詩吟 京風流吟詠会

新潟市を拠点に活動する詩吟会派

京風流吟詠会3月の吟題「夏日悟空上人の院に題するの詩」

2019年03月11日 | 日記

3月の吟題は、杜荀鶴(と じゅんかく)作「夏日(かじつ)悟空上人(ごくうしょうにん)の院に題するの詩」です。

三伏(さんぷく)門を閉じて一衲(いちのう)を披(ひら)く

兼ねて松竹の房廊(ぼうろう)を蔭(おお)う無し

安禅(あんぜん)は必ずしも山水(さんすい)を須(もち)いず

心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば火も亦(また)涼(すず)し

 

一年中で最も暑い時節。山門を閉じ、僧衣を着る。住まいをおおってくれる松や竹もない。

心中から暑いという雑念をはらいされば、火中にあっても涼しさを感じるものだ。

結句は、修行をつんだ人のみが知りうる境地である。

 


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