特別な日の一粒のチョコレート

先日のこと。


ゴディバ売場で、若い女の子がチョコをじーっとながめていました。けっこうな長い時間だったため、よし、接客しよう！ということで。

「友チョコですか？」

とりあえず、当たりさわりのないように声をかけると、

『いや・・・・、本命。』

はずかしそうに、はにかむ女の子。

（おぉっと！！）

とってもかわいい女の子。コートの中は制服でした。高校生か。。

「わぁードキドキだね！がんばって！」



パンフレットを握りしめて、一生懸命、いくつか見比べている。さすが本命、すごく真剣。見てるこっちまでドキドキしてくる。

あーでも、余計なこと聞かなきゃよかったよね。ごめんごめん、きっと恥ずかしかったよね？本命って言わせちゃった。お節介おばさん。



「あ、わたしがだんなに買ったやつ、見てくれない？」

申し訳なかったーって気持ちを込めて、離れた売場について来てもらった。こっちも恥ずかしいこと教えます、的な。



「これこれ！」

『わぁ～』

「そんだけっ！」

はい、おばさん撤収(笑)



しばらくして、その女の子、たくさんパンフレット握りしめて、ゴディバ売場の私のところへ戻ってきた。

『また来ますっ！』



なんていうか、とっても素直な子。わざわざまた来ますって言いに来てくれたんだね。まぶしい笑顔でした。

もう何年も忘れていた、ピュアな気持ちやドキドキする感じを思い出して、ちょっとほっぺた熱くなっちゃったな。




人と人との気持ちをつなぐのは、特別な日の一粒のチョコレートではなくて、

なんでもない日のチョコっとした思いやりなのだと思います。

それを毎日毎日積み重ねていくこと、

それがだいじかなって、そう思います。




うまくいくといいね応援してるよ。