不老不死の仙人が住む山

　　　　　　　　　貝の化石



　　　　　　　　　逆光の大井川

　木道の世界一長い歩道橋をマスクを掛け鼻をグスグス云わせながら
風で帽子を飛ばされない様に頭を押さえて歩く老人を、後ろから来た
四・五人の若い女の子達が騒ぎながら追い越して行く。
　川面は逆光に光り、川岸の木々は早くも新芽が息ぶいて居る。
「蓬莱」とは不老不死の仙人が住む山の事、まさか老人がそれを信じ
て川向うを目指して居たとは思いませんが。

日本のモナコへ？

熱海



　東京滞在の二日間は雨にたたられ道草が出来ず日記用の写真の収穫も
なし。それに替り前後の熱海は好天に恵まれたがこちらでも得意の道草
の余裕は無かかった。
永住者が増え高齢者用の病院、ケァマンション等が新築されるなど、湯
治場からの脱却を図る熱海は古い建物がずいぶん壊され少し明るくなっ
た様だ。
それでも町を横断する古い商店街は閉めて居る店が多く新しいイメージ
のリゾート地に変化するには前途多難は間違いないだろう。

花粉症

4・5年前迄は名前すら知らなかった花粉症に魅入られ三泊四日の上京中
付き纏われ結局家までついて来た。
おかげで今日一日出掛ける気になれず約束のおよばれもキャンセル。
嫌な奴を背負い込んでしまった。
〓K-Tada〓

幕臣達の転職

　　　　　　　　　　　　大井川に架かる木造の橋・蓬莱橋　　　　



　明治二年最後の将軍、徳川慶喜を守った幕臣たちが大井川右岸今の牧の原
にお茶の開墾に入った。
筆舌に尽くせぬ苦労の末成功を納め日用品や食料品を対岸の島田の町へ買物
に出掛けるまでになり時の県令に申し出て、明治12年念願の橋が架けられた
そうだ。
橋を渡る観光客が、髷を落とし日焼けした元武士達がお茶を担いで渡って居
るかのように見えた。
現在のリストラ所では無い時代の大きな変化に戸惑った事だと思う。

蓬莱橋

明るい内に道草をと吉田インターを出る。
近くで何処か？思い出したのが大井川に架かる木造歩道橋世界一の
「蓬莱橋」897mを往復して車ばかりの運動不足を解消して満足。
後は一路わが家を目指すのみPM5:27。
〓K-Tada〓

ランチ

余り立ち寄ることのないSA日本平で地魚のチラシ丼を食べるが感想は無し
坦々と帰るのみ。
〓K-Tada〓

スケール

の大きさが大いに気に入りほぼ確定。
コーヒ-で祝杯して帰路に付くことにした。
三泊四日の強行軍何とか目的は果たしひと安心。
でも本当はこれから大変だある。
花粉症と名乗る厄介な同伴者を連れてこれから大阪へ帰るだけでも気は重い。

〓K-Tada〓

モーニングは熱海のビーチで

貫一お宮の熱海海岸を眺めながらのモーニングと言えば優雅に聞こえるが
現実は物件を見て廻る前に空腹を満たす為に食物を流し込んだだけの味気
ない作業に過ぎない。
味は論外、一応戦闘体制は完了。
K-Tada〓

熱海

〓熱海ゴルフクラブ近くのマンションから見下ろす熱海市街の夕景色
眺望は抜群、しかし、それだけでは人間暮らして往けない。
高齢者程利便性が最も必要かも知れない。
等等考えながら日が暮れても熱海市内をマンション探しに右往左往。
K-Tada〓

今日のカフェ

病院を出て頼まれ事を済ませる途中の道草、土砂降りを避けるティータイム。
麻布十番で東京下町の懐かしい空気を吸い気分は落ち着いた。
登竜の中華そばを我慢してお土産を買い病院へ戻ろう。
〓K-Tada〓