椎名純平BLOG
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Weblog / 2009-01-28 00:09:30
冬は基本的に嫌いではない僕ですが、これだけはどうにかして
欲しい…ってモノの一つが“結露”であります。

我が家は就寝時に加湿器を使っているから余計酷く、窓だけでなく
窓枠までびっしょり。

毎朝起きた時に雑巾で拭き取れば良いのでしょうが、それを厭う
僕は、窓の両側を10センチ程開け、換気して乾かしていたのです。
片っ方は網戸ナシの筒抜けだが、この季節にムシなどいないだろう、
と。
3~4時間も開けとけばサラッサラに乾きます。

我が家はマンションの一階。
防犯上キケンだ、という家族の声を、「俺様が家に居るってのに、
ノコノコ入って来るドロボーさんがドコにいるんだっつうの」、
という無根拠な過信で退けていた僕。
(一応防犯用のストッパーも付いています)


そして、事件は起きました。


1月26日、柔らかく晴れ渡ったその日、僕は家で作業をして
いました。

鍵盤の練習、作曲、そして前日のリハーサルを受けた曲の修正。

バンドで演奏した新曲、早くもなかなか良い感じではあるものの、
メロディや歌詞の部分で物足りなさを感じたのです。


そんなこんなをこなし、昼食を取りに出掛け、ついでに本屋に
寄って帰宅したのが14時。

豆を挽き、コーヒーを淹れ、スタバのタンブラーに移し、さて
午後は何から始めるか、と作業部屋に。

この時点で、寝室の窓を開けました。
たいして広くもない家だし、誰かが入って来たら気付くっつうの。

午後はまず歌詞を直そう、と決め、パソコンの前に座りました。
が、僕の頭はいつの間にかメロディを考えはじめ、鍵盤の前に。
そんなこんなしているうちに気がついたら何故かシンセをいじり
だして…ってな具合に、やってることがとっ散らかり始めたので、
(いつもの事です…)ちょいと休憩と、台所にコーヒーを淹れ直し
に出た17時過ぎに、異変に気付きました。




えっ、何だこの臭い?




…!!




…やられた!!




油断していた僕が悪かったのです。
この身が無事であっただけ、ラッキーと思わねばなりません。



やられていたのは、ゴミ袋。
前々日の夕食の海鮮鍋の、カニの殻が床に散乱していました。
ゴミ袋には、3~4ヶ所、破られた形跡が。

そして、寝室の布団には、やや小ぶりな肉球の足跡…。




…いやぁ、ドロボーは警戒してたけど、ネコね~!!
そういう手があったかぁ~。

多分、シャケをくわえて意気揚々と出ていったのでありましょう。
敵ながらあっぱれと言うほかありません。




子猫ちゃん、まんまと出し抜いてくれたな。
今回はあんたの勝ちだよ。


それにしてもこれ、今までも入られていた可能性アリだなぁ。
何なら、この辺りのネコ達の間じゃあ、
「あそこはチョロいから。食べ放題だよ」
なんて事になってるかも…。




現場を押さえたい、現行犯タイホしたい衝動をぐっとこらえ、今日
は窓を開ける幅を5センチ程度にしておきました。

ざまぁ見やがれネコども。




…っていうか、ホント懲りないなぁ、俺。
危ないですよね。防犯的に。
ブログに書いちゃってるし。


皆さんも、戸締まりにはお気をつけあそばしませ。


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Weblog / 2009-01-25 01:20:56
わたくし、引き続き作詞中であります。


インフルエンザが流行っているようですね。
なんでも、タミフルが効かないとか。
知り合いでも、予防接種を受けたのに罹ってしまった人がちらほら…。

手洗い、うがい、大事です!

