志穂 つぶやかないで、いってみよう。

日々の出来事を書いていきます。

初オペラ「愛の妙薬」

2009-01-30 22:37:38 | 芝居・ライブ・イベント
月曜日に友人のUさんが出演するオペラ
 「愛の妙薬」
を観に行ってきました

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愛の妙薬(L'elisir d'amore)
ガエターノ・ドニゼッティ作曲
全2幕 原語上演 字幕つき

2009年1月26日(月)
会場:日暮里サニーホール コンサートサロン
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<登場人物>
アディーナ(ソプラノ)
ネモリーノ(テノール)
ベルコーレ(バリトン)
ドゥルカマーラ博士(バス)
ジャンネッタ(ソプラノ)
合唱団

演奏楽器:ピアノ


「愛の妙薬」のあらすじなどはこちらをご参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E3%81%AE%E5%A6%99%E8%96%AC

Uさんは、アディーナの友達のジャンネッタ役です。
舞台は「19世紀のイタリアの小さな村」なんですが、
それはそれは、素朴で可愛らしい村娘ジャンネッタでした

この舞台の照明はUさんの旦那さま。
Uさんの旦那さまは、音響や照明、舞台監督などをこなす
  「裏方さん」
なので、ほかの舞台でも一緒のことが多いみたいです。
表舞台と裏方とはいえ、夫婦で一緒にお仕事ができるって、
衝突とかもあると思うけれど、なんか素敵ですね~


さて、私にとっては「初オペラ」でした。
ミュージカルも舞台も芝居も大好きな私。
オペラも、ず~っと気になってはいたんですが

 「なんか、敷居が高い気が・・・

で、なんとな~く避けてました。

一番、敷居が高いのは、やっぱりお値段。
来日公演だと、一番高い席で40,000円くらい、
安くても15,000円くらいですから、
とてもじゃないけど、なかなか手が出せません

昔、オペラ歌手の錦織健さんが
 「オペラの敷居を高くしてしまったのは、
  我々オペラに関わる者たちの責任でもある。
  もっと気軽に、ミュージカルを観るような感覚で
  観に来てほしいと思う」
と、インタビューで仰っていたことがありました。

 「でもね~やっぱり値段考えるとね~
  行きたいけど、値段が敷居を高くしてるよ~
  でも、行ってみようかな~

と思ってた矢先に、オペラに関わっているというか、
実際に舞台で歌われてる方から
 「オペラの値段が高いのは当たり前。
  歌手への報酬だって高いし、衣装やセットにもお金がかかるし、
  ロングラン公演できるようなものじゃないんだから、
  割高になって当たり前。
  フィルムで、何か所で何度も上映できる映画とは違う。
  ミュージカルみたいにキャスティング変えて
  ロングランできるものとも違う。
  オペラは、ダブルキャストとかできないんだから、一緒にしないで」
みたいに言われてしまい・・・
 「あ~、なんだかんだいって、オペラに関わる人って、気位高くて
  プライド高くて、オペラ以外の音楽芸術をバカにしてるのね~
って思って、余計にオペラから遠ざかり・・・

今思えば、その方はオペラの素晴らしさを伝えたかったけれど
言い方が良くなかっただけだと思います。
その方は、今は「みんなが親しめるステージを」という感じで
音楽活動を頑張ってらっしゃいます


そんなこんなで、オペラをず~っと避けていた私。
ですが、Uさんと出会って考え方が変わりました。
とっても優しくて、気取らなくて、こっちが恐縮してしまうくらい
気遣いをしてくれる彼女。
そんな彼女が出演するオペラですもの、
きっと「敷居は高くない、嫌味もない」はず!


で、肝心の「愛の妙薬」の舞台ですが、とっても素敵で素晴らしかったです
サニーホールのコンサートサロンは、定員が100名ほどで、
本当に「サロン」という感じでした。
舞台も小ぶりで、大道具などのセットは一切なし、
小道具と演技と歌で表現する舞台でした。

私が「嫌だな~」と思ってた「敷居の高さ」も「気位の高さ」もなく、
目の前で歌が聴ける舞台でした

チケットも3,500円(Uさんに割引で3,000円にしていただきましたm(__)m)だったので、気軽に観にいけました。


日本で「オペラ」っていうと、大舞台で、豪華で大がかりなセットがあって、
歌手やバレエダンサーがたくさん出てきて、合唱団もたくさんいて・・・
そんなイメージしか持ってませんでしたが、
そのイメージは、とってもいい意味で壊れました

「愛の妙薬」は、劇場でも上演されているそうですが
(私の前に座っていた年配の男性が、オペラに詳しいらしくて、
隣の知人女性らしき人に熱く語っていました)
昔、貴族たちが自分のサロンで楽しんだオペラは、
こんな感じだったのかな~と思ったりしました。



終演後、Uさんと色々お話して、差し入れを渡してきました。
実はUさんに会ったのは、これが2度目。
メールをやり取りしたりしてますが
一番最初に出会ってから、一度も出会ったことが無かったのでした。

Uさんとの出会いは、今は無き悪名高い「グッドウィル」。
「コブラ」こと折口社長(髪型がコブラみたいだから(笑))は
アメリカに逃亡してしまい、未だに日本に帰国してないとか。

グッドウィルで派遣された先で一緒になって、Uさんが
 「普段は舞台とかやってるんです」
と言ってくれて
 「私、舞台とか芝居とか大好きですよっ!」
って話が弾んで、メアドと電話番号交換しました。
派遣先で一緒になっても、連絡先を交換していなければ
その後の交流は無かったと思います。
(同じ派遣先に行くのは、1日とか2日だけだったので)


グッドウィルを訴えた人たちほど酷い目には遭いませんでしたが、
グッドの事務所からは結構嫌味を言われたりしたし、
悪名高すぎて廃止になった「データ装備費」もガッチリ徴収されました

労働環境や雇用情勢を考えれば、
日雇い派遣は無くなったほうがいいと思いますが、
グッドウィルのおかげで、Uさんと出会えました。
(その部分に関してだけは、コブラに感謝です(笑))


舞台もとても素敵だったし、Uさんともいろいろ話せたし、
本当に楽しかったです

Uさん、普段は舞台のお仕事と
介護のお仕事で「二足のわらじ」です。
どちらの仕事もとても好きで楽しいとのことなのですが、
あまりに忙しすぎて、体を壊さないか、ちょっと心配してます

Uさん、お疲れ様でした。
誘っていただいてありがとうございました
またUさんの舞台が観たいです



「愛の妙薬」のプログラム


ジャンネッタ、こと、Uさん。
ジャンネッタは嫁入り前の娘さんなので、
照れてしまって後ろを向かれてしまいました。

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