まず、先日の記事で書きました
「母にエンディングノートを書いてもらう」計画の結果から書きますと、
これはもう見事に大惨敗でした。
極力穏やかに、わかりやすく、丁寧に話し始めたつもりなんですが、
途中で母はものすごく怒りだし、もう支離滅裂な攻撃が雨あられのように……
予想はしていたんですけどもねぇ。やはり落ち込みました。
なんであなたの都合でこんなこと書かせるのよ。
私の友達はだれもこんなの書いてないわよ。
親を看取るのなんか当たり前でしょ?
なんであなたはそう大ごとにしたがるの?
何もノートなんか書かなくても、あたり前に誰だってできることなのに。
私はおばあちゃんにそうしてきた。
あなたの育て方を間違えたわ。
お姉ちゃん(私の姉)にやきもち焼いているんでしょ。
どうしてあなたは自分の自我ばかり大切にするの?
自分が楽したいだけなんでしょ。
とまあ、散々な言われよう。
「自我」の意味ちゃんとわかって言っているのか疑問だよ、と内心思いながらも、
なんとかこらえて黙ってきいておりました
がところどころ、ちょっと私も感情的になってしまい、反省です。超反省。
こじゃれたレストランで、こんなことになり、
周囲のお客さん、本当にすみません。
お恥ずかしい。思い返すたびに、穴があったら入りたい気分です。
最後に私が持参したエンディングノート、
「こういうの本当にはやっているわよね」と母はひどく嫌味っぽい口調で吐き捨てるように言って、それでもバッグにいれて持って帰ってくれました。
予想はしていたんです。
多分、感情的になって私の人格攻撃をはじめるだろうと。
そして、結局何を話したのか忘れるだろうと。
そこで、あらかじめ三枚の紙をつくっていき、それをエンディングノートの中にはさんでおきました。
一枚目:今まで会話の中で、私にこまごま頼んできたことのまとめ
二枚目:これを私に頼むのであれば母自身にあらかじめやっておいて(決めておいて)もらわなくてはならないことのまとめ。
三枚目:なぜ私がこういうことを頼むのかの説明。
1)はマインドマップのソフトを使って、図もあしらいながらカラフルに。
いかにたくさんのことを口頭で指示してきたかがわかるように、
こってりと書き込んでみました。
2)も同じくカラフルに。
でも、あまりこまごま書くとやるのがいやになるだろうから、母自身が何をすれば(決めれば)よいのか一目瞭然でわかるようになるべく文字数減らしてわざとスカスカに。
3)は文章で、母自身がより達成感のある生き方をするためにも、希望通りに物事が実現されるためにも、こういうのを決めるのは必要なこと、という説明。
母を大事に思えばこそだということを分かってもらいたかったのです。
今回少しきつい言い方をしたんですが、
これは先日読んだ「私は私。母は母」という本がとても参考になりました。
その本についてはまた別の記事でそのうち書ければと思うのですが、
母親を一人の等身大の女性として見ることを勧めている内容で、母親側の心理がよく説明してあるんです。読んでよかった。
ともかく、こうして、ノートと紙三枚渡してきましたが、その後かなり悶々と数日間をすごすことになってしまいました。ものすごく悪いことをしたんだろうかと罪悪感にさいなまれたり、そのうちなんだかだんだん怒りがわいてきて気分をコントロールするのに苦労したり、夜眠れなくて布団の中でジタバタしたり……。
そんな中、今日、母から分厚い手紙が届きました。
「いやだなぁ、また、私へのダメだし?」と封を切るのを先延ばしにしていましたが、
仕方なく、先ほどあけました。
するとですね。
A4の紙三枚に手書きでっしり、私が決めてほしいとたのんだことが全部かいてありました。
すぐに電話しました。
母は、あの私への攻撃は一体なんだったんだろうとおもうような、超ご機嫌で電話でましたよ。
「よくこれだけまとめられたね」というと、
本人かなり得意げに「頭使って、一生懸命書いたわよ」とのこと。
たしかによくまとまっていました。
エンディングノートに書くのは抵抗があったらしいですが、項目は参考にしてあり、
いい感じに我が家用にカスタマイズした内容で、しかも遠方の姉や、フリーターで生活不規則な妹に、それぞれできそうなことを事前に割り振ってありました。
いままで全部私がするんだろうと漠然とおもっていたので、なんだか、むしろびっくりしました。
ここに書いてあることを何一つ事前にきめずに、誰が何をするのかの分担も一切きめずに、そういう事態に突入したらどうなっていたかと考えると恐ろしいです。
もっとも、実際どんな予想外のことがおきるか全く予想はつかないわけですが、それでも、かなり状況が整理されたので、突発的な事態にもかなり柔軟に対応できそうな気がしてきました。
一応私が目を通してOKならば、清書して、他の二人にも同じ内容をコピーして送って、了承してもらうとのこと。
そして、
「これからも近くに住んでいる以上、入院やら介護やらお葬式やら一番お世話になるのはあなたたち夫婦だと思うからよろしくね」と。
実際に「万が一」の事態がおきるのは20年後かもしれませんが、それでも母自身も、こういうことをきちんと決めたことで、なんだかすっきりしたような、すがすがしいような口ぶりでした。
ああーーー。よかった。肩の荷が下りた。
悩んで悩んで、このまま険悪になるのかと凹んで、母を傷つけてるのかと自己嫌悪になってましたが、ともかく一件落着です。
今夜はようやく穏やかに眠れそうな気がします。
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「母にエンディングノートを書いてもらう」計画の結果から書きますと、
これはもう見事に大惨敗でした。
極力穏やかに、わかりやすく、丁寧に話し始めたつもりなんですが、
途中で母はものすごく怒りだし、もう支離滅裂な攻撃が雨あられのように……
予想はしていたんですけどもねぇ。やはり落ち込みました。
なんであなたの都合でこんなこと書かせるのよ。
私の友達はだれもこんなの書いてないわよ。
親を看取るのなんか当たり前でしょ?
