goo blog サービス終了のお知らせ 

一花一葉  NewTraditional IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1904- 平成最後の誕生日

2019-04-29 | 生け花
 先の天皇の誕生日に生まれた私は、誕生日はいつも休日です。そして今年の誕生日は、特に記憶に残る日となりました。
年号が変わり、岡山で迎える最後の誕生日となります。

 近くの見晴らしの良いホテルのランチで誕生日を祝って貰いました。夫がホテルの人に、私が誕生日であることを告げると 卓上の花火と一本のローソク、赤い一輪のバラが運ばれてきて「 一つだけ願いを思って ローソクの火を消して下さい」とのこと。
 咄嗟に願い事が思い浮かばないのは、幸せの証かな・・と思い平穏な日々をと願ってローソクの火を消しました。

 今、初夏に向かっていろいろな花が 庭を賑やかにしています。
この夏の引越しを控え、来年のこの時期の花を 見ることはないと思います。庭の花や枝で 私自身の誕生日の花としました。
 長い間、私を慰めてくれた庭の植物たち ありがとう。

 花材 ・いたや楓 ・つつじ ・コデマリ ・卯の花 ・紫蘭
 花器 ・有田焼 青磁壺





コメント

1904- 紅梅の古木

2019-04-28 | 生け花
 岡山の家の購入祝いに、紅白の梅の木を二人の兄から贈られました。
四十数年間毎年、春に魁けて花を付け 春の訪れを知らせてくれ 6月ごろには実をつけて梅酒として楽しませてくれました。

 この夏には、長年住み慣れたこの地から いろいろな利便性を考えて 終の棲家として十数年前に購入していた 神戸のマンションに移ることになりました。
その事を知るかのように、紅梅が数輪の鮮やかな花を咲かせた後 殆ど枯れた状態になりました。そのままの状態では、ただの古木として処分されると思います。
 青白い苔に覆われた、古木を見ているうちにマンションのベランダで オブジェの様に使う事を 思いつきました。
夫に切って貰うと、木の切り口は 鮮やかな紅色で短く激しく生きた長兄の様だと思いました。

 この古木を使って、花を生けようと思いましたが兄は何の花が好きだったのかと・・思い出すことが出来ません。山好きだった兄は、きっと植物にも関心があった筈ですが その様なことを口にすることもなく 忙しく大急ぎで生きた人でした。
 紅梅は長兄、白梅は穏やかな次兄・・密かに名前を付けて呼んでいました。

 白梅は今年も沢山の花を付け、今は豊かな新緑の影に小さな梅の実が見え隠れしています。

 花材 ・梅の古木 ・いたや楓 ・つつじ





コメント

1904- 花 材

2019-04-26 | 生け花
 雨上がりのしっとりした空気の中、あげひばりのさえずりが聞こえてきます。
この季節の楽しみの一つは、40年以上それほど広くない庭に育てた4・50種類の木や草が花を付けたり 若葉を出したのするのを見回る事です。

 今朝は、この花とこの枝を・・明日には、この蕾ももう少し 膨らんでくれるかなと・・花材になりそうな、枝や葉を物色します。
今朝は、紫蘭の蕾が開き始め その赤みを帯びた紫色が目に留まりました。

 花材 ・紫蘭・こでまり ・五つ葉あけび
 花器 ・朝鮮唐津 掛花器

コメント

1904- 春雨の中

2019-04-24 | 生け花
 昨日までの抜けるような晴天は 嘘のように昨夜から断続的に 雨が降り続いています。
コデマリ・卯の花・山吹などの花々は、雨に悩める様子ですが 木々の緑は益々艶やかに カエル達も我が世の春とばかり 鳴き合っています。
 
 花材 ・山吹 ・パールブルー ・シャガ
 花器 ・宗像窯 ニシン鉢



コメント

1904- 晴れやかな日

2019-04-23 | 生け花
 4月21日は 快晴の朝を迎えました。
兼ねてから計画中の「太極拳 つばさの会」二十回合同練習を記念して 楊進理事長を初めて岡山にお迎えし 講演をお願いしました。

 四国、広島からも参加いただいた方と会員を含め 82名の人達が 県立図書館ホールに集い 颯爽と現れた先生をお迎えしました。
講議に熱が入って、実技の時間が短縮されるほど 充実した内容でした。
 この計画に賛同して下さった数々の方のお陰で 無事に有意義にこの会を終えることが出来ました ・・・ 謝々。

 祝いに頂いた、花束を花材に晴れやかな この日を生けました。

 花器 ・備前焼 創作花器 九磨作





コメント