goo blog サービス終了のお知らせ 

一花一葉  NewTraditional IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1510- 花展 を終えて

2015-10-31 | 生け花
 撤収の時は、風和の若い人々のお力を借りて てきぱきと終わらせることができました。貴重な時間を、提供して下さったこと 心から感謝いたします。
 遠方から、来場して下さった方々 花材を調達して頂いた花屋さん 数え切れない協力によって 無事に秋の花展を終わらせることが出来ました。

 夕刻、岡山に着いて、バス停からの帰路 点在する稲刈りが済んだばかりの たんぼから稲藁の香りがしてきました。
東の空には、あと少しで満月を迎える月 西には茜色の夕焼けが 帰宅を急ぐ子供達を包んでいます。何という平穏に満ちた風景でしょう。
 夕食の為に買ってきた 柿の葉ずしの包みの重さと 少々の空腹感に 現実に戻り 帰りを急ぎました。
天・地・人 に感謝。

 花材 ・柿の葉 ・小菊 
 花器 ・竹 掛け花用花器


コメント

1510- 花展 一花一葉 "風雅 "

2015-10-30 | 生け花
 書家の康越さんへ、会期二日目に大筆による 揮毫をお願いしました。
" 風雅 " は私が生け花の中に込める想いを表した言葉です。

 墨の香が漂う、空気の中 大筆が画仙紙の上を走る音だけが聴こえ 最後に筆が紙面を離れて 完成した瞬間、皆の口から感動のどよめきが上がりました。

 翌日、壁に飾られた書は墨の黒々とした艶と 筆の走りが目の前に再現される様な かすれや墨溜まり・・筆を運んでいた書家の様子をも含めて、みごとな風雅を表現していました。

 会場の花々が、書と一体になって秋の風情を 深めて見えました。




 花材 ・雪ヤナギ ・胡蝶ラン ・秋紫陽花
 花器 ・俵型花瓶


 花材 ・リンドウ ・孔雀草 ・利休草 ・五つ葉アケビ蔓 
 花器 ・竹製掛け花器(銘 奴)


コメント

1510- 花展 一花一葉 "寂 "

2015-10-29 | 生け花
 しっとり水気を含んだ苔の上に、色づいた落ち葉が散り どこからか聞こえてくる水の音が 辺りの静寂をいっそう、際立たせています。
誰もが愛する、日本の秋の風景だと思います。

 活動的な夏の季節の後の、少し疲れた心を 優しく包み込む この季節の贈り物です。

 花材 ・胡蝶ラン ・にしき木 ・古木


コメント

1510- 花展 一花一葉 "想 "

2015-10-28 | 生け花
 英文字のように、記号の組み合わせで 言葉を表現するのではなく  漢字は一つ一つに意味があり その様な言語を有する私達の生活は それだけで豊かなことだと言えるかもしれません。
 私は、日々花を身近に想い生活出来る事が この上ない贅沢だと思っています。

 陶芸家はその想いを 指先に込め作品を作り 布を織る人は縦糸・横糸にその指先から想いを込め 美しい布を織ります。
想うと言うことは、全ての事の原動力に思えます。

 人の心の優しさ、機微を 秋の二色の薔薇に 想いを託して生けて見ました。

 花器 ・津軽ビードロ花瓶 2個
 花材 ・黄薔薇 ・ピンクミニ薔薇 ・雲竜やなぎ ・かすみ草 ・ブルーファンタジー ・小判草






コメント

1510- 花展 一花一葉 "恵 "

2015-10-27 | 生け花
 天・地・人 に恵まれた花展でした。人々の温かい声援を 背に感じる会となりました。

大作の大事な要素となった流木は今回、応援に来てくれた義弟が 以前に花材にと 高い送料を掛けて送ってくれました。

 "恵"の作品に、その存在感で威力を発している 鬼柚子の実は 義妹の夫が育て 義妹がザックに詰めて会場に駆けつけてくれたものです。
 一つ一つの花材から、天・地・人 の恵みを頂きました。

  花器 ・備前焼かぶら徳利 ・丹波焼長角大皿 ・藤蔓平かご 
  花材 ・鬼柚子の実 ・シンビジウム ・桔梗ランの葉 ・山帰来 ・栗の実






コメント