それにしてもここ数年、マスクの人を見慣れたなぁ。
前は違和感あったんだけど。



今夜は、今僕が服用している薬の話をちょいとばかし…。

前にここで、僕が睡眠薬を使ってることに触れました。
睡眠薬のおかげで、生活大革命が起こっています。


今までの僕の悩み、まぁ悩みは色々あるんですが、その少なくない
割合を占めていたのが、“眠りたいのに眠れない”事だったんです。

例えばライブやレコーディングの前日、ノドの為には一分でも多く
寝たいのに、床に就いても目が冴えてしまう…。

眠りたいのに眠れないから寝るのが遅くなり、起きられないから
起きるのが遅くなり、以降繰り返し…の、何ともマヌケな悪循環…。
床に就いて、「やっぱ寝られない!」まで一時間以上費やしたり
していたので、無駄な時間もバカにならないレベルでした。

まぁそもそも、不規則な生活を10ウン年続けてるんだから、
自業自得ではあるんですがね。


それはともかく。
んで、まずは生活を朝型にしようと頑張ってみたんです。

うろ覚えな話ですが、人間は本来25時間周期で一回りするように
出来ている、と。
それを上手く調整してくれるのが、太陽の光だ! とまぁ、そんな
感じの話を見聞きしましてね。
“やっぱ朝型だ!”
と頑張ってみたわけです。

ところが、これがどうにも上手くいかない…。
一度クラブに行ったら、昼過ぎまで寝てしまったり、徹夜してでも
仕上げねば…なんて言って結局朝方に寝ちまって以下同文…んで、
その夜はどうやっても眠れず…。
っつうかそもそも、一日一時間ずつズレてくよ~…ってな具合に、
なんだかんだで元に戻ってしまうんですね。


眠れる人、眠れない人、たぶん真っ二つに分かれる所でしょう。
眠れる人にとっては、なかなかご理解頂けない話だと思うのですが…。


そして僕は、眠る為のその努力が、そのストレスが、どうにも無駄
に思え、ついに睡眠薬を試してみたのです。


結果はバッチリ。
眠りたいときに、スパッと眠れます。
今は、処方された薬を半分に割って飲んでいます。
そろそろ、小麦粉固めたやつを渡されても効きそうな気が…。



詳しくは知らないですが、今の睡眠薬は昔と成分が違うらしく、
“睡眠薬自殺”はもう過去の話だそうです。

もちろん、“薬を毎日飲む”ことが身体に良いはずがないので、
決して褒められたものではないですが、“眠る”事に関する心配
のない生活は、ずいぶんと楽です。

寝付けない悩みをお持ちの、しかし睡眠薬に抵抗を感じている
アナタ、一度お医者さんにご相談されてはどうでしょう?


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Weblog / 2009-01-24 00:55:28

 昨日から明日までは作詞に専念すべく、完全鎖国中です。
家に篭り、メールも返さず、電話にもほとんど出ず。
(なのにブログは書く矛盾…)

 目標は一日一曲、すなわち三日で三曲。
でっきるっかなでっきるっかな。

 映画も観なきゃいけないし、いやぁ忙しいぞ。
次はいよいよ“少年メリケンサック”か!!


 そりゃそうと、福岡でのライブがどうやら決定しました。
小沼ようすけ君とのデュオです。
詳報分かり次第、当ブログでもお知らせしますね。




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Weblog / 2009-01-23 09:12:24
先日、ここでクラシックの間抜けな感想文を書きましたが、今朝、
起きぬけにポッドキャストでライムスター宇多丸さんのラジオを
聞いてたまげました。

今週の番組は、さかいゆうプレゼンツのクラシック特集だって!

明日土曜、TBSラジオで21:30から。聴かないと。

これぞシンクロニシティ。
まさか、奴もクラシックに興味持ってるとは思わなかった…。
悔しいのが、奴の興味の方がだいぶ先んじていて、しかも能動的
であること。
僕は、たまたま父に誘われなかったら気付かなかったですから。


さかいゆう、前にも書きましたが、僕の前に現れた最強のライバル
です。

鍵盤を弾き語りながらブラックミュージックをルーツに持つ音楽
をやってることを筆頭に、さまざまなとこががっぷり四つで。

実は、ソウルフォースのギターのタケちゃんa/k/aセクシーと僕を
引き合わせてくれたのは彼なんです。


デビューは僕が先だし、歳もこちらが上ですが、かなり刺激を
受けてるし、尊敬してます。

ただ、宇多丸さんや周りのミュージシャンが、彼の事を“天才”
と言うのは、ホメ過ぎだと思うけど(メラメラ)


ともあれ、同じ時代に彼とディアンジェロが居てくれて良かった。
それっくらいの存在です。
それこそホメ過ぎか。


そりゃそうと、ディアンジェロの新譜はまだなのか!?


