暇なざれごと

ごくごく日常の話とか色々ありのノージャンルの戯言(?)日記です。

TEAM NACS:LOOSER-失い続けてしまうアルバム-

2009年08月26日 23時19分44秒 | CUE/NACS
「TEAM NACS」は、大泉洋さんが所属で有名な劇団ユニットですね。
気にはなっていたのが、見る勇気が無かったのですが、今回初めて見ることにしました。
きっかけは、ある動画をyoutubeを見てからでした。
それは、今回見たものを紹介するもので歴史ものの舞台だったので興味をもったのですが、家の近所のレンタル屋には無くてDVDを購入することにしました。

ネタバレも含みますので、ご注意してください。
知りたくない人は、スルー推奨です。
後、今回は現在の芸名「戸次重幸」さんは、ごちゃごちゃになるので、当時の状態の旧芸名で本名で役名の「佐藤重幸」さんに統一します。


話は、主人公のフリーター「佐藤重幸」が現代でタイムスリップするという薬を使い幕末に行く話です。
・・・・タイムスリップの薬と聞いて真っ先に、昔の少女マンガを思い出しましたわ。
(フレンドの「ないしょのカウント5」というのですが・・・・・そういえば、フレンドって今デザートでその昔TEAM NACSが・・・以下略)
この公演より前からある作品ですが、よくあるギミックなのかな。

そして、幕末の新撰組を中心に話は動くのです。
なぜかいい加減な(?)主人公は、「山南」と言う新撰組のメンバーにされてしまったりするのですが。

主人公の「佐藤重幸」さんは、そのまんま役者本人っていうのは受けたな。
フリーターとかの設定は違うだろうけど、どういうキャラ作りしたのか気になるところではありますね。
(たぶん本来の本人とは、違うはず。)

話とかは、新解釈の新撰組で歴史が苦手な人でも入りやすく楽しめますね。
人にはよるけど、幕末のころの「こいうことがあった」みたいなところは、歴史が判りにくい人にとっては非常にわかりやすくて楽しめます。

ただ、身内受け系のネタがありましたね。
私の場合、「TEAM NACS」の予備知識はあったので楽しめたのですが、これが「TEAM NACS」や「水曜どうでしょう」とか判らないと楽しみが少し減ると思います。
例えば、音尾琢真さんは普段「目の離れた魚キャラ」なのですが、普通知らなかったらパッとは笑えないかも。
(実際に初期に見たころは、私も気づかなかったりしたので。)

「TEAM NACS」自体がメンバーが5人っていうこともあり、新撰組と対立する長州藩は、入れ替わってやっていて、あまりにも登場人物が多いため「5人だと大変だ」と言ったネタを飛ばしていました。

新撰組と長州藩の区別は、リバーシブルになっている羽織を裏返ししたりするだけなので、キチンと役柄を演じないと観客がごっちゃになりそうなものですが、私はそうにはならなかったので、やはり演技力は凄いですね。

それでも、どうしてもとこかに「この人だ」っていう影が演技に滲んでくるのですが、音尾琢真さんとかはキッチリと違うキャラになりきっていて、一瞬「同じ人だよね」と見間違う感じはありました。

大泉洋さんは土方なのですが、もじゃな土方っていうとイメージはちと違うような気もしますが、これも意味があったキャストで、最初は判らなかったけど最後の方できっちり判る様になっており、必然的なキャストだったと思います。
でも、この話では土方はやや悪役なような・・・・。


主人公「佐藤重幸」の気持ちは、なんとなく判るなぁ。
私もなんとなくこいうこと思ったことあるからねぇ・・・・・・。
ただ、疑問な部分もあったので副音声で聞いたのですが、その話のさわりはありつつも真実は語ることもなく・・・・・。
未だに気になるところです。


私のお気に入りは、クライマックスの池田屋の暗転による立場逆転するシーンですね。
新撰組と長州の一対一の対決シーンなのですが、暗転すると新撰組の沖田が長州の桂に、長州の宮部が新撰組の近藤に・・・・っていう具合ですが、この演出はよかったな。
逆にこれは5人と言う人数の少ないならではですね。
これは見る価値ありますよ。

衣装は、現代の洋服にリバーシブルの羽織をつけたもので、表現しているのですが、これ良いなぁって思いました。
現代も織り込ませて、なおかつ何役もこなすという状況だからなの衣装なのですが、カッコイイと感じました。
「新撰組」とかの場合、色々なところがやっているのもあるので、しっかりとした衣装がみたいなら、そいうところのを見ればいい話なので。
こいうの方が逆に新鮮だと思いました。

舞台は抽象的なものでしたが、私はこっちの方が好きなタイプなので良かったですね。
自分的なイメージも湧きやすいですし、こいう舞台でやるこそ役者の技量が問われるところもあると思う。

これは私個人的な舞台の楽しみなのですが、暗転の中の役者さんの様子を見るのが好きなのですよ。
こいうのって場面の関係もあるのですが、役者さんによって癖が出やすい部分でもあるので、作業的に行く人とか完全に舞台降りるまで役になり切っていく人とか・・・・・ああいうのは舞台の醍醐味です。
そいうのも含めますが、今回みたいなのも、暗転の早変えとかを舞台まじかで見たいですね。
やはりDVDだと見れないので・・・・・・。

私的には、DVDではなく「舞台」でしっかり見たかったと思える作品でした。

再演やってくれたら、絶対見に行きたいなぁ。