MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

決戦は宿命の舞台、早慶戦へ

2006-12-17 20:56:54 | ラグビー
ラグビー大学日本一を決める大学選手権がついに開幕。

早稲田は一回戦、関西学院相手に85-7で勝利!!

【試合結果】
関東学院83-14日体大
東海   36-7 立命館
京産大  10-7 帝京
早稲田  85-7 関西学院
慶應   48-19同志社
大体大  28-17流経大
明治   29-17大東文化
法政   33-0 福岡


早稲田は主将の東条、要のSO曽我部が欠場し、片翼飛行のスタンディングメンバー。SOには注目の一年・村田が入り、FLは上田が抜擢されたが、二人の不在の影響の大きさを感じさせられる試合であった。

今日の早稲田の攻撃はBK主体。展開ラグビーで攻めるものの、村田ではパスの飛距離、精確さに曽我部とのあまりの落差を感じる。曽我部のピンポイントでの飛ばしパスのすごさを改めて見直した。

しかしながら、矢富、五郎丸、今村というスター選手は健在。彼らが突破し、相手をひきつけてWTBに渡してトライというお決まりのパターンで点を重ねる理想的な試合運び。特に後半の三原のトライが印象的だった、足が速い!余裕のトライが多かったから、全速力のトライってのはなかなかないけど、MAXスピードはやっぱヤバイです。

また、後半は矢富がSOに入るという変則パターン(SH茂木)。FBは五郎丸→三原→佐藤と、リザーブメンバーを投入し、さまざまなパターンを実験。やはりケガ人が多いのが気になるところ。選手権は一回負けたら終わりの短期決戦なので、さまざまな攻撃パターンを持っておくことは重要だ。早稲田は矢富、長尾、佐藤といったユーティリティプレイヤーを擁しているので、彼らをどのように使うかが、タイトなゲームで鍵となるかもしれない。

FWはスクラムは圧倒。ただし、後半のディフェンスが課題。最後の10分は自陣での戦いになり、トライまで奪われる始末。モールは進めていない、十分に止められていない。相手はポイントを横にずらしてくるし、早稲田対策は万全の模様。このままでは来週の試合ではFWでやられるかもしれない。種本や林などいいディフェンスをする選手もいるが、タックルが高い選手がおり、ディフェンス面で意識を上げて欲しい。2試合連続でのハイタックルでのシンビンはいかがなものか。去年のトヨタ戦を思い出せ!

来週は、同志社を圧倒した慶應が相手となることに決まった。



同志社は大橋がケガをおして出場したが、慶應を止めることはできなかった。試合記録を見ると、注目の山田は後半15分までの出場であったが、2トライを決め、大暴れした模様。さらにFLの主将・青貫やFB小田、SO川本とタレント陣が仲良くトライを決めた。去年は京産大相手に雪の瑞穂で苦戦した慶應だが、今年は万全の仕上がりで勝ち進んできた。

去年は、2回戦で激突し、早稲田が25-8で辛勝した試合だった。今年は慶應は去年より確実に力をつけているかわりに、早稲田は力が落ちている。去年よりタイトな試合になった場合、試合の行方は分からない。ましてや、11月の早慶戦では前半8-14と慶應リードで折り返した現実。

ラグビーファンとしてはゾクゾクするゲームが久々に見れそうで楽しみだ。しかし、早稲田が負けるようなことだけはあって欲しくない。31-24くらいで早稲田が勝てればベスト。早慶ともに後半は力が落ちる傾向があるので、先に落ちたほうが負けることになるだろう。

来週が待ち遠しい!!



(曽我部不在とはいえ、BKの速い攻撃は健在!)


(スクラムは安定、あとはディフェンスのFW陣)


(続々と出るケガ人にどう対応するか・・・。写真は上田。)


(試合後、メンバーを見つめる東条は何を思う?)