「WINDの午後日記」

無事に筋腫の手術も終わりました。これからの「人生の午後」をのんびりつづります。

子宮全摘出について思うことあれこれ。

2013-09-29 12:10:05 | 子宮筋腫
手術後に、本当にこれでよかったんだろうかと思ったりすることもあるかと思い、
忘れないように今感じていることを書き留めておきます。

他の方々の発言や判断にあれこれ言いたいといような気持ちではまったくなく、
自分が思い返すためのメモなのです。
もし配慮の足りない表現でご不快に思われる方がいらしたら、本当に申し訳ありません。



---------------

今回、子宮全摘をすることにしていますが
そこにくるまでは、結構長い道のりでした。


私の場合、子宮摘出によって女性性を失うというような喪失感はあまりなく、
というのは、もともと女性性があんまりないというか、全然重視してないタイプで……

オシャレしたり服や化粧品を買うよりは、カメラや欲しいソフトを買うほうがエキサイトする、という性格です。
そんなわけで、女性性の喪失はあまり考えてないんですが
ただ取らなくてもよい子宮を、決定的な理由もなしに摘出してしまうということは、
人として何かアンナチュラルなような、そんな気がしていました。

小学校一年のとき、手術で盲腸を切りましたが、
無駄と思われていた盲腸も、最近は免疫にかかわるから切らないケースも多い、という話をきいたりすると、
同じようなことが子宮に関して起きないとどうして保証できるのか、と思ったりもするのです。

そしてもしかしたら、今後「子宮には今まで知られてなかったこんな働きが!」というような「人体の不思議」的大発見があったとき、「だってもうとっっちゃったよ。とりかえしつかないじゃない」となるかもしれない、
その恐ろしい不可逆性がイヤだというか、
そのときに、摘出しなければ良かった、とすさまじく後悔するような心理状態になりたくないな、というか、そんな感じです。
摘出したことによる実害がいやだというよりも、自分の判断を恐ろしく後悔する状況になるのがいやだというか。

ですから。しっかり言語化された理由がほしかったわけです。
MRI画像をみれば、筋腫が相当に大きいので、
なんとなく子宮ごととらなければダメそうな感じは感覚的にはわかりますが
自分にとっては、この「言語化された」ということが大事で、

コレコレな理由で私は子宮をとりました。医者の説明をきちんと聞いて自分でそう判断しました。

というのがしっかりあれば、
今後、もし医学が進歩して、実は子宮は摘出しないほうがよかったということが知られる事態になっても、
自分で自分を納得させられるのではないかと思うのです。

だけど、今までの病院では、
「全摘出したら、今後癌検診しなくていいから楽ですよ~」(←それだけの理由で臓器を摘出するのはしっくりこない)
「子どもを生まない人にとっては単なる無駄な臓器です」(←今後「単なる無駄」ではないとわかったらどうするの?)
「子宮をとっても、100%問題はありません」(←本当に100%?)

大体こんな説明でした。積極的な理由ではないのですよね。
医学的ですらないような感じです。

「全摘出すれば、筋腫再発の可能性がない」というのはひとつの大事な要素ですが、
私の場合、年齢的に、いまからそれほど大きな筋腫が再発で出来るとは思えないので、
それも決定的な理由にはなりえません。

ともかく、このような説明では、万が一手術して何年もたってから、子宮を取らないほうが良かったという状況に直面した場合でもまったく自分を納得させれらる見込みがなかったのです。

その場合、どうしてあのとき、もっときちんと主張しなかったんだろう、と
絶対自虐的な気持ちになるし、それこそが問題というような気がしていたのです。

「自分は医者に最後まで食い下がることができなかった、その能力がなかった」
「不満はあったけどなんとなく雰囲気にながされてしまった、自分の意思が弱かった」
「無意識に聞き分けのよい患者でいようとして、本質を見失っていた」
「自分は、自己主張すべきときにきちんとできない臆病な人間だった」
「そんな自分が情けない」などなど、
実害よりも、自分を責める気持ちになることの弊害の方が大きいとすら思いました。


そんなわけで、どの病院でも、その部分をかなりしつこく話をしました。
が、どこでもこれといった返事はありませんでしたし、
むしろ、先生にうるさがられたり、不機嫌になられたり、
上記の通り一遍の返事を繰り返して、子宮全摘しかありえません、というところばかりでした。

お忙しいお医者さんとして、また病院の方針として、
全摘の基準があり、それに従うのが当然で、この対応が常識的なのはよく分かります。
それは納得しているのですが、

自分としても自分を守らねばなりません。
術後におそってくる(かもしれない)後悔の嵐から。(たとえそれがほんのわずかの可能性だとしても)
もしそれでうつ状態になったら、その死亡率だって無視はできないのですから。
「自己評価の著しい低下」というのはうつ状態の症状としても認められるものだそうですから、
どうしてきちんと主張できなかったんだろうと、繰り返し激しく後悔して自分を責めた場合
それが、うつの引きがねにならないとはいえませんから。


そんなわけだったんですが、

しばらく前に、ちょっとした変化がありました。


きっかけは人間の話じゃなくて、ウサギの話です。

友人が、家族のようにかわいがっているウサギの避妊手術(子宮摘出手術)を最近しました。
出産を考えないウサギの場合、(賛否両論はあるみたいですが)
子宮をとったほうが、健康に生きられるということでした。

