「WINDの午後日記」

無事に筋腫の手術も終わりました。これからの「人生の午後」をのんびりつづります。

【入院まとめ(5)】退院まで ~術後三日目あたりから急に回復しました。

2013-12-31 10:46:20 | 子宮筋腫 入院
手術二日後。(10月26日)

お通じがありました。腸はちゃんと動き始めたようです。
出血は少しだけありました。が、それほどでもなく、
この日の夜には止まりました。
(出血はむしろ退院して二カ月たった今の方があるくらいです)。

寝返りや、起き上がるのはまだ痛いですけど、気をつけてそろそろ動けばなんとかなるし、自力でトイレもいけるし、
もしも家までタクシーで帰れて、家事をしなくてよければ、この時点で退院も無理じゃないかも、という程度には回復していました。
前日(手術の翌日)とはすごい違いです。

とはいえこの頃の記事(10月27日)を今読むと、それなりに痛がってはいたようですが(すでにあまり覚えていません)

午前中に抗生剤の点滴があり、これで点滴はすべておしまい。
翌日からは特に高熱などが出ない限り、抗生剤は錠剤になるとのこと。

この日は一日ベッドに横になり、「弱虫泣き虫諸葛孔明」の三巻を読みました。確かに事前の評判どおり、これまでの巻にくらべて爆笑箇所が少なかったので傷にひびかず、手術後にはむしろOKでした。
(あ、決してつまらないというわけではないでなくそれ以前の一巻・二巻がおかしすぎたのです(^^;) )
数百ページを一日でよみおわってしまいました。

こんな風にすごしてしまったせいか、その晩はあまり眠れず、目がさえてしまいました。
なんとなくいやな夢をみたりして、傷の痛みもあり三時に目がさめてしまって、それ以降眠れなくなってしまいました。
いやな夢の原因は、自分の体調の悪さというよりは、
若い何人もの看護婦さんたちが部屋に出たり入ったりという状況で、高校時代に入っていた女子寮を思い出したのじゃないかと。
特にいやな記憶があるわけじゃないんですが、なんというのか狭い空間で同年齢の大勢の女子が横並びにそろって生活しているちょっと息苦しい感じを思い出したせいで、悪夢になったのではないかな。
(今はもうマイペース過ぎる暮らしをしているので、絶対にあんな生活できません)

乾燥のせいか咳が出たこともあり、ますます眠れなくなり、
そんなこんなで結局眠れず朝になり
手術三日後。(10月27日)

この日は、ベッドの上に胡坐をかいて、テーブルをひきよせ、とあるソフトの入門書を読みました。
普段、わかる部分だけしかつかってないので、こうやってじっくりよむことで目からうろこ。
えーーこんな機能があったの?!とびっくりしたり。ものすごく集中したので頭に入りました。
家では絶対にこんなに集中できないです。なんだか気持ちのうえでも、集中したい、という感じがあったのかも。
ある意味、達成感のある一日でした。

午後には友人がきてくれました。
特に夜に咳が出て傷が痛むので、直前にメールしてのど飴をもってきてもらいました。
看護師さんによると、咳による傷の痛みは、通常の痛みどめではおさえられないとのことでしたので、助かりました。
病院の乾燥具合によりますが、のど飴は持参したほうがよいかもですね。

あと、体調がよくなってきたせいで、気温などが逆に気になるようになりました。
空調の風力が少しつよいので、ONにすると風が直接あたって寒く切ると暑いという感じでしたので、ずっと長袖のカーディガンを羽織っていました。

この日夜は少し出血。痛み止めを夜10:30に飲んで就寝。


手術三日後。(10月28日)
この日は、おおむね普通に動けるようになりました。寝返りや立ち上がる動作も、痛いながらも少し楽になってきました。

午前中に同じフロアーの診察室で診察があり、少し炎症があるが問題はないとのこと。多少発熱していましたが、それも大きな臓器を取るとよくあることなので問題はないとのことで、シャワーのOKがでました。


お食事は、毎度とてもきれいな盛り付けで楽しみでした。とても薄味。そしてお肉はちょっと、野菜がたくさん。食べた方が回復を早めると思ったので、白米だけあらかじめ2/3の量にへらしてもらいましたが、あとは一度も残さずいただきました。
一ヶ月前の診察のときにエビ・イカのアレルギーがある話をしたのですが、出されるメニューにもそれが記載されていて、ちゃんと配慮されているのがありがたかったです。