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Weblog / 2009-01-21 22:59:06

映画の感想文に夢中で、すっかり書き忘れていました。


先週の土曜に、観に行ったのです。
何をって、クラシックのコンサートを。
突然、父から誘われましてですね。


行ったのは、埼玉県は浦和にある埼玉会館というところで行われた、
“埼玉会館ニューイヤー・コンサート
ウィーン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラ”



クラシックのコンサート、子供の時分はよく連れて行かれたもの
でした。
しかし、眠くない筈なのにナゼかすらっと寝てしまう…或いは、
運よく寝ていない時も「まだ終わらないの?」と5分おきに両親に
尋ねる…的な体たらくだったので、全く身になってないと考えるの
が妥当でありましょう。
あぁ残念。



久しぶりに臨むクラシックのコンサート。
恰好はどうすべきか?スーツ?いや、クラシックとは言え浦和ごとき
でそれは大袈裟か?かえって浮くんじゃないか…等と逡巡した末、
ジーンズにシャツにジャケット着用…と、なんとも中途半端な落とし
所に落ち着きました。まぁ普通に考えたらジーンズはアウトですよね。



会場に着いてみると、なんとびっくり客席はお年寄りだらけ!
ホールを間違えたのかと思うほどでした。
ここは綾小路きみまろさんが来るのか?って。
お年寄り、元気だなぁ~。アクティブだなぁ~。


ステージ上の椅子を数えてみると、おや、意外と小編成?
合わせて30人くらいかな?

あれ?奥にドラムセットが!?
クラシックなのに?


俄然興味が湧き、パンフレットを見ると…この
“ウィーン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラ”は、
1978年に設立された、比較的新しい楽団のようです。
んで、さらにパンフレットによると
“ウィーン音楽の正統派オーケストラとして世界的に認められて
いる”そうで。


指揮者はペーター・グートさんって人で…なぬ!?バイオリンを
弾きながら指揮をするだぁ?
へぇ~。

ソプラノは鈴木慶江(のりえ)さん、名前は見たことがあるなぁ。

テノールは水口聡さん、こちらは名前はお初ながら、プロフィール
に“オペラ、オペレッタ…のほかに南米・ラテン音楽…ジャズなど
でも定評がある”だって。
話が通じそうな人だ…。


…ってな具合に、思わず期待が高まったところで、オーケストラ
登場。おや、女性が色とりどりなドレスをお召しで、ぐっと華やか。

そして続いて登場した指揮のペーター・グートさん。
何だか陽気なオーラを放ってるぞ。
早くも“ペーターおじさん”と呼びたい感じ。


…始まった演奏は、僕の狭小なクラシック観を心地よくひっくり
返すステキなものでした。

手っ取り早く言うと、「あぁ、クラシックって、当時の流行りの
ダンス・ミュージックだったんだね!」
と、心にすとんと納まる実感というか。
聴きながら、思わず身体を揺らしてました。

曲目は、ヨハン・シュトラウスなど、(たぶん)ウィーンの作曲家
たちのもの。

一番有名な曲は“美しく青きドナウ”でしたかね。
2001年宇宙の旅の、確か宇宙遊泳の場面で使われてた、あれ
です。
(というか、曲目リストを見て、知っている曲はそれだけでした。
いやお恥ずかしい…)

いずれも、5~6分くらいの小気味よい長さで、クラシック素人
の僕にも取っ掛かり易いポップな曲ばかりでした。


悲しげな曲も、思い詰めた深刻さはなく、甘く、優雅です。
例えるなら、思わずワイン一本空けた30歳前後の悩める美女、
ソファにしなだれる気だるい午後…ってな感じで。
(我ながら、何だそれ?)


