社会保険労務士酒井嘉孝ブログ

東京都武蔵野市で社労士事務所を開業している酒井嘉孝のブログです。
(ブログの内容は書かれた時点のものとご理解ください)

特定社労士受験体験記⑥

2019年04月04日 09時39分38秒 | 社会保険労務士について
社会保険労務士の酒井嘉孝です。

特定社労士受験体験記の6回目は再受験について書きます。

特別研修を終えていれば次の年にもう一度中央発信講義から受け直さなければならないわけではありません。特別研修を修了した証として「特別研修修了証」が特別研修を受け終わった2ヵ月後の1月下旬に届きます。
なお、もう一度特別研修の一部を受けることもできます。中央発信講義とゼミナールを有料で聴講という形で受けることも可能です(グループ研修の参加はできないようです)。私は聴講しませんでしたが聴講すればその年の新しい教材の一部ももらえるとのことです。


初年度不合格だった理由は、体験記⑤に書いたように予想問題集に頼った勉強で、問題用紙の構成すらわかっていなかったという準備の悪さとグループ研修での取り組み方にあったと思います。

もちろん、私としては一連の特別研修をまじめに取り組んでいたのですが(少なくとも本人はそのつもり)、グループ研修で取り上げられる5つある検討用課題の予習と復習、あっせん申請書・答弁書の作成について自分が作るものもさることながら、グループのほかのメンバーがどういった点に着目してあっせん申請書と答弁書を作成したか、自分が見落としていた点がなかったか、他の人の着目点が自分の考えと違うのならどうそれを説明するかをしっかり考えることが必要であったと思います。


2回目の試験勉強は過去13回の特定社労士試験の過去問をすべて解くことをしました。これでまず試験の時間配分と問われ方答え方をたたきこもうとしました。決まり文句的なものはやはり覚えるしかありません。ここは特別研修の事務局から評判が悪かったとしても過去問がまとまったものを他に知らないので対策本に頼らざるを得ません。
本に書いてある解答例については参考にはしましたが、絶対のものではないと思いました。2種類の対策本は手元にありましたが解答が同じとは限りませんでした。
なお、問1のあっせんの問いは試験の回を重ねるごとに問題文が長文化してきており、問2の倫理も最初のほうの回とは難化というか判断し、その判断の説明を記していくに時間を要する問題になってきていると感じます。


今思うと、という形になってしまいますが、問題文自体があまり長文でなかった試験の過去問の第1回から第10回くらいまでを特別研修が始まる前までにやっておくとその後の特別研修の勘所も含め、押さえやすいような気がします(安易に試験対策を行っていると怒られるかもですが)。グループ研修のあっせん申請書、答弁書の作成においても言い分からの事実の拾い上げと法的見通しなどもやりやすいと思います。


試験の申し込みですが、月刊社労士9月号に9月下旬に申し込み方法が全国社会保険労務士会連合会のホームページに掲載される旨発表されます。特別研修を受けている現役生は中央発信講義の際に試験の要項と申込書をもらえますが、再受験の場合は自分で取り寄せる必要があります。郵送でも可能ですが私は配布している東京会の事務局へ取りに行きました。
受験料は15,000円です。
受験申し込みでは先ほど書いた特別研修の修了証を同封します。修了証のコピーを送る方法もあるのですが私は原本を送りました。

試験は前回と同じく11月下旬。前回よりも難しくなっているような気がしました。
前回不合格であった苦手意識も手伝って試験を終えても自信もなく帰ってきました。現役組はグループで集まっている様子も見えました。浪人はちょっと寂しいです。

幸いなことに今回は合格でしたが、官報の発表を見たときは脱力してしまいました。
問題は難化しているような気がしましたが合格率は前年の57%から62%に上がっていました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。