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一花一葉  NewTraditional IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1911- 11月の華

2019-11-30 | 生け花
 一年の内で、私の心が一番落ちつく月 11月も今日で終わりです。今年は少し、例年と様子が違っていました。
行事が多く、出掛ける事も多かった日々でした。
 枇杷の花が静かに開いたり、そろそろ終わりかけた紅葉を眺めて この一年の事を思い出し 残る一月をどのような時間にしようかとぼんやりと又 心静かに過ごす時間も無く年末の月を迎えそうです。

 花材 ・寒桜 ・アイリス ・アルストロメリヤ
 花器 ・スモーキー ガラス花瓶

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1911- 11月 想花講座 冬の桜

2019-11-28 | 生け花
 花屋さんが届けてくれた花材は、寒桜でした。
晩秋に相応しい 小さな花の桜と 静かな色合いの花材は 真近な冬の訪れを静かに待つ花となりました。
 投げ入れの止め作業は、あまり大変では無かったようです。

 花材 ・寒桜 ・アイリス ・アルストロメリヤ 





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1911- 錦秋に映える

2019-11-26 | 生け花
 奥州藤原氏の栄華を伝える、中尊寺は晩秋の柔らかい日差しの中にありました。
国宝の金色堂は その全体が鈍い金色に輝き、庭の紅葉と相まって浮世離れした 平安仏教の美を伝えています。

 金色堂・本堂・讃衝蔵の中に収められている 仏像・仏具などは ただ目を見張るものばかりです。
金色堂の極楽浄土は 今この地を訪れる人にとっては その美術、芸術の素晴らしさを感じる事の方が 多いと思いますが 戦いの中にあった当時の人にとって 如何に信仰を拠り所にして心の支えにしていたかが 伺われました。
 境内の中で売られていた、金色に光る香りのよい線香を 旅の思い出に買い求めました。

 花材 ・さざんか ・つばき ・透かしユリ ・小菊 ・マトリカリヤ
 花器 ・黄交趾 器







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1911- 瑞巌寺 伊達政宗公の美意識

2019-11-25 | 生け花
 仙台空港から、バスで直行したのは松島でした。
先ず向かったのは、瑞巌寺。平安時代には 天台宗として開創された後、いろいろな変遷を得て 江戸時代に仙台六十二万石の祖となった伊達政宗公によって現在の大伽藍の完成を見ました。

 禅寺と言うより、その内部はお城の様な造りで その装飾は欄間や障壁画など 目を奪うばかりの桃山美術に満たされています。
都から、遠く離れたこの地で 武将としてだけでなく特別な美意識を持った人として 政宗公に深く興味を覚えました。

 お寺の境内の中の、お食事処で松島の海の幸「カキフライとあなご丼を昼食に取りました。
豪快に揚げられた一尾のあなごが大きな塗りの器に 鎮座している様子は 政宗公の兜飾りの三日月なのでしょうか。

 花材 ・透かしユリ ・葉つばき ・スプレー菊 ・マトリカリヤ
 花器 ・金属製 船形花器





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1911- 角館の雅

2019-11-24 | 生け花
 みちのくの小京都と言われる 角館を訪れた時は時雨の日でした。
四百年の歴史を持つ、角館の町をツアーの1時間半の自由時間で 巡るのは到底 無理だと思い青柳家・石黒家と樺細工伝承館に限って見学しました。

 街全体が時計を巻き戻した空気の中 三千坪の庭園を持つ 青柳家は武家屋敷としての威厳と 雪国ならではの生活の工夫など 京の雅とは一味違った 武家らしい誇りに満ちた佇まいでした。
街路樹になっている、枝垂れ桜は冬紅葉の様子を呈し 京からの姫君のお輿入れの時に 持ってきて植えられたとの事で その嫋やかな面影を宿しているかの様でした。

 花材 ・さざんか ・葉つばき 
 花器 ・鎌倉彫 アンティーク手あぶり









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