その人は、決して人間の都合を押し付けるタイプの人ではなく、
いつもウサギの立場で考えているような人です
その人が自分のウサギに、子宮摘出手術を選択した。

なんだかそれって、妙に、あ、摘出してもよいんだな。という気持ちになりました。
その人が話してくれたのは、
ウサギにとってのナチュラルは、自分の命を削っても子孫を残すということ。
だからどんどん子どもを産み、そして、自然界では寿命短く、長く生きれば子宮の病気になることも多いと。
この子には、そうした生き方とは違う生き方をしてほしい。
長く元気でいてほしい。だから子宮を取ることにしたのですよと。

生き物としてのナチュラルは自分の命をけずって子孫をのこすことだとするならば、
そういう意味のナチュラルからは既に自分ははずれているんだと実感しました。

40代で、子どもいなくて、自分のしたいことしているんだから、そしてまだまだ生きるつもりなんだから、
原始時代からの人類の長い歴史から見たら、全然ナチュラルじゃないですね。

だから、いまさら、たかが子宮のことで、アンナチュラルだの何だの心配しなくても、
すでに充分アンナチュラルな生をいきているんだなぁ、自分はと。

だから積極的に子宮を全摘出をするのもありなんだな、と。
変に納得しました。ありがとう、ウサギのMちゃん、勇気をもらったよ。


そんなこんなで少し納得したところで、先日書いたように今回手術を決めた病院の診察があったのです。
この病院では、子宮を残す場合は保険外診療になり、手術費が高額になります。
一生懸命交渉したからとか、医者にしつこくくいさがったとか、そんなことには関係なく、
その線引きははっきりしています。
それは、判断材料として、自分としてはわかりやすいです。

そして、子宮を全摘することが100%問題がないわけではなく、
子どものいない人、特に不妊治療などをしてきた人には、
精神的に喪失感がひどくなり、それにより、不調になるケースは実際あるとのことも話してくださり。

でも、お話して、この先生と病院を信頼する気持ちが出てくると、
仮に何かあっても、そのあと頑張ればなんとか超えていけるんじゃないかと思えてきました。
心理的にはいろいろあるとしても、
少なくても医学的には問題がないとこの先生が言うのなら、自分はそれを信じてみよう、という気持ちになりました。

ようやくこんな心境です。

実は、3年前、最初に筋腫が発覚したときにも、まっさきに一度この病院に予約だけ入れたことがありました。
そのときは、別の病院で「手術はせずに、ウチで経過観察をしていきましょう」といわれたので
すぐにキャンセルしたんですが

もし、3年前だったら、せっかくのこの病院でも、自分は納得して手術を受けることはできなかったように思います。
3年間いろいろとさまよい、いろんな先生とお話し、自分の希望する方向を少しずつかため、
その状態であらためて受診して、だからこそ自分の希望もしっかり言語化して先生に伝えることができ、
それに対して先生も、選択肢を示してくださったわけで。

こちらの希望になるべく沿ってくださる、という方針のこの病院の場合、
逆に言うと、方針をおまかせ、ということはありえず、
どうしたういかをこちらが(迷いはしても)明確に持って、言語化する必要があるように思いました。
3年前に自分はそうではなかったと思います。

そういう状態までなんとかこられたのは、今までお話させていただいた先生方全員のおかげですね。
少しずつ鍛えられていったというか。
そういう意味では、すべての病院、すべての先生方に感謝しなくてはならないです。
(ときどき、つい非難めいた口調で書いてしまうのですが、決してそんなことはなく、
病院の方針がいろいろあるというだけのことなのです…)

なので、その病院の方針と自分があっているかどうかが
結局のところ重要なのだなぁと思うのです。

もう本当に、たかが筋腫でここまで大げさで申し訳ない、と我ながら思ったり、
でもやっぱり自分にとってはオオゴトだよなぁ、ちゃんと言うこと言わねばだよね、と思い返したり。

そういう気持ちで日々ゆれますが。
まずは体力つけて、無駄に反省しないで、前向きに行こうと思います。

他人にとって、それがたいしたことじゃないとか、大げさとかどうか、というのは関係なく、
自分の人生において、どうなのか、どうしたいのか、ということに尽きるかな。
ここで、たくさん書かせていただいているおかげで、
その分実生活では、あまり人には言わずに済ませようと思います。
確かに、もっと大変な問題を抱えている人はたくさんいて、
本当に「たかが筋腫」という気持ちもわかるんで。

そんな感じで頑張って行こうとおもいます。
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急展開。ひと月後に手術 決定。

2013-09-24 11:04:27 | 子宮筋腫
もう、展開早くて自分でびっくりです。

ちょうどひと月後に、四谷の病院で手術決定です!

順を追って記録メモ書きますと、



昨日は休日だったのですが
四谷の病院で手術日の相談のための診察があり。

私としては、腹腔鏡補助下手術ができると前回いわれましたが、まだ半信半疑で。
というのは、昔の手術跡がかなり大きいので、それを見て無理だといわれる可能性もあり、
仮にOKでも、手術の日程は、ホルモン療法をする場合や、混雑している場合などのいろいろな条件で
最低でも半年ほど先にになるのでは?とおもったり。

そんな感じで、でかけていきました。

この日の先生は腹腔鏡の手術で有名な実績のある先生でしたので、
きっとお忙しいんだろうと思い、万が一にも遅れてはイカンと、やたら早く予約の一時間ほど前に病院に到着して、
あがりやすいので、お聞きしたいことなどをぶつぶつと口の中で唱えて待合室でシュミレーションしていたのですが

病室にはいったら、先生が
「今日は、早くから来ていただいたのに、お待たせしまって、ほんとごめんなさい」と
手を合わせて頭をさげられたので、もうびっくりしてのけぞりそうになってしまいました。

だって、待ったのは単に自分のテンションが上がりすぎて、万全の状態で先生とお話できればとおもい勝手にきてしまっただけなのに。
別に診察時間が当初の予定から大幅におくれたわけでは全然ないのですよ。

それに、早めに受付にきたこんな迷惑な患者がいるってことが、ちゃんと先生につたわっているって、
この病院の受付システムって、ある意味ナゾです!