それまではお食事はベッドの中で食べていましたが、この日から窓際の明るいところにもっていって椅子に座っていただくようにしました。(その方が写真がとりやすかったのもあり)

この日は、また別の入門書をよみました。
体力回復をもくろんで、可動式のテーブルの上に本を乗せて、立ったまま読みました。長時間立っていても、それほど疲れは感じませんでした。もともとあまり体を動かさない生活なので、逆に数日間寝たきりでも大して筋肉は落ちていなかったのかも。


午後六時ごろ、腹腔鏡手術をしてくださったセンター長の先生がお部屋にきてくださいました。
突然だったので心の準備もなく、大してお礼も言えず、でも感謝の気持ちでいっぱい過ぎで若干アワアワして挙動不審になってしまいましたよ。
先生は、「三日目からだいぶよくなりますよ。(確かに!と私は大きくうなずきました)そこからグーッと回復しますよ。このまま、家にかえっても動けますからね」とのことでした。ありがたいことです。


手術4日後。(10月29日)
この日も三時ごろ目覚めて眠れず。でも退院目前でテンションは上がり気味。
退院後にやることを書き出したり、今回の入院でお世話になった人へお礼の手紙を書こうとおもいたち便箋を調達したり、それからこの日は別のソフトの入門書を熟読。

昼前に母が父の介護の合間をみて見舞いにきました。介護で忙しいだろうから来なくていいって言ったんですけどね。
病院がきれいで驚いていました。
手術の説明などをあまりしていなかったので、先日先生に説明されたときのA4の紙などをみせて状況を説明しました。
今まで「筋腫ごときで大げさ大げさ」といっていましたが、「そんなに大変だったの」といまさらのご意見でした(^^;)

夜旦那が会社帰りに寄ってくれて、お見舞いでいただいたもので結構かさばるものがいくつかあったので、それを持って帰ってもらいました。
入院中って、ある意味旅行中みたいなものなので、あまりかさばるものは大変なんだな、というのがわかりました。
今後自分が誰かのお見舞いに行くときの参考になりました。

看護師さんから、帰宅するときに久しぶりに外を歩くことになるのだから病院内を少し歩いて練習したほうがよいといわれ、音楽をききながら病院内の廊下を30分ほど歩きました。案外スタスタと早足で歩けたと思います。

そうして、手術5日後。(10月30日)
退院日。
朝九時に旦那がスーツケースをもってきてくれて急いで荷物を詰め込み、そのあと最後の診察。
特に問題もなく、会計をし、痛み止めの錠剤をいただいて退院。
家に帰るまでの移動自体はそれほどきつくはなかったすが、話しながら歩くと息が切れてしまい、途中駅のベンチで休みました。声を出すと腹筋をつかうのでしょうかね。

こうして無事に家につきました。そして現在に至る……。


後半ずいぶんと駆け足でしたけど、なんとか退院のところまできました。ふうぅ。お付き合いありがとうございます。あとはお食事の写真・自分が入院に持っていったもの・病院で渡された経過説明(計画書)などを次回から少し記録しておきたいと思います。

筋腫の手術のために病院めぐりをするなかであまりにいろいろあって、気持ちを整理するための独り言のつもりで夏にこのブログを書き始めましたが、思いがけずたくさんの方に読んでいただき、感謝します。
これから手術を受けられる方、どうぞ元気で体力つけて、リラックスしていっていらしてくださいね。
大変だとおもいますが、手術によって、きっといろんなことが楽になりますから。

それでは、来年もどうぞよろしくお願いいたします。


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手術後二ヶ月。長時間の外での仕事、無事にできました。

2013-12-28 15:29:49 | 子宮筋腫 入院
入院中のまとめを放置したまま、まったく進まないブログで申し訳ありません。

ともかく、今の状況をメモ。

10月24日に手術しましたから、ほぼ二ヶ月たちました。
昨日は退院後二回目の外での大仕事。しかも昨日のは9時間にも及ぶもので。
立ちっぱなしだし荷物も重いし、だめなんじゃないかと思いましたが
体調は悪くならずに、最後まで乗り切りました。

まだ激しい運動や自転車にのるのは病院から禁止されているし、
先日書いたように車椅子を押すのもだめでしたが、
腹筋をつかったり体をひねったりしない限りは
体力的には手術二ヵ月後でほぼ元にもどったという感じです。

ただし万全というわけではなく、
精神的な瞬発力とか集中力は落ちているようにおもいます。
まあ単に私のやる気がないだけなのかもですが(^^;)