指揮のペーターおじさんがまたナイスで、客をいじるいじる。
指揮そっちのけでこちらにクルリと振り向いては、手拍子を促して
みたり、ヘラヘラ踊ってみたり…。
“シャンパン・ポルカ”という曲では、栓を抜く音を模したコルク
鉄砲を客席に向かって撃ったり…。
そんな調子で、曲ごとに何かひとつ、仕掛けを用意していました。

んで、気分がノッて来たら指揮をやめ、バイオリンを弾き始める…。
(ホントは弾く場所は決まっていたんだろうけど、そんな感じに
見えたんです)

終いにはこのおじさん、客にウェーブさせてましたからね…。
楽しかったなぁ。


謎のドラムセットは、本来何人かで割り振るべき打楽器のパート
を、一人で全てやるためのものでした。
ティンパニをロールしたと思ったら、足で一拍目にシンバルを入れ、
鉄琴叩いてトライアングルをチーン…
文字通り、八面六臂の大活躍。

スゲェ。
うちのバンドに入ってくれないかな…?



という訳で、遠い遠いと思っていたクラシック音楽が、ぐっと
身近に感じられた、そんな土曜の午後でした、とさ。




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Weblog / 2009-01-21 03:50:50
十本目、ついに達成です。

数えた事はありませんが、今までの人生、映画は年平均にして
十本ほどのペースで観て来たと思われます。

いやぁ、どうするどうなる2009。
僕の34年間を追い越すのか2009。



さて、今夜は“舞妓Haaaan!!!”を観ました。

以前にも書きましたが、“少年メリケンサック”の予習として、
クドカンワールドに慣れておきたいな、と、そういう狙いです。

僕は、映画だけでなくテレビもあまり見ないんです。
なので、クドカン氏の作風には、何となくのイメージしか持てずに
来ました。


ついでに告白するならば…。

僕がかつて篠原涼子さんとデュエットさせて頂いたときの話です。

スタジオでの空き時間、彼女がクドカン氏の舞台に出るというお話
をされていたんです。
僕は当時クドカン氏の名前を“宮藤官九郎”という字面でしか知らず、
しかも別に無理に会話に加わらなくてもよい場面だったので、黙って
聞いてりゃ良かったものを、居てもたってもいられなかったのか、
つい会話の輪に加わってしまいました。
そして、あろうことか、その時僕はクドカン氏の名前を「ミヤトウ
さん」と言って、場を凍り付かせたのです…。

その発言は、篠原さんが「いや、クドウさんです」的に即座に修正
してくださいました。
篠原さん、優しい人だ~。



そんな僕はだから、“宮藤官九郎”の文字を見つけるたび、顔から
火を出したいのです。未だに。


あぁ、書いちゃった。


抑圧されていた記憶を解放して、僕はまた大人の階段を昇る訳です。



話がそれました。
何の話だったか…、そう、僕はクドカン・デビューであります、
って話でした。


初めて観たクドカン・ワールド、「まぁ何と人懐っこいんだろう」
というのが第一印象です。

初めてで戸惑う僕に、「こんなの、面白いよね?」って、語り
掛けてくれるような、そんなイメージでした。


なぜ、“語り掛けて”くれたように感じたのか?

“メンバーズ・オンリーな記号”が、観客にそう思わせるのかな、
と、僕は思っています。

“メンバーズ・オンリーな記号”ってのは、今僕が思い付いた
言葉で、(内田樹さんの受け売りなような気もするが…)要するに、
「僕だけが分かる魅力」って観客に思わせる何かしらの総称です。

例えば今話題のXジャンプとか、ファンしか知らないようなもの
がそうだし、映画の中に他の映画の場面やセリフetc.を忍ばせる
のも、“メンバーズ・オンリー”と言えるかと。

映画やドラマで言えば、ストーリー展開の鍵になる、しかしさり
げなくて、見逃してしまいそうなセリフやシーンの類は、だいたい
そう呼べるかな。

つまり、気付く人と、気付かない人の落差を作る仕掛けっすね。
スーマリで言う9‐1の喜び。
コナミで言う“上上下下左右左右BA”。


「おっ、これは俺だけが受信した電波!」
と思うと、人はアーティストなり監督なり俳優なりと直接対話した
ような気分になるものです。
んで、ついついぐいっとのめり込んでしまう。