他の病院では、
「そっちが患者なんだから、待つのが当たり前でしょ」という雰囲気で、予約しても二時間くらい待たされるのがむしろ普通になっていんたので、
早くにおしかけてしまった迷惑患者に、こんなあたたかく声をかけていただくだけで、もう、すでに、涙目になっていました。

先生は、とても丁寧に今の状況を説明してくださいました。
「かなり大きくなっていますね」と。
むしろ後ろの方に膨らんでいる感じであること、腹部を押さえて、この固く触れる感じが全部筋腫ですと説明くださったり。

手術以外の、UAEやFUSのお話もあり、「これらの治療は確かに有効だけど、サイズに限度があり、ここまで大きくなると難しいです。
なので治療としては手術しかないでしょう」とのこと。

順●堂の場合は、(いちいち比較して順●堂さん、ごめんなさい。決して悪い病院じゃないのですが)
腹腔鏡外来の先生は、あれこれ質問したら
「僕は腹腔鏡の以外のことには一切答えません」とぴしゃりといわれてしまい、
「開腹については別途腫瘍科できいてください」とのことでした。
恐ろしくてとてもFUSだのUAEだのマイクロ波だのことを質問できる雰囲気ではありませんでした……


むしろそれが普通なのかとおもっていましたが、

いや、そうではなかった。というかそうではない病院もあったのだということに素直に驚いてしまいました。



手術の方法について先生は
「普通の病院だったら、99%開腹で、子宮全摘しかないっていわれますが、
その場合、15センチくらい縦にきります。
ウチでは、筋腫を取り出すために横に七センチくらい切りますが、
腹腔鏡補助下手術でやれます。ウチではそれをやるだけの技術はあります」

先生のこの言葉の、力強さ、ありがたさっていったら、もう……。



そして、先生はこう続けられました。

「ここで大事なのが。子宮の取り扱いです。
普通、この年齢だったら、まず全摘出しかないといわれるでしょう。
でも、ウチではそうはきめつけませんから。
子宮は子どもを生むための臓器ですけど、
それだけではなく、女性として残したいという気持ちはあって当然なのです。
だからそういう希望があれば、なるべくそれに沿うようにします。
どうしますか?

これしかないという風にしないで、選択肢を出すというのも医療のうちだと思っています」といわれました。

前回の診療から三週間ほどの間、考えに考え、
金額的なこともふまえ(子宮を残す場合、この病院では保険外になるため130万円かかるのです)
子宮全摘出に傾いている旨をつたえ、子宮を取って弊害はないのかと、
もういままでいろんな病院で何度してきたかわからない質問をすると、

「そうですね。子宮摘出しても医学的には、何も問題ありません。
よく、更年期が早くきたとか、ホルモンバランスが崩れたという体験談もありますが、それは子宮ととってもとらなくても影響はないんです。
問題になるのは、むしろ精神的な理由です。
喪失感が大きいと、それが理由で術後に具合の悪くなる患者さんは確かにいて、実際そういう患者さんもみてきました。

子どもがいない方、特に長いこと不妊治療をしてきた方は特に、子宮を失うことの喪失感が大きく、
そのことが強く影響するんですね。
だけど逆に、いままで生理がとてもいやだったという人は、なくなってせいせいした、といって逆に元気になる方もいます」

なるほど、なるほど。
子宮ごととっても問題ない。
それでも、確かに不調になるひとはいる。
それに目を背けて絶対大丈夫というよりも、こういわれたほうが、はるかに子宮摘出してもよいかという勇気が湧いてきます。
だって、全摘出することを心理的にうまく肯定的に受け入れさえすれば、なんとか乗り切れそうなわけだから。

他の病院では、子宮をとっても、まったく100%問題がない、と断言されるだけだったのですが、
断言されると、逆に疑いが湧いてくるものです。
「この商品に投資すれば絶対もうかります」というのがたいてい詐欺であるのと同様に。

リスクを説明されたほうが、人はかえって安心するのではないかと思います。

あとは自分の心のコントロールの問題だな。


こうして、ようやく意を決して
「それでは、全摘でお願いします」と先生にお伝えし、
先生は、それをPCに入力しました。

いよいよ子宮がなくなるんだなぁという感慨が一瞬よりぎましたが、
でもむしろ高揚感の方が強かったです。


そして、手術の前にホルモン療法については、
「僕は、ホルモン療法なしで手術しようとおもいます」とのこと
ちょっと驚いて、だってこんなに大きいのに大丈夫なのですかと、思わず(よく考えたら)失礼な質問すると

「普通は筋腫が大きいと、その後ろが見えないので嫌がるのですが、
今回は、下を七センチ切りますよね。
見えなければ、そこから手を入れて触って確認すればよいのです。
ここまで筋腫が大きくなっていると、苦しい思いをしてホルモン療法をしても、どこまで小さくなるかわかりません。
苦しいことは一つでも減らしましょう」とのこと。

そして、「その技術はあります」と先生は再びおっしゃいました。

(うひゃーー)※心の叫びです。もう、ありがたくて、心強くて、心の中はこんな感じでした。

ホルモン療法をやらないこともあり、日程も先延ばしにする必要はなくなりました。
11月でも可能ですよとのこと。

ただ、私の方で11月末に動かせない仕事があるので、一瞬悩んでいたら、
「よし。じゃ、思い切って、ここに突っ込みましょう」と、
先生は、もう文字でほぼ一杯になっっている手術スケジュール帳の、10月後半の日にちを指しました!
ひと月後です!


