MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

熱く激しく狂おしく・・・

2005-12-04 23:39:10 | ラグビー
今日は10℃を下回る気温、そして氷雨の降る中、早明戦の観戦に行ってきました。

試合は早稲田が40-3で勝利。5年連続での対抗戦全勝優勝を飾りました。

先日、明治がふがいない試合をするのではないかという懸念を書きましたが、今日の明治には魂が宿っていたと思います。いいタックルも連発していましたし、このレベルの試合が以前から出来ていれば対抗戦の順位は違うものになっていたことでしょう。

あとは、FWの力が上がれば、というところでしょうね。前半のマイボールラインアウトは崩壊していました。後半はロックが雨宮に変わったこともあってか、一気に安定しだしたので、地力はあるのだと思います。あとはその力をいかに常時発揮するかというところです。

そして、早稲田はさすがでした。王者の貫禄ともいうべき絶対的安定感は揺るぎませんでした。去年の早明戦より引き締まった試合をしてくれました。ノートライこそ、佐々木組の真骨頂。後半終了間際の明治の怒涛の攻撃を防いだディフェンスはさすがでした。清宮監督は「この試合を見た限りでは課題は見つからない」とおっっしゃったそうですが、確かに、あのディフェンスはすごすぎでした。穴がないんですよね、基本的に。

攻撃面では矢富が大ブレーク。素晴らしい縦の突破、ロングゲインを連発。タックルもしてましたし、キックもしてましたし、何でもできる万能プレイヤーです。彼はハマルと強い。しかし、ここ最近は矢富の飛び出しは封じ込められていたので、明治は矢富対策を十分にしていなかったのだと思われます。矢富は去年の同志社戦のように、下手すると相手にコントロールされかねない諸刃の部分もあるので、縦と捌きのバランスを大切にしてもらいたいものです。何はともあれ、今日の矢富は最高でした。

そして、忘れてならないのはFWの活躍。重戦車相手に圧倒しましたね。モールでのごり押しは見事、そして、ラインアウト制圧も見事、見ていて非常に安心感がありました。間違いなく大学ナンバーワンのFWでしょう。



そして、舞台は新宿歌舞伎町へと移ります。早明戦名物の学生による夜の応援合戦が行われるためです。

今年、俺たちが選んだ店は「海賊船」という居酒屋。ここでノーサイドの精神にのっとって明大生とドンパチやらかしてきました。

先に入店していたのは俺たちで、後に明大生の団体がぞろぞろと入店して来ました。俺たちは、去年も明大生と魚民でバトルして非常に楽しかったこともあって、今年も明大生に宣戦布告することを決めていました。

そして、明治が「かんぱ~い!」の号砲を上げたのと同時に、俺たちにも「かんぱ~い!」と振ってきました。そして、両校入り乱れての乾杯となりました。相手の明大生のノリは最高でした。今年は去年以上にイケルと確信しました。

そして、次は俺たちの仕掛け。「今日の試合を振り返りたいと思う!」の掛け声で、まず、矢富のトラ~イ!というわけで。「やとみ!やとみ!」のコールで一気!そして、次は「明治斉藤玄樹のPG成功!」と俺が掛け声を出して、「げんき!げんき!」のコールで今度は明治が一気!同じ要領で俺たちは菅野、矢富の順で一気しました。試合とは違い、こちらが圧倒的に不利でしたが、仲間たちは頑張って一気していました。

そして、ここでハーフタイム!と振ると今度は、明治側から「ジェスターズ!ジェスターズ!」のコールが!彼らが自主的に一気し始めたのです。ここで完全に俺たちは一つになりました。早明の間に友情が芽生えた瞬間です。その後、俺たちも「ビックベアーズ!ビックベアーズ!」と一気。

そして、紫紺の歌と紺碧の空をお互い歌いあいました。明治で紫紺の歌が歌える明大生は実は貴重なので、今回は本当にいい相手にめぐまれました。そして、その後もコール合戦は続きました。「は~らしま「!は~らしま!」や「た~けうち!た~けうち!」などはその一種です。

そして、試合の後半の模様もお伝えし、ノーサイド。この時点で、お互いのテーブルを交換し合うほどの仲にまで発展。俺は明治の熱いヤツと明治ラグビーの課題について語り合いました。他の仲間たちも楽しく交流していたようで、これぞ早明戦の飲みの醍醐味。

俺たちが先に店を出るときには「準決勝でまた会おう!」と硬い握手、なぜか写真まで一緒に撮るという素晴らしい関係が芽生えていました。彼らとは来年また会えるのを楽しみにしたいと思います。



そして、俺たちは店の外へ出ました。そしたら同じ店の中にいた別のグループの明大生にさっそくからまれました。これはけっこう危ない雰囲気でしたね。ま、去年もそうだったんで毎年のことなんですけど、やっぱ明治は負けてるんでプライドが傷つくとかそういう面があるみたいなんですよね。たまたま、俺たちと騒いだやつらは早明戦以外もきちんと観戦していて、明治の問題点やノーサイドの精神ををよく理解している熱いヤツらだったので問題はなかったのですが、心の狭い人たちというのはやはりいるものです。

で、まぁ彼らを振り切って戦場の中心、玉子石へ。明治と早稲田が激しくやりあってました。ここではノーサイドの精神とかはないです。悔しいけど、早稲田にもアホは多いんで。お互いが野次を飛ばしあう醜い争いがここでは毎年繰り広げられています。

今年も俺は渦の中には入らず、外側から観戦しました。警察官も出動するくらいこれは酔っ払い同士の激しいケンカになるので、危ないんですよね。早稲田のヤツもちょっと無駄な優越感とか持ってるヤツとかは正直ウザいです。

そして、その後、先ほどの熱い明大生が到着。また握手。彼らも明大生のレベルの低さには憤慨していて、「校歌も紫紺も歌えないやつが明治を煽っているのは許せない。俺たちが手本を見せてやる!俺たちは本当に明治を愛しているだ!」と渦の中に消えていきました。

そして、戦いは明治の圧倒的有利に傾いていきます。単純に人数の問題ですけどね。ただ、早稲田の伝統の「揺さぶり戦法」は健在。渦の中にある明治の旗を次々と折っていきます。なかでも圧巻だったのは、明治の馬印、箱根駅伝でパクってきたと思われる明治ののぼりを早稲田が破壊したのです。これには感動しました。なんというタフさでしょうか、さすが早稲田です。

毎年、数々の伝説が生まれる新宿歌舞伎町にまた一つの伝統が刻まれました。

そして、戦いは終盤へ。明大職員による「ほうき」掃きにより明大生はあっという間に掃除されてしまい、退散。これもいつもの流れです。明大職員によるほうき掃きはすばらしい伝統芸能なので一度は見て欲しいですね。そして、これにて戦いは終わりました。記録を残しておきますと、21時半にほうき掃きは始まるようです。


さて、そんなわけで熱く、激しい、そして狂った早明戦を今年も楽しむことが出来ました。来年もこの雰囲気を楽しみにしたいと思います。



早稲田側「紺碧の空」



明治はコマ劇側に陣取る



お約束のおびただしい数の警察官。



PS.久々に明日は二日酔いの予感・・・。

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