話を“舞妓~”に戻すと、今、パッと思い出せるのは、そう例えば
阿部サダヲさんの後任(?)の登場シーンとか。
「あっ、彼はこの後きっと…」って予想できる優越感。
んで、「やっぱり!」と膝を打つ。
これが“メンバーズ・オンリー”であり、ストーリーに入り込む
入り口のひとつなんじゃあないかと。

まぁここは、誰でも気付きそうな場面ですけど、さらに言うなら、
その“親切さ”が、僕に“人懐っこい”と言わせるのだと思います。


誰にでも開かれた門戸。
一見さん、いらっしゃ~い。



人懐っこさ、正直トゥーマッチに感じる場面もありました。
後から思い返すと、阿部サダヲさんのハッスルっぷりしか記憶に
残らないんじゃないか、という気もします。
やたらとアップが多かったし。

もう少し正直に書くと、冒頭20分辺りまでは、頭上にデカイ?
マークが点滅しっぱなしでした。
「やっぱ、観るのやめようか…」
とも。


でも、キライじゃないなぁ。


“舞妓~”は、監督がクドカンさんではないのですね。
“少年メリケンサック”ではクドカン氏が監督もされているそうで、
ワールド濃度の塩梅がどうなのか、気になるところです。


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Weblog / 2009-01-20 23:40:49
九本目は“クローバーフィールド”であります。
例によって、予備知識ゼロで臨みました。


結論めいた事を先に書くと、企画というか方向性は確かに面白い
んだけど、企画自体が生み出す“縛り”が、描ける範囲を狭めて
しまったウラミが微妙に残るなぁ…と、感じました。


この映画は、ニューヨークが謎の怪物に襲われ、壊滅する…ってな
お話です。

全編、“ある人物がたまたま回していたムービー”による、現場ルポ
的な語り口になっています。
さっき書いた“企画の面白さ”というのは、主にこれのことです。
まぁ“ブレアウィッチ~”とかあるし、新しくはないですがね。


主人公(?)が、パーティーのビデオ係を頼まれ、半ば嫌々ながら
も引き受ける。
しかし、パーティーの人間模様を撮っているうちに、彼が好意を
寄せる女性に接近したり、メインゲストの女性関係を根掘り葉掘り
聞き出したり、と、だんだん撮影にのめり込んでゆく。

しかしそんな時、街に怪物が…彼はパニックに陥ったパーティー、
逃げまどう人々、怪物、軍隊…見たもの全てを撮り続ける。


ネタバレしてはいけないので、慎重に書かねば…。


この映画にツッコミたいところは、無数にあります。

まずは観た人全てが感じたであろう、「カメラ、ブレ過ぎ!」
(コメントでも、ご忠告頂いてましたね)
制作者たちに、“ブレンビー”をお贈りしたい気分です。

まぁカメラワークが上手過ぎても臨場感が出ないかもしれないし、
その辺のさじ加減は慎重にやったんでしょうがね。しかし…。



あとは、空想科学研究所的な、ブルックリン橋は何故崩れない?
とか、瀕死のヒロインはなぜにダッシュしてしまうのよ?とか、
ダッシュ出来るなら始めから逃げなさい!とか、推定高度200
メートルから墜落したヘリコプターからナゼだぁ!とか、まぁ
枚挙に暇はありませぬ。

つまり、全体的に“主人公を死なせない(=話を終わらせない)”
為の、そして“主人公を怪物に接近させる”為のストーリーの作為
を感じるのです。
いや、作為は感じても良いんだけど(映画は作為そのものだから)
もっと気持ち良くダマしてよ、と、ね。
この辺りは、企画縛りのツラさですかねぇ。

撮影者が死んだり、カメラが壊れたりしたら、ジ・エンドです
ものね。



とは言え。
僕はこの映画、けっこう好きです。

とりわけ、最後のシーン、彼らが死を覚悟した時に取った行動が、
心に残っています。


僕は、ここにいる/いた。


追い詰められると、あるいは煎じ詰めていくと、人間の言い分って
、そんなものかもなぁ、なんて。


そう考えると、YouTubeとかも、個個人のリアルかつ悲痛な叫び
に見えてきたり、して。



ともあれ。
“エピソード・ゼロ”感の漂う全体の作り、続編に期待したい
ところです。
続編を作るとすると、ウルトラマン的な奴を出すのかな?
一人称視点をやめて、怪物とがっぷり四つ、まさか…。
何でも良いけど、次はブレンビーでお願いね。



あぁさて。
今夜中に“舞妓Haaaan!!!”を観なければ…。


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Weblog / 2009-01-20 16:31:36
久しぶりに、ブログの更新をサボりました。

別に誰に命じられて書いているわけでもなく、毎日やると決めて
いるわけでもないのに…あぁ開放感。
文字通り“サボった”って感じの、心苦しさと裏表の喜び!

