一年ぶりに実家に戻った。山陰の大阪といわれている商業のまち米子であるが、自分の実家は市の東側にある日野川という一級河川の側にある。
川と橋と大山(風がないので山は雲の下に霞んでいる)、この3点セットは自分にとって太古の昔から脳裏に刻まれた原風景である。
今年はこの景色は必ず写真にしたいと思っていた。
とりあえずデジカメで撮影した。昼過ぎだ。空気の透き通っている朝の撮影が良いのかもしれない
もう一つ原風景があった。今は王子製紙であるが昔は日本パルプ(にっぱと呼んでいた)であった。製紙会社の工場が川向こうにあった。風向きによっては何ともいえぬ臭いが漂って来ていた。今ではさすがに臭いはない。
子供の頃からなじんでいた日野橋は老朽化が進み、今では車の通行は禁止されている。一時期、取り壊しの話もあった。しかし、保存が決まったようで、鉄骨の塗装工事がほぼ終わる段階であった。
昭和4年5月にできたようだ。1930年だ。76年前だ。
大雨が降ると川は向こう岸まで茶色の濁流に覆われていた。その光景をこの日野橋の上から眺めていたことを思い出す。
短い時間ではあるが、できる限り写真を撮ってみようと思った。
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