昨日も途中で頭がもやーっとして、ちっと足元がふわふわしてしまいました。
地震かな?あれ、もしや貧血??
という感じでしたが、でも、めったに貧血になんかならないので、単に長時間集中しているのが難しかっただけかもです。

そんなこんなで私の場合、腹腔鏡で子宮全摘手術をして二ヶ月で体調はほぼ戻ったということ、メモしておきます。

手術前に散々しらべたところでは、子宮全摘後に体調不良になるケースは皆無ではなく、
喪失感から体調を崩す人や、内臓の収まりが悪くなった人や、膀胱などに関する問題、直後は平気でも、一年くらいで子宮がないせいで血流が減るので卵巣の機能が停止するとか、いろいろありました。

その場合、子宮をとったことが原因なのか、とらなくても同じだったのかという証明ができないので、医者はその影響を否定するわけなんですが、
ともかく手術を受ける側からみたら、それがかなり不安をかきたてるのですよね。

今でも子宮を取らなくてよいのなら取らない方がよいと思っています。
でも、それがなかなか難しい。
40代後半では、筋腫核出術をやってくれるところがなく、
たいていの病院では、その年では子宮を温存する意味はない、子宮がなくても100%問題ないと医者はきめつけるので、その医者に個人が意見を通そうとするのはかなり難しい。

結局子宮ごととることになり、
こうやって子宮をとってしまって、自分の場合はどうなんだろう。
なんか変化があるのかないのか、あれば少しでもメモしておこう、と思っています。

年齢的にこれから更年期もやってくるだろうから、何が原因か判断は難しいですけども…

でももし仮に、子宮をとっても私の場合は問題なかったということであればそれはそれでOKですし。
なわけで、これからも細々と書いていこうと思っています。

でもその前に、入院のまとめがあと一回残ってます。早く書かねば!!
数日中に書きます。


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ちょっと出血 & 一ヶ月検診 

2013-12-16 12:40:18 | 子宮筋腫 入院
ずいぶんと更新が滞ってしまいました。

入院中の記事の更新もとまっておりますが、
少し近況をメモしておこうかと思います。

今月4日に(もう二週間前のことですが)、退院後一ヶ月の検診がありました。
久しぶりにあの病院にいったら、なんというのか、少し懐かしいようなきがしましたよ
いろいろがんばったなぁと思ったり。

以前の記事にも書きましたが
この診察の数日前から少し腹部の痛みと出血がありました。
手術後三日くらいで出血はとまっていたので、
子宮もないのに、今頃どこから血が出るんだろうと思っていました。

そのことを聞いてみると、
子宮を取ったところの縫った傷が段(?)になっていて、そこにかさぶたがあるので、
そこから出血するそうです。体の中の傷は、表面より治りが遅いそうで
手術後2ヶ月位は痛みがあったり、かさぶたから出血するのは問題ないそうです。

痛くてまったくうごけないとか、食欲がまったくない、ということでなければ大丈夫だそうです。

表面の傷は、もうかさぶただけになっていて、かなり乾いていますが、
少し傷が熱を持ったり、かゆみがあったり、盛り上がってきたので気になっていましたが、それも感染症などではなく、普通に手術後によくみられるとのこと。

「あれだけの大きな手術をしたんだから当たり前ですよ。今月中は、自転車に乗ったり、激しい運動はさけて、焦らず、ゆっくり、ゆっくり」と言われました。

来月になったら激しい運動していいですよ。と言われました。(しないですけどね(笑))

表面の傷は、まだ、赤みがありますが、一年くらいできれいになるとのこと。
次は、四月に診察で、それで問題なければ「卒業」だそうです。

回復は順調で経過もとてもよいとのこと。
なまじっか早い回復のため、もう普通に動けるはずと思って動いたので今頃になって出血したのかもしれませんね。

と反省していたのですが、
おととい、実家に行き父の車椅子をおしていたら、またまた痛くなり、ちょっと大目に出血してしまいました。(生理四日目くらいの感じに)

私が普通に動いているのを見て家族に「車椅子押してよ」と軽くいわれたんですが、まだそれは無理だったみたいです。

車椅子の場合、ちょっとした段差なんかを超えるとき無意識におなかに力を入れて体重をかけ、前輪をもちあげるんですが、
そういう動作は傷に負担がかかるみたいですね。

どこまで自分を甘やかしていいのか、加減がなかなか難しいです。

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【入院まとめ(4)】手術翌日(2)

2013-12-05 15:04:49 | 子宮筋腫 入院
まったく進んでいない入院中のまとめ記事ですが
ようやく、手術翌日の後半です。

ちょっと記憶があいまいになってきていますので、詳細の間違いがあったらすみません…

以前の記事で手術翌日の午後3時ごろに硬膜外麻酔をはずしたことを書きましたが、
その後、5時頃から麻酔が切れて、だんだんと痛くなってきました。

術後の痛みについては、あれこれ事前に聞いていたので、
いよいよ、きたか!という感じでした。とはいえ、なんとか我慢のしどころがわかるので、漠然と苦しいよりは全然楽です。

痛みの種類は、大きく分けて二つ。
まず、生理痛のような波のある痛み。
これは多分腸が動くことによる痛みです。痛いんですが、まあまあ耐えられるんです。
痛い~~~となっても数十秒ですーっと収まるんで。収まったときむしろほっとしてうれしいし。

問題は寝返りや、起き上がるときの傷の痛みです。
じっとしていればさほど痛くはないですが、自力でトイレにいかねばならないし、食事のときはからだをおこしますし、寝返りだってそれなりに打たなくては体が痛くなるし、そのたびに大変でした。

以前にこのブログにコメントを下さった方が教えてくださった方法で
「仰向けの状態で両手をまっすぐ背中の下に入れ、足を曲げた状態で、手と足の力で背中を浮かす。」
というのがあり、

(2013-10-15「入院準備中。あと一週間。」 の記事のコメント欄にpotmamanさん詳しく書いてくださっています)

この背中の下に腕を入れるというのは、とてもよかったです。
体をひねることで傷が引っ張られて痛むのですが、背中に腕を当てて、上半身と下半身がねじれないように体全体をよこに向けることで、傷に負担をかけずに寝返りが打てるのです。これは本当に助かりました。

こういう情報をおしえていただけることも、ネットのありがたさですね。感謝です。

さて、そうはいっても痛みはあり、痛み止めを毎食後に飲むようになっていたのですが、それでもやはり痛くて…

事前の説明では
「痛み止めは何種類かあるので、痛いときは遠慮なくいってください」といわれていたのですが、
最初の選択肢がまず座薬なのです。

もっと気軽なのが先にあればよいのですが。

「痛いので、痛み止めお願いします」というと、「今がいいですか?」ときかれるんです。

そりゃそうです。座薬ですから(笑)

でも、こう聞かれるとなぜか思わず条件反射で、あ、あとでいいです。と答えてしまいます。
やはり、なんだか申し訳ないような気がしますからね。座薬ですから…(笑)

そんなやり取りを数回。
結局、通常の飲み薬を夜飲んで、それでどうしても我慢できなかったら寝る前に座薬で追加をお願いします。ということになりました。

結局追加なし。

寝ていると体を動かすたびに痛いので、もしや起き上がっている方が楽なのではないかと、
起き出して椅子に座ってみると、むしろこのほうが楽でした。
なのでこの後は、むしろベッドから出て椅子に座っている時間が増えました。

点滴の方は、この日の夜に、残っていた唯一の「管」だった抗生剤の点滴をはずしました。
すべての管がはずれると、晴れて自由になったようでほっとしました。

この日は、昼から自力でトイレだったのですが、どういうわけか30分~1時間に一回くらいの割合で行きたくなっており、このままでは夜も寝られないかもとおもって心配していましたが、この点滴をはずしたころから普通に戻り安心しました。

夜はまたやることがないので、椅子に座ってパックをして、
とりあえずテレビをつけたら、長澤まさみ主演の『都市伝説の女』をやっていたので観ましたよ。
初めて観たのですが、なんというのか、うわさどおりのくだらなさ(よい意味ですよ)で(^^;)
入院前からのずっと続いていた緊張がようやくちょっとほどけた感じでした。
手術の翌日に、夜一人でいすに座ってテレビをみるなんて、こんな時間が持てるなんてちょっとうれしかったです。ようやくここまで来たかぁと、暑い夏のさなかに落ち込みながら病院探しに歩き回ったときのことなどが走馬灯のように頭に浮かびましたよ。

12時ごろにベッドに戻って寝たと思います。(戻って横になるのがまた一苦労でしたが)
体をまっすぐ伸ばすと痛いので、少し丸めて前かがみになれるよう電動ベッドの頭部を少しあげて、完全に体がのびないようにして寝ました。

この日は、よく寝られたと思います。
こうして手術の翌日は終わりました。

ふぅぅ。長いですね~(^^;) 。読んでくださってありがとうござます。
まだもう少し続きます。もう少しだけお付き合いください。

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