MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

伝統の一戦・早稲田VS明治

2006-12-03 23:57:52 | ラグビー
毎年12月最初の日曜日に開催されるラグビー最大のゲーム、それが早明戦。もちろん4年連続で観戦してるわけですが、今年は明大FWの復興もあり、1年次以来のタイトな試合になるのではないかという期待と不安を持って観戦してきました。

しかしながら、その心配は無用でした。試合は43-21で早稲田の完勝でした。

スコア的には早慶戦に近いものの、早慶戦とは違い、見ていて非常に安心感があり、負ける気はまったなし。むしろ前半は完封であり、後半の順調な点の取り方も鑑みて、早明戦史上最高スコアである49点の更新は間違いないかと思いましたが、最後は中竹監督の温情?で、五郎丸・矢富・畠山ら主力を後半30分をめどにに入れ替え、それ以上の加点はならず。

このあとの10分で明治に2トライされているのが早稲田としては課題です。特にラックからの田中のトライは防ぎたかった。前半、早稲田ゴール前での明治の怒涛のモール攻撃を防げていただけに、ここは止めて欲しかった。また、疲れもあっただろうが、明治BKへのタックルが甘くなる場面もあった。明治のBKがロングゲインすることがたびたびあり、その際のディフェンスのほころびが気になります。

メンバーを入れ替えても安定した戦いができるようになって欲しいところです。



課題であったFW戦については完勝。特にラインアウト。当たり前のようにマイボールは確保。明治は高さで上回りましたが、早稲田の分析力の勝ちでしょう。ターンオーバーもありました。スクラムについても、特に前半は、俺の席からは明治のプレッシャーを受けているようにも見えましたが、選手のコメントを読む限りでは、まったく問題なかったとのこと。瀧澤の「練習どおり組めました」という言葉が頼もしい。

接点での激しさも健在。すばらしいタックルの数々。特に東条と林。彼らの渋い活躍が光りました。やはり早稲田の3列はすばらしい。また、種本、権丈、瀧澤とアタックでも随所で活躍を見せ、うれしい限り。FWをライン攻撃に参加させるという作戦は見事にはまりましたね。権丈や瀧澤、種本を明治のディフェンスが止めるのは難しいでしょうから。

FWに関してはメンバーが残るので、来年に関しても明治に蹂躙されるということはなと思います。

BKは圧勝でしょう。個人的MVPは五郎丸。シンビンで10分間退場というアクシデントもあったが、今日は3トライの活躍。とにかくものすごい突進力でトライをもぎ取ってくれました。今日は五郎丸のフィニッシャーとしての力強さが際立ちました。

右へ左へという展開ラグビーを体現した、HB団、CTBにも賛辞を送りたい。今日は曽我部が試合途中に肩を負傷して、全開ではなかったけど、その分、矢富が曽我部を飛ばして、そのままCTBにパスしたりと、カバーは十分にできていました。曽我部は今日の悔しさを胸に次ファンタスティックなプレーを見せて欲しい。やはり曽我部の飛ばしパスが見たいので。飛ばしパスが不調だったこともあり、WTB菅野は力強いランこそなかったものの、随所でいいタックルを連発。ゴール前でのモールディフェンスでサイドアタックを防ぐ役割も担っていました。

そんなわけで、今日は大学選手権に突入するにあたって、大きな希望となる試合でした。この強さならきっといける。そして、最大の敵はやはり慶應か。大学選手権2回戦でやってくる慶應戦に照準をあわせて欲しい。おそらくこれが事実上の決勝戦になるでしょうから。慶應にさえ勝てれば、あとは波にのっていけるでしょう!!

がんばれ、東条組!!


↑明大主将・日和佐。負けたとはいえ、主将の重圧から解放された。笑顔で応える。


↑観客席に挨拶する早稲田。矢富の天高く上げた手が印象的。



さて、早明戦といえば、毎年恒例の夜の早明戦もあります。

今年は昨年いっしょに飲んだ団体の方から、今年も一緒にどうですか?という誘いを受けていたので、その方たちと、楽しく、そして熱く飲まさせていただきました。


↑早稲田のみんなで記念写真。上には早稲田・明治・同志社の旗でノーサイドを表現。


↑そのあとは早明入り乱れての飲みへ。紫紺・紺碧のエンドレス。お酒はピッチャーで。


↑このHさんが一番早稲田相手に飲んでくれた。来年からは地方に就職するので来れないことを残念がっていた。


↑明治の幹事のYさんと。Yさんはかなりラグビーに詳しく、熱い男だった。12月24日はクリスマスなどではなく、大学選手権2回戦の日であり、1月2日に再会するという共通認識で俺と一致した。


↑今年は質だけでなく、量でも早稲田優位だったコマ劇前。明治の職員による取締りが強くなったのが主要因。ただ、それでも殴り合いのケンカは健在で、後輩はみぞおちを負傷した。


↑夜10時ごろ、警察も職員もいなくなり、早稲田の学生が柵によじ登って、高レベルな集団による紺碧の斉唱が始まる。


↑さらに紫紺・若き血、各大学のチャンスパターンをみんなで肩を組んで歌いまくる。もはや早稲田か明治かは関係のないすばらしい空間・時間でした。

個人的には、明大の団体2組にそれぞれ2回ずつらい胴上げされて面食らいました。しかし、胴上げされるのは久々でしたが、やはり宙を舞うのは楽しかったな。去年に比べても早稲田と明治の間の距離が縮まってきてて、徐々に対立ではなくて友好に変わりつつあるのはいい傾向だと思う。来年以降も充実した対決を期待したいです。






○早明戦といえば伝説の生まれる場所、4年間を振り返る

1年次:早稲田の学生が試合後のグラウンドに飛び降り、独走トライを試みるも、ハーフライン付近で警備員にタックルされて不発(ノットリリースザボール)に終わる。

2年次:明治と魚民でコラボを試みるが失敗。相手が校歌しか歌えなかったのが誤算。ただし、歌舞伎町でカリスマ降臨。全早○田学生連盟の漢が、玉子石の上に乗っかり、ほぼ完璧な校歌・紺碧のテクを披露。当時4年だった先輩が感動のあまり撮影したのが下。





球状のオブジェの上でこのように体をピンと張り、力強いテクを披露することは素人にはできません。さりげなく下で2人の漢が支えているのもポイントです。ちなみに、手前の学生服の漢は、今年の春の野球・明法戦を赤黒で観戦するという快挙を成し遂げた漢です。

3年次:歌舞伎町の某飲み屋で紫紺の歌える明大生と遭遇。すばらしすぎるほどのコラボレーション。当サークルとしてもあれほどのレベルの飲みは前代未聞ではないかと。やはり、ただ飲むだけではなく、自らのアイデンティティと誇りをバックに、他への寛容性を持ち、これらを含んだ飲みというのはすばらしいものがあります。この飲みが今年の歌舞伎町へとつながる。




PS.来年も元気だったら歌舞伎町へ来てみたいものです・・・。