昨日は職場でひどく疲れることがあり、帰宅後すぐ倒れ込むようにこたつに入り、横になっていた。
寝る時間になっても起き上がることが出来ず、そのまま寝てしまっていて目が覚めたら朝だった。
こたつのスイッチは消えていたが、毛布がかかっていた。
こたつのなかにはまだ微かにあたたかい湯たんぽが入っていた。
何か問題が起きた時、そこで働く最底辺の者に全責任を押し付け辛辣な言葉を浴びせかける正社員の役職者。
彼女は認知症の父を抱え、何か日々の生活でストレスを抱えているのかもしれない。
女性は年齢的に、感情をコントロールするのが難しくなる時期もあるだろう。
でも、だからといって、彼女のしていることは許されることではない。
「指導」という名を借りた、言葉の暴力は続く。
大手の企業で同じことをしていたら、大問題になるだろう。
私の夫はパニック障害を心療内科の薬で抑えながら働いている。
夜中から朝方にかけて調子が悪くなることもしばしばだ。
でも、そういう状況で生きているからこそ、人の痛みにも敏感なのである。
「今日は家事を一切しなくていいからゆっくり休むんだよ」
たったひとこと、そう残して、今日も仕事へ出かけて行った。
彼女には、【大変なのは自分だけではないんだ】という感覚を忘れずにいてもらいたい。
おそらく10歳くらいは私より年上なはずだから。
いち社員である前に、いち役職者である前に、
ひとりの人として、
言ってはいけないこと、
やってはいけないこと、というのは確かにある。
仕事をするうえで、感情的になっては絶対ダメだ。
役職者なら、なおさらのこと。
彼女は次の人事異動あたりでそろそろ他店舗に異動になるはずだ。
3年くらいは耐えたかな、人を見下す、あの態度。
お昼休みに疲れ果てて更衣室でため息をついていたら、
早朝から勤務している一般食品の品出しチームが、仕事終わりでぞろぞろ入ってきた。
「どうしたの?」
くちぐちに私に問いかける。
まったく関係ない売場のメンバーだが、訳を話すと
「あの人はそういう人だ」
「そこまでひどいことは言われていないけど、私たちにもそうだから。」と。
「気にしない方がいいよ」
私自身は突如現れる激しいあの感じに慣れてしまっているが、
実習生に対して同じようなことをしないでほしいなと切に願う。
立場にあぐらをかいて権力を振りかざすタイプの年上に、私は尊敬の念を1ミリも抱けない。
気が済むまで言いたいことを言わせて、(もう気が済んだかな?すっきりしたかな?)と心の中で思ったあと、
疲れすぎて涙がこぼれた。
もう何回目になるだろう、こういうこと。
彼女は感情の起伏がとても激しい。
鋭利な刃物でメッタ刺しするようなものの言い方。
自分より立場が上の役職者に対しても、機嫌が悪いときは切り裂くような激しい口調でまくし立てる。
でもみんな、もう慣れてしまったんだろうな。
夕方、クレーム処理から戻ってきたであろうフロアの一番の責任者の所へ謝りに行った。
自分に否があろうとなかろうと、自分が今いる売場で起きた問題。
担当者4人中、一番社歴が長いのは私だからだ。
もちろん、直属の新しい上司にも謝罪はしたあとに。。。
事務所に入り、ビジネスライクに丁重にかしこまった謝罪をしたあと、
「○○○ちゃん、大丈夫?お昼ご飯、ちゃんと食べられたかなぁ?」
と聞くと、何も言わない。
(あぁ~、これは今日もまだ、食べてないんだな。。。)
このひと、毎日お昼ごはんを夕方に食べている。
日中はいつも苦しそうに真っ赤な顔をして、ふーふー言いながら必死に働いている。
私が今の職場に入った7年前から、この人とは一緒に働いているから、人柄は熟知。
いったんどこかの店舗に異動になったが、また帰ってきた。
要領よくなんでもそつなくこなす器用なタイプではない。気が利くタイプでもない。 ←失礼(笑)
しかし、何か伝達をするとき、彼はどんなに忙しくても売場にやってきて、直接、面と向かって指示をくれる。
「○○○は生産性のない働き方だ」と新しい店長に言われてはいたが、
フロアの従業員はほぼ彼のことを名字呼び捨てで呼んではいるが、
この人の良さを、私