え、そんなに早くしていただけるのですか!?と驚くと

「はい、今日は朝早くからきていただいて、やる気を見せていただいたから、
患者さんにやる気をみせてもらったら、こちらもそれに応えないと」と。

うわー!!やたら早く来てほんとにすみません!!
そして、本当にありがとうございます。


こうして、そのまま手術前の検査にはいりました。
血圧、尿検査、肺活量、心電図、レントゲンなどなど。
手際よく検査をしていただき、

その検査結果を先生はご覧になり、
「ヘモグロビン値、いいですね。このくらいあると安心です。手術も問題なく出来ます」とのこと。

子どもの頃の手術跡も見ていただきましたが。
問題ないとのこと。
少し内部で癒着しているので、それも手術のときに一緒にはがしてしまいましょう、とのことでした。
この手術跡、七歳のときのものですが、見るからに癒着していて、そこの部分おなかがへこんでいるのです。
自分は見慣れましたが、みにくい傷跡であることには変わりありません。
これもついでに改善していただけるわけなんですね。

最後に先生は、
「あとは、体力温存して、無理なダイエットなんかしないで、風邪ひかないように注意してください。手術日が近づくとだれでも必ず不安になってきます。それは当たり前のことなんで、全部解消しましょう。次回のご家族への説明の日に、なんでも聞いてください。
さ、ここまでくるとむしろ勇気がわいてきたでしょう。」

はい。本当に!!
そんな感じです。


今のところ、すべての対応に、感謝の気持ちになります。
先生はもちろん、看護師さんも、検査の技師さんも、病院内の雰囲気も、居心地も。

でもたとえば、友人でも恋人でも、最初にわーっと盛り上がって何でも素敵で理想的!!と思いすぎると
あとで逆にうまくいかなくなったりするってことよくありますよね。(私だけ?)
そうならないように、冷静に、ちょっとクールダウンして
よくない部分だってきっとあるかもしれない。
むしろそれが普通だよね。

くらいの気持ちでいたいとおもいます。
じゃないと、もう、ありがたすぎて両手を合わせて拝んでしまいそうな気持ちですもの。

冷静に冷静に、と自分にいいきかせています。

今回、料金が高い病院を選ばせてもらったので、家族の手前、退院後はその分仕事頑張らねば、と思いますが、
ま、それはまた退院後に考えればよい話です。

先生がおっしゃるように、体力温存して、きちんと体調管理してよく食べて、
風邪などひかないようにして、子宮をとることを肯定的に受け入れ、
疑問点があれば次の診察のときにきちんとぶつけて、
そうして元気に当日を迎えたいと思います。

入院までに、年末の大掃除なみに家をきれいにして、手術前の仕事もきちんとして、いまさらおそいけど、体力もつけたいし。
頑張ります!


順●堂へは、
八月の初めに腹腔鏡では無理といわれたその場で、腫瘍科に予約を入れていただいていたのですが、
それは今朝キャンセルの電話しました。
「どちらにしても手術は数ヶ月先だし、すぐに手術日程がきまるわけじゃないですよ」とあらかじめ言われていたし。
3年間お世話になりました。

今回もまた、やたらと長い駄文を
読んでくださって、ありがとうございます。

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またまた状況かわって、腹腔鏡手術も可能な病院あり。

2013-09-16 19:10:42 | 子宮筋腫

前回 9月2日のできごとをかきましたが
さらにその後状況がかわり、こちらも忘れないように記録しておきます。

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順●堂の高齢者医療センターにいったあと
その二日後に行った四谷にある(腹腔鏡手術を数多くこなしている)有名な病院
のことも記録しておきます。

八月の初めに電話して、その時点で一番早く入れられる日というのが
この日(9月4日)の診察でした。

もう気持ち的には、腹腔鏡全然無理だというのは納得してたのですが、
せっかく入った予約なのでキャンセルするのもなんか勿体なく(貧乏性)
お話しだけでも聞ければと思ってMRIを持参して、うかがったのですが。

結論を言うと、
「うちでは腹腔鏡できます」とのこと。

「え??」また別の意味でのけぞりました。
なぜ他の病院ではことごとくダメなのに、
ここでは可能なのか、その辺の理由は素人にはよくわかりません。
単に病院の基準ということなのではないかと思いますが。

但し、切除した筋腫を短時間で取り出すため、横切開を七センチ位する必要がある。
正確には、腹腔鏡補助下手術になるとのこと。
出産経験がある場合は下から出せるが、私は無理なので。


判断迷うところではあります。
結局七センチ切るなら、開腹手術でも回復に要する時間に大差ないかもしれません。

ただ帰宅してからみると、四谷の病院のHPでは
腹腔鏡(補助)下子宮筋腫核出術について という説明があり、
「補助下ではその内1ヶ所が3~5センチになる」という例で開腹との
比較がしてあります。
私の場合は、多分筋腫が大きいせいで、これが七センチくらいになるようですが、
それでも、掲載されている表を見る限り、開腹よりは回復がはやいようではあります。