なんであなたはそう大ごとにしたがるの?
何もノートなんか書かなくても、あたり前に誰だってできることなのに。
私はおばあちゃんにそうしてきた。
あなたの育て方を間違えたわ。
お姉ちゃん(私の姉)にやきもち焼いているんでしょ。
どうしてあなたは自分の自我ばかり大切にするの?
自分が楽したいだけなんでしょ。
とまあ、散々な言われよう。
「自我」の意味ちゃんとわかって言っているのか疑問だよ、と内心思いながらも、
なんとかこらえて黙ってきいておりました
がところどころ、ちょっと私も感情的になってしまい、反省です。超反省。
こじゃれたレストランで、こんなことになり、
周囲のお客さん、本当にすみません。
お恥ずかしい。思い返すたびに、穴があったら入りたい気分です。
最後に私が持参したエンディングノート、
「こういうの本当にはやっているわよね」と母はひどく嫌味っぽい口調で吐き捨てるように言って、それでもバッグにいれて持って帰ってくれました。
予想はしていたんです。
多分、感情的になって私の人格攻撃をはじめるだろうと。
そして、結局何を話したのか忘れるだろうと。
そこで、あらかじめ三枚の紙をつくっていき、それをエンディングノートの中にはさんでおきました。
一枚目:今まで会話の中で、私にこまごま頼んできたことのまとめ
二枚目:これを私に頼むのであれば母自身にあらかじめやっておいて(決めておいて)もらわなくてはならないことのまとめ。
三枚目:なぜ私がこういうことを頼むのかの説明。
1)はマインドマップのソフトを使って、図もあしらいながらカラフルに。
いかにたくさんのことを口頭で指示してきたかがわかるように、
こってりと書き込んでみました。
2)も同じくカラフルに。
でも、あまりこまごま書くとやるのがいやになるだろうから、母自身が何をすれば(決めれば)よいのか一目瞭然でわかるようになるべく文字数減らしてわざとスカスカに。
3)は文章で、母自身がより達成感のある生き方をするためにも、希望通りに物事が実現されるためにも、こういうのを決めるのは必要なこと、という説明。
母を大事に思えばこそだということを分かってもらいたかったのです。
今回少しきつい言い方をしたんですが、
これは先日読んだ「私は私。母は母」という本がとても参考になりました。
その本についてはまた別の記事でそのうち書ければと思うのですが、
母親を一人の等身大の女性として見ることを勧めている内容で、母親側の心理がよく説明してあるんです。読んでよかった。
ともかく、こうして、ノートと紙三枚渡してきましたが、その後かなり悶々と数日間をすごすことになってしまいました。ものすごく悪いことをしたんだろうかと罪悪感にさいなまれたり、そのうちなんだかだんだん怒りがわいてきて気分をコントロールするのに苦労したり、夜眠れなくて布団の中でジタバタしたり……。
そんな中、今日、母から分厚い手紙が届きました。
「いやだなぁ、また、私へのダメだし?」と封を切るのを先延ばしにしていましたが、
仕方なく、先ほどあけました。
するとですね。
A4の紙三枚に手書きでっしり、私が決めてほしいとたのんだことが全部かいてありました。
すぐに電話しました。
母は、あの私への攻撃は一体なんだったんだろうとおもうような、超ご機嫌で電話でましたよ。
「よくこれだけまとめられたね」というと、
本人かなり得意げに「頭使って、一生懸命書いたわよ」とのこと。
たしかによくまとまっていました。
エンディングノートに書くのは抵抗があったらしいですが、項目は参考にしてあり、
いい感じに我が家用にカスタマイズした内容で、しかも遠方の姉や、フリーターで生活不規則な妹に、それぞれできそうなことを事前に割り振ってありました。
いままで全部私がするんだろうと漠然とおもっていたので、なんだか、むしろびっくりしました。
ここに書いてあることを何一つ事前にきめずに、誰が何をするのかの分担も一切きめずに、そういう事態に突入したらどうなっていたかと考えると恐ろしいです。
もっとも、実際どんな予想外のことがおきるか全く予想はつかないわけですが、それでも、かなり状況が整理されたので、突発的な事態にもかなり柔軟に対応できそうな気がしてきました。
一応私が目を通してOKならば、清書して、他の二人にも同じ内容をコピーして送って、了承してもらうとのこと。
そして、
「これからも近くに住んでいる以上、入院やら介護やらお葬式やら一番お世話になるのはあなたたち夫婦だと思うからよろしくね」と。
実際に「万が一」の事態がおきるのは20年後かもしれませんが、それでも母自身も、こういうことをきちんと決めたことで、なんだかすっきりしたような、すがすがしいような口ぶりでした。
ああーーー。よかった。肩の荷が下りた。
悩んで悩んで、このまま険悪になるのかと凹んで、母を傷つけてるのかと自己嫌悪になってましたが、ともかく一件落着です。
今夜はようやく穏やかに眠れそうな気がします。
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これでぐっすり眠れますね(^m^)
ありがとうございます!
ホッとしました。母自身も、気になっていたことが解決したみたいで、ようやく機嫌がよくなりました(笑)