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一花一葉  NewTraditional IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1604- イチハツ ( 一初 )

2016-04-16 | 生け花
 今が盛りの、イチハツの花を頂きました。
この花は、私が小学生の頃 福岡市の郊外 筑紫郡に住んでいて 辺りの農家は食用油となる 沢山の菜種を栽培していました。父は、戦前中国で手広く製油の事業をしていて 日本に引き揚げた後も 古い二棟の工場で製油の再興を夢見ていた様です。
 この時期になると、この工場の裏庭に イチハツの花の群れが 列をなして咲いていたのを思い出します。

 子供の目には、色も形もそれほど 心惹かれる花ではありませんでしたが 父は大切に育てていたそうです。
勝って、武士たちが家紋に選んでいたこの花 父は生命力の強いこの花に あやかりたいと思って 愛でていたのでしょうか。
 静かな中にも、野趣と繊細さ そしてたっぷりとした葉の様子も 今の私の目にはとても好ましく思えます。

 花材 ・イチハツ ・白山吹
 花器 ・青色水盤

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1604- 朝 霧

2016-04-16 | 生け花
 この時期は、瀬戸内特有の朝霧が見られます。
北側の見慣れた雑木の山が、朝霧を纏って まるで別の見知らぬ山の様に見えます。
 残花の白い椿が一輪、そしてこれから盛りを迎える シャガが数輪  湿気を帯びたひんやりとした空気の中 静かに薄い朝日を受けて咲いていました。

 この様な静かな朝、熊本を中心とした 九州地方が 大震災に見舞われています。一日も早く、余震が収まりますように祈ります。

 花材 ・椿(一休) ・シャガ ・紅葉
 花器 ・竹製花器


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