そして、費用は、部屋代が一泊3万円と高いので、
子宮全摘出で5~60万
 (全摘出は保険診療になるので最終的には30万円程度??)
核摘出は保険外になるので、130万円かかる。
夜間診療がないため退院後にトラブルがないよう、入院は他より長めになり、
全摘出で五泊六日、核摘出で七泊八日くらい。

費用のことを冷静に考えると、仮に全摘出でも無駄な出費のようにも思います。

ますます、悩みが深くなりました。
そこまでして腹腔鏡にこだわるべきか?
最近、腹腔鏡のデメリットなどもで学習したところだったし。

それはともかく、

先生は、キリッとした年配の女性。
感じはとてもよかったです。
子宮は残したいですか、と最初にきかれました。
他の病院では、最初から全摘出しかありえず、
「筋腫のみ摘出できますか」と聞くと、不機嫌になったり、
「何でいらない臓器のこしたいの?」とばかにするような言い方する医者ばかりだった。

他の病院では子宮全摘出しかありえないといわれている話をすると、
「もちろん、筋腫再発の可能性はあるし、子宮体癌の可能性もあるが、
ウチでは患者さんがこうしたいという希望に対して、なるべく沿うようにしています」

何だか言葉がしみて泣きそうになった。

いままでの、あってもなくてもおんなじだから全摘出します、というのより、
残したいならそれも可能、ただ70万円余計にかかります。どちらにしますか
という方が、全摘出を選んだ場合にも、こういう理由で自分の意思で積極的に全摘出を選んだという気になり、
のちのち後悔しないとおもう。

そして、この日は子宮体癌の検査もしました。
今まで他の病院では、体癌になると大変ですよ。だから子宮取ったほうが安心ですよ。と
まるで、「なまはげがくるぞ」みたいな脅かし材料として語られていた「体癌」が
ここでは、まず検査して、その結果が具体的な対応の検討に生かされる感じです。
体癌があるかどうかで、手術の方法がかわるので。
結果はその後郵送されてきて、問題ありませんでした。


手術をするとして、
日程は、日程管理をしている先生に、23日に相談して決まります。
この先生が一手に日程管理しているので、他の人にはわからないんです、とのこと。
たぶん11月以降ならなんとかなります、とのこと。ただ、手術前に
ホルモン療法で筋腫を小さくするかどうかは、23日に先生が判断、それによっても手術日は変わるとのこと。

日程の説明も、わかりやすかった。
順●堂では、手術の日程なんか僕わからないよ、執刀する先生の都合次第だから直接きいて、といわれました。


この病院が費用が高いのに、人気が高い理由がわかりました。
今の時点で、判断はつきません。
そこまでの費用をかける価値があるかは、わかりません。

次の通院予定は、
四谷   23日
順●堂本院  27日 
 
そこで手術日の相談をします。
順●堂は、「その日にすぐ日程がきまるかはわかんないですよ」といわれましたが。

(双方の病院に、それぞれ別の病院にこういう相談をしていますということは伝えてあります)

四谷は確かに高い。私は、一枚五万円程度のデザインをチマチマしている身なので、
払えないわけではないけれども、自分の労働時間とその間の苦労を思いうかべると、
この手術にそれだけのお金をかける価値があるのかう~んと悩んでしまいます。

でも、子宮を取るという、ある意味人生の後半にむけた再スタートに
これからの人生に喝を入れるくらいの意気込みで臨むのなら、
断然四谷の方に気持ちが惹かれるのです。
これはもう、ある種の通過儀礼?みたいな位置づけかもです。

その方が何かその後の人生を頑張れそうな気がする。
頑張れれば、その分積極的に仕事にチャレンジしたりもできるんじゃないだろうか。
結果的に自分が成長するんじゃないだろうか。

などと夢想的におもったり。

さて困った。
「前回のホルモン療法もあり」、の話から
またまた選択肢が増え、自分の判断力を試されているような今日この頃です。

ともかく来週の前半には大体の方針がきまる予定。
このところ腹部圧迫感が日増しにつよまっているので、早くなんとかして、
気持ちもあらたに、一歩を踏み出したいところです。



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ぐるっとまわって元に戻る。本院に差し戻し。

2013-09-16 17:15:38 | 子宮筋腫
きちんと、読みやすい状態にまとめておきたいとおもっているのですが、
そう思っているうちに、どんどん事実がたまっていってしまっているので、
雑な文で読みにくいですが、ともかく備忘録としてまとめておきます。

やたら長文ですみません。

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今月はじめ、
予約をしていた順●堂高齢者医療センターにいってきました。

結論からいうと
高齢者医療センターではなく、それ以前に通っていた順●堂本院の方で手術します、とのことでした。

そもそもその本院で「ウチではちょっとなので、他の病院自力でさがしてください」
いわれて病院めぐりが始まったので
正直「はぁぁ??」という感じですが。


なぜそのような話になったのかというと

この高齢者医療センターの婦人科の先生に前回「順●堂の本院の婦人科で三年間診ていただいてました」と
伝えたことから、
「本院の先生と、連絡とって対応を相談しました」とのことでした。


そして、
「このサイズでは腹腔鏡手術は無理で、且つ
開腹、子宮全摘出が必要とのことで、見解が一致しました」

とのことでした。
流れとしては、9月末に本院の腫瘍科にいって、手術日程を相談してください、とのこと。
「ま、その日にすぐ手術日がきまるわけじゃないと思いますけどね」

またまた手術の検討をする日程が先に延びました。
日程すら検討できないで、どんどん日にちがたっていきます。
今現に苦しいのに。日々苦しさが大きくなってきているのに。


そして、気になっていることを聞いてみました。
「本当にやってもらえるんですか? 本院の腫瘍科では子宮筋腫の開腹はあまり積極的にしたくない、
別の病院を自力で探してくださいという話でしたが」

と聞いたら、それ は強く否定していました。
というか、妙に強く、こちらの言葉をさえぎる感じで否定してました。
「ないです、ないです、そんなことないです。やるといっています」とか、
「腫瘍科は悪性のみしかやらないとは言ってないです」

なんででしょう??



