかな?
…ってな感じです。
もうすぐ2月13日。
今月はまだ一本。
やばいやばい。
とりあえず、次は“ダークナイト”か“ミスト”です。
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