自分で写した写真を少し時間をかけて見ていると、なぜこの光景を撮影したのだろうと思うことがある。
カメラを持って写真を撮っている時は、風景になんらかのインスピレーションを感じたから、カメラを構えてファインダーを覗きシャッターを押している。
だから、現像した写真を見ることは重要であると思う。
葛西臨海公園でやや逆光気味に東京湾の向こうを見たいがために撮った一枚。東京湾なので水平線は見えないと思っていたが、意外に広いので湾という狭いイメージを払拭できるかもしれない。
しかし、真冬でも比較的暖かかった休日の午後のシーンであるが、浜に行きたがる人の気持ちというのは何なのだろうか。海があるから波打ち際まで行きたいのか、砂の上を歩いてみたいのか、水辺というのは人の心を鎮める効果があることは知られている。川の流れでも湾の海でも水の揺らぐ見えないエメルギーが我々の心の奥深いところに作用しているのだろうか。
その時に深く感じなかった印象が、こうして写真を見て水面の煌めきとかかなた向こうの空との境界を見ていると、その時以上に感じられる印象がある。
写真とは不思議で面白いものだ。
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