実は、前回の本院で腹腔鏡外来で結構ひどいこといわれたあと、
ネットで病院口コミサイトをみていみたら、
私が言われたのとほぼ同じこと(セリフまで)を言われている患者さんがいました。
読んでみたら、ある意味私よりも気の毒なやり取りでした。
診察後、号泣したとあり、あの病院には、もう二度と行きません!と締めくくられていました。
頭文字からして、多分私が言われたのと同じ先生だと思います。

が一方、同じ先生に対して、手術を受けた患者さんたちからは、
すばらしい先生でした、との絶賛の書き込みもあり。

そこで私が見出した法則は…

その先生は、腹腔鏡手術が可能とみなした患者には、
目の前にある取り組むべき課題として、親身に一生懸命生懸命対応するらしいのですね。

ま、ある意味まじめな方なのでしょう。

が、最初に手術適応外とみなした患者に対しては
相手が患者という気持ちははなからないので、というかむしろ物体(笑)
「何であんたがここに来るの。忙しいんだから他探して」と
ぞんざいな対応になってしまうらしいのです。物体だから。
多分ご自分でも、そういう意識はないのでは?と思いますが。

そういうルールの方なのです、多分。
(見た目が、ちょっと愛之助さんに似ていたので、ウチでは「愛之助先生」と呼んでいます)

なのでもし、今後「愛之助先生」に同じような対応をされた方がいらしたら
まあ、単にその先生の上のような基準による対応の違いなので、
ご自身が何か悪いわけではなく、
単にこの先生の基準では手術適応外になったのね、と軽く流して、決して落ち込まないようになさってくださいませ。

などと余計なことですが(笑)


ともかく、一回は「愛之助」先生に自力で他を探してといわれた順●堂本院ですが、
高齢者医療センターを介したおかげで、(いやいやかもですが)
腫瘍科で開腹手術をやってもらえることになりました。
結果的にはよかったのかな?
単に元に戻っただけとも言いますが。

しかしですね。
せっかくそう言ってもらえましたが、
実は、そんな無理して順●堂の本院でやってもらわなくてもいいんですが
という気持ちもあるのです。

だって腫瘍科って悪性の人を優先にしたいわけで、その事情もわかるし、
「(本当はいやだけど仕方ないから)ウチでやることにするけど、
でもウチ混んでいるから時期はうんと先になるからね」と
先延ばしにされるのもきついですし。

むしろ、前回の診察のときは高齢者医療センターの方が早くできるという話だったので
それは無理なのかと思い
「それでは、こちら(高齢者医療センター)で手術をするという選択肢はないので
すか」と再度たずねたら、
「ないです。本院にいってください」の一点張りでした。

そして、さらに、「手術は絶対したほうが良いです」とのこと。
(ホルモン療法は薦めないという意味だとおもいます)

まあ、いろいろ思うことはあります。

時間をかけてぐるっと回って元に戻るだけって
どんだけ労力の無駄なんでしょう。

ただ、本院では今までは、全員がその場限りで場当たり的で
三ヶ月ごとに経過観察で診ていただく婦人科の先生にしたって毎回違い
(その場で初めてカルテをめくって、「なるほどなるほど」と今の状況を把握するという先生ばかり)
結局、3年まえに8センチだった筋腫が、経過観察をしていたのにもかかわらず
いったいいつ13センチにまでなったのかもわからず、
腫瘍科の先生も、腹腔鏡外来の先生も別の方で、経過は全然知らない先生で
ホルモン療法が可能かどうかを調べるもまた別の先生で
(この先生はホルモン療法は自分は詳しくないといっていましたが)
ま、そんな感じです。

誰も、私の状況を経過も含めて責任もって見て、方針を検討してくれた人はいなかった
わけなので、
こうして、高齢者医療センターであれこれやり取りをしたことも、
まったくの無駄ではなかったのかな、と思いたいです。
わざわざ時間をとって、この先生と本院の両方の病院の先生が
カルテを参照して、経過を踏まえたうえで検討してくれたわけだから。

そして、その結果、子宮全摘出しかないということで
意見の一致をしたわけだから。

だけどこの日の先生の感じはちょっと変だったな。
芥川賞作家の西村賢太さん似(?)の先生なんですが、
前回は、「これは大きいから多分無理だね、仕方ないよ、あはは」という感じだっ
たのですが、
この日は、診察室に入るなり、「体調はいかがですか」と妙に丁寧にきいてきて、
「子宮全摘出的しかないという結論で一致しました」という話だったので、
「別にどうしても子宮を残したいわけではないが、
なぜ子宮ごと取るしかないのかの理由を、念のためきかせてください」ときいたら
「え、だ、だって、子供生まないし、あ、あってもしかたないし……」と
若干しどろもどろに、目が泳いでいるような感じでしたよ(笑)
そんな基本的なこと聞くなよ、という感じなのかな。

そして、「もうこちらには来ないでください」的なオーラがただよっていました。
なんか、防御しているというか(それは言いすぎですかね、すみません)
もしかしたら、いままでの本院の対応が一貫性がないので、
(婦人科は腹腔鏡手術が可能といい、腹腔鏡外来ではそれは無理という、
 婦人科ではウチで手術をといい、別の医師は他を探せという、など)
面倒なのでこれ以上深入りしたくないということなのか、
それとも、いわば「本店」と「支店」の力関係の問題で、なんだかややこしいのか。