僕は、SとMの間を揺らぐことしか出来ない小市民であります。
宙ぶらりんなんだけど、SにもMにも弾かれる、みたいな。
磁石みたく。こっちはSとNか。



一昨日、日曜は、ファミリーにてライブをちょこっと…。
急遽、Rock-Tee氏とカクエイ氏が加わってくれる事になり、面白い
ステージになりました。

ROCK氏はMPC(ドラムマシンというか…)で、カクエイさんは
電気パーカッションで。んで僕は古ぼけた電気ピアノを弾き語り。
まぁ普通は、ベースかギターも入れて、って方がバランスは良い
んでしょうけど。
豆腐と水菜だけの鍋をポン酢で頂くがごとき、シンプルかつ
マッドな音宇宙が現出しました。
ちょっと前の電気楽器の、逆に人間くさいニュアンスが、良い
雰囲気を出すのです。


一人でやるのはラクだけど、やっぱ人とやるのは楽しいです。
「あぁ、こう来るか。じゃあこちらはこうで」
的な駆け引きというか会話の末に、思わぬ着地点に達したりして。
さっきの話じゃないけど、SとMみたいに揺らぎがないと、人は
(僕は)スリルを感じられないのかな。



昨日は、WaJaRo絡みの取材&WaJaRoアルバム完成打ち上げに。
いやぁ、よくよく考えれば2009初飲みではないか。

僕は、酒を飲むとき/飲めるときは電車で動くんですが、いつも
我慢しきれずに電車の車内でビールなど飲むんです。
当然、昨夜も。

これ、端から見るとヒドイですよね。

“電車の中ではみんな酒を飲むものだ”というオカルト的想像
をしてみると、それがいかにダメな事か、自分でもよ~く分かり
ます。
だから、皆はマネしないでね。


飲みは、楽しかったですよ。
WaJaRoの面々、ダリのエンジニア橋本さん、みな愉快な人々です。
今回のアルバムにけっこう全面参加していたNonaさんが、実は
僕と共通の知人で繋がっていたり…みたいな“世間は狭いねトーク”
などもありつつ、宴もたけなわにて後ろ髪を引かれながら辞去。
いやぁ、危うく終電を逃すところでした。


今日は、さっき“クローバーフィールド”を観たのです。
感想はまた後で…。


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Weblog / 2009-01-16 23:56:06
最近、アイドリング・ストップを試みています。
発端は別にエコとかではなく、ときに退屈な通勤の道に、ちょいと
した刺激を、と思いまして。

赤信号で止まった時などに状況を見ながら、イケると思ったら
エンジンをストップ。
信号が青に変わるちょっと前にエンジンをスタート。
ただ、それだけなんです。

幹線道路に面した交差点で赤になりたてなら、2分くらいは
エンジン切っていられて、何だかイイ事した気分になるし、周り
をよく見るようになるから退屈しないし。

エコ的な観点でホントにイイのかは知らないんですが、
(クルマのエンジンを掛けた/切った直後は、不完全燃焼になり、
HC、NOX、CO等の有害ガスが出やすいはず…)
ゲームとしてはけっこう面白いですよ。

特に短気(like me)なあなた、お試しあれ。



さて、映画の話を…。
昨日、今日と、続けて観てしまいました。

“ノーカントリー”と“チェ 28歳の革命”です。


“ノーカントリー”は、おそらく、言わずもがな、なんでしょうね。
アカデミー賞を4部門取ったらしいですし。

確かに濃厚な、素晴らしい映画でした。
僕の2009年に観た7本の中では断トツにベストです。
観てない方、激しくオススメです。

ただ。
観た人は分かると思うんですが…
ストーリーの“ちゃぶ台返しっぷり”というか…そこに、僕は
イマイチ釈然としませんでした。
最終盤になって突如、今までスリリングに積み重ねてきた物語を、
一歩引いた視点から眺め始めるのです。


例えるなら、
“アコヤ貝の中で真珠が出来るまで”って話を、楽しく聞いて
いたのに、途中で「あれ!?」と気付くと、いつの間にか話は、
“ネックレスの作り方”になってました…、みたいな。
まぁ関係なくはないけど…。


「えぇっ、今まで語ってきたものは一体なんだったのよ?」って、
僕は感じました。


観てない人の為にボカしますが、主役を、序盤~中盤辺りでもっと
主役らしく動かせば違和感薄くなるのになぁ、なんて思いました。
つまり、
“これは、主役の掌の上にあるストーリーのうちのひとつですよ”
ってな感じのほのめかしが、もう少しハッキリしていれば…。


まぁでもそれは、言ってみれば“語り口”の好みみたいなもので、
内容そのものには全く異存ありません。


シガーという、極悪非道冷静沈着冷酷無比な殺し屋が準主役なん
ですが、彼が殺す相手に語る言葉がまたニクいのです。

“常識”“秩序”“道徳”的だとされているもの、普段僕らが
“当たり前”と思い、さして考えもせずに乱用しているそういう
事々を、大きくぐらつかせるというか…。


いや、とにかく素敵な映画でした。ごちそうさまです。



さて、もう一本はゲバラ。

僕は、遅れて来たにわかゲバラファンです。
一昨年くらいかな?冒頭の画像の本を買って読み、彼の存在を
知りました。


その“にわか”から言わせて頂くなら、素敵な映画なんだけど、
ちょっと優雅過ぎやしないか?
と、思いました。


この映画の大半は、キューバ軍対カストロ&ゲバラ率いる反乱軍
のゲリラ戦が舞台なんです。


そう、ゲリラですゲリラ。


もっと、全体的にガツガツしているべきなんじゃないかなぁ。


幸運にして戦争をやったことがないのであくまで想像ですが、
兵士として生きるってことは、もっと壮絶なんではないか、と。
ましてゲリラとあらば何をか言わんや。

敵との戦闘だけでなく、食べ物飲み物、武器兵器の調達に困ったり。

敵に絶対に気取られないように、長距離を飲まず食わず寝ずで
歩き続けたり、ってだけで、十二分に消耗するはずです。

他にも伝染病とか、困った動きをする兵隊とか…。

とにかく、文字通りのサバイバルであるべき、なはず。


ゲバラの大義を美しく描きたいがために、あえてその辺の描写を
割愛、あるいは抑制したのかも知れないけれど、ゲリラで、戦争で
、つまり血で言い分を通す事の恐ろしさを、もっとえぐり出して
欲しかったなぁ。


あと、ナゼ革命が必要なのか、って辺りも、ずいぶんあっさりと
描かれていて、この映画だけ観ても、分からないかも。


という訳で、この映画を見ようと思ってる方には、予習をオススメ
したいです。


…生意気にも、厳しい書き方をしてしまいましたが、ゲバラの
映像化、というだけで、十二分に価値ある映画だと思います。



いやぁ、映画って、ホントにイイモノですね。


さよなら、さよなら。


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Weblog / 2009-01-15 01:34:18
コットンクラブから帰って参りました。あぁ疲れた~。

テンション上がってると疲れって感じないんだけど、家に着くと
どっと…。

缶ビールもあんまり美味しくありません。でも飲む。全部飲む。


今夜は、新曲が多かったりして、ちょいと緊張しました。
しくじりも多少ありましたが、こういう刺激って大切です。

小沼っちとも話していたんだけど、新しい曲は、どんなに練習
しても身体には入らないもので、そのくせ本番で一回やると、
すっと馴染んだり、改良点が見つかったりするものなんです。

練習の緊張感が足りないだけなんじゃないの!?と言われたら、
反論出来ませんが。


ともあれ。
今日来てくれたみなさん、どうもありがとう。
また遊びに来てね。



さぁて。
問題は、“観るか、寝るか”ってことです。

“ノーカントリー”
どうしようかなぁ。


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