深読みしすぎかもしれないですが。

というわけで、高齢者医療センターには、もう来なくていいです、といわれまし
た。私としては、手術がこのまま先延ばしならば
本当はすぐにでもホルモン療法を始めて楽になりたかったのですが。苦しいので。

しかし、
月末に順●堂にもう一度行ってみようかと思います。

それまではホルモン療法はお預けにします。


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と、ここまでが9月はじめのできごとです。

長くなるので、記事を分けます。



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10年前とは基準が違う。腹腔鏡手術ができない理由を納得。

2013-09-02 16:29:58 | 子宮筋腫
一週間前のことになりますが、
以前にお世話になったことのある「○レディースクリニック」に行ってきましたので

備忘録的に、書きとめておきます。
(備忘録というわりには、長文で失礼します)



このクリニックは、三年前に「○東病院」で「今すぐ開腹全摘出をするしかない」といわれた後に、
セカンドオピニオンのために行ったクリニックで、
先生は腹腔鏡手術が専門の女性の先生です。

このクリニックには手術施設はありませんが、
先生が別の病院で週一回手術を担当される日があるので、
そこにでの手術をお願いすることも可能となります。

三年前には、
・手術は必要だと思う。
・腹腔鏡手術も可能。
・子宮を残す意味はない。
・でも、手術はすぐにではなくていい。

と言われました。


その後「順○堂」で
「手術はしないで経過観察をしましょう。手術が必要なときは、ウチで腹腔鏡手術もできます」といわれて経過観察をしていたのですが、
結局、婦人科の先生と腹腔鏡外来の先生の意見が異なり
腹腔鏡手術は無理、開腹の場合も自力で別の病院を探すように言われたので、
再びこのレディースクリニックの先生に相談に来たのでした。


で、この日に出た話をまとめると、

まず、サイズ的には、前回(三年前)の倍になっているとのことでした。
なので、三年前には、腹腔鏡手術は可能だったけど、
今回のサイズでは無理とのこと。

疑問なのは、なぜ順○堂では経過観察に三ヶ月ごとに通っていたのに、
そこをきちんと把握できなかったのか?? 
「少し大きくなっていますね。そろそろ手術が必要かもしれないですね」位のことしか言われなかったし。
実際、毎回のエコーでサイズを見てもらいましたが
そのたびにサイズの誤差が3~4センチあり
大きくなったり小さくなったりで、傾向は全然わかりませんでした。
それに、順○堂の婦人科の先生は、最後までこのサイズでもウチで腹腔鏡手術は可能だと思います、と言っていましたし。



ま、済んだことを文句言っても仕方ないの、それはともかく、
腹腔鏡手術が無理な理由についてですが、
この日先生に説明していただき、これは、自分の中でものすごく納得しました。


この数年で腹腔鏡手術の医療事故が多くあったとのことです。
10年くらい前に、前立腺での腹腔鏡の医療事故があったのは私も記憶にあり、
それは聞くだにずさんな手術なので例外的なことかと思いましたが、
それだけではなく、
子宮筋腫の手術で、大きな筋腫を積極的に腹腔鏡手術でとりのぞいていたいくつかの病院で
連続して事故があったとのことです。

腹腔鏡手術の技術は過去大きく進歩して、多分10年前くらいが一番盛んに行われていたとのこと。
「だからあなたの筋腫も、10年まえだったら腹腔鏡手術でできたでしょう」と言われました。

たしかに他の方のブログをみていると、
かなり大きいのに腹腔鏡手術で取ったという方がいらして
なぜその方はできて、自分はだめなのか、と思っていましたが、

私が読んだものは確かに数年前の記事で、最近のものではありませんでした。


結局、そういういくつかの事故の経験から、
命にかかわらない筋腫の手術で命を落とすのは本末転倒だし、
病院側にとっても、医療訴訟は大きなリスクなので、
最近では、無理に腹腔鏡手術をするのはやめようという方向にかわってきているのだそうです。

基準としては、10センチを超えるもの、(慎重な病院では6センチを超えるもの)
または、背骨のまがっているところ(名称をわすれました)を超えるものは
腹腔鏡手術をしないのが普通になっているとのこと。

確かに三年前は、背骨の曲がっているところは超えてないです…
今は完全に越えている…… この基準もっと早く知りたかった……

もしそういう基準があるのなら、いっそそういう風にHPにもかいておけばいいのでは??
(10センチ以下場合)と注釈つけるとか。無理なのかな。
ある病院ののHPでは、腹腔鏡の説明で
「婦人科良性疾患の90%以上が腹腔鏡手術で手術可能です」と記載がありますが……
そう書いておきながら

「こんな大きいのできるわけないだろ バーロー」みたいな対応はどうなんでしょう(笑)

(いや、決して、先生はこうは言ってないです(笑)ただこんなニュアンスだった、というだけで)
このときは、たまたま私の前に呼ばれた女性が、
ものすごい剣幕で、「何で予約したのに二時間も待たせるんだ。仕事がキャンセルになったんだ!責任取れ」と診察室に怒鳴り込んでいて、その直後だったもので、先生もカリカリしていたんですね。
私が診察室に入った時点で既に先生怒っていましたから(笑)。

それについては、先生もお気の毒だとは思いますが。


そんなわけで、
この日の一番の収穫は、腹腔鏡手術は無理というのを納得したことです。

で、腹腔鏡手術については、きれいさっぱり、むしろすがすがしくあきらめました。
医療訴訟をさけたいからやらない、というのは病院にとって正当な理由ですから。
「年齢が45歳を過ぎているから」、とか、「今後子どもをうまないから」、とか、
「うーん、このサイズでは微妙なので」とか、
そいういうなんとなくはっきりしない理由で断られるのは、
可能な方もいるのにどうして自分はだめなのだろう、とどうにも腑に落ちなかっただけですから。


ですから、もし今これをお読みで腹腔鏡手術をご希望の方がいらしたら、
やはりサイズが小さいうちに決断をしたほうが絶対有利だと思います。



で、方向転換して、開腹手術の場合について、お伺いしましたが、

「順○堂」などの大学病院の場合、開腹手術は腫瘍科での手術になるのですが、
腫瘍科は本来「悪性」腫瘍を優先するので、「良性」である筋腫の手術は後回しにされる傾向があり
やめたほうがいいのではと言われました。
大学病院の場合は、できる手術数がきまっていてあまり融通がきかないので
命にかかわる悪性腫瘍の患者さんが急に発生する場合を考えて
子宮筋腫などの良性の手術をあまりいれたくない事情があるのでは、とのこと。

これもまたすごく納得です。
病院の事情は確かにそりゃそうだとおもいます。
人として悪性腫瘍の人を優先にしなけりゃいけないのは、納得です。
これも最初からそう言ってもらえば、すぐに納得したのに。

三年経過観察した挙句、「ウチは混んでいるから、自分でインターネットでも何でもやって自力で手術できる別の病院さがして」って
先生若干言葉足らずのような……
(って患者の分際で先生に失礼ですね。すみません。)


というわけで、開腹手術をどこでするかの話になり
このクリニックの先生が手術を担当するという病院で開腹手術をしてもらえないか聞くと、
なんと赤字のため、来年3月でその病院は売却されるそう。
人員減もあり、手術は無理とのこと。

これはかなりショックです。その病院は有名ではないけど評判はよく、
ほぼ、その病院でしてもらう気でいたので。

では、近所の病院でやってもらえるところさがします、と言ったところ
病院名をたずねられて自分の中で候補になっていた病院を答えると、たまたまご存知のところで、
「そこは危ない、麻酔医師がいないので」とのこと。
「あなたの場合、筋腫がかなり大きいので、どこでもよいというわけじゃないわね」とも。

子宮全摘出なんて簡単だからどこでもできます、とよく言われるのだけど、
じゃ、実際どこにしたらよいのか、基準がよくわからず、
やたら先になったり、できないといわれたりで、
なんだかもう八方ふさがりで頭をかかえて「うーん」とうなっていたら、

先生は、
「最近急に腹部圧迫感がでたのなら、急に筋腫が大きくなったのでしょう。
対症療法ではあるけれどもホルモン療法をしてはどうですか」

とおっしゃいました。

それは思いつかなかったので、
ちょっと、きょとんとしてしまいました。

というのは、今まで行ったどこの病院でも、ホルモン療法は対症療法だし、
またすぐに大きくなるので、根本的な治療は手術しかありません。と繰り返しいわれていたので。


でも、ここの先生は、
もちろんきれいさっぱり治すには手術が一番だけど、それが気が進まないなら
それに現に今おなかが苦しくて辛いのなら、対症療法でダメな理由はないでしょう。
今の腹部圧迫の苦しさ(※今の私の一番辛い症状です)は減りますよ。
今急に大きくなっている傾向なら、その傾向を‘今’頭を叩いておく方が
多分結果的によいでしょう、とのこと。


なんか目からうろこが。

私が最初に、介護や仕事の関係で早く回復したいので、開腹手術はなるべくしたくない、といったのを受けて、なるべく切らない方針ならば、ということで提案してくだっさったのだと思います。

対処療法ではなく根本的に切って治したい、というのは医者のサガなのかもしれませんが、
この先生は介護の内容もちょっと気にかけてくださり、
つまり、根本から治す、ということよりも、
生活者としての私、というのを考えた上で、どうしたらよいのか、というのを考えてくださったのかもしれません。

このクリニックではごく最近も、「手術がいやでずっと逃げ回っていた人がいてね、ホルモン療法でとうとう逃げ切りましたよ」と、ちょっとあたたかい感じで仕方ないわねぇといった風に笑いながら
先生はおっしゃいました。

なるほど。もちろんホルモン療法のデメリットや副作用は理解しているのですが
それでも、私は、なんか久しぶりにちょっと心が軽くなった感じがしました。

そうは言ってもすぐに判断はつかずに、相変わらず頭を抱えて悩む私に先生も困って(というよりあきれて)
「では家に帰って自分でよく考えて決めてください」と送り出されました(笑)
決断したら、生理の二日目までに電話して来ればいつでもホルモン療法始めます、とのことでした。

お忙しいのに時間をとってしまって申し訳なかったですが、この日のお話はどれも、
とてもためになりました。

まだ順○堂での腫瘍科での予約は残っているので、
それは一応行って相談するつもりではいます。したがって手術の可能性も残してはいるのですが、
この日、この先生とお話できたことは、自分にとって、どれもとても大事なお話 でした。

腹腔鏡手術が無理な理由。
腫瘍科で別の病院を探してほしいといわれた理由。
そして、いま腹部圧迫感からすぐにでも逃れたいのならホルモン療法でだましだまし閉経をまつというのも立派な選択肢のひとつだということ。

どれも納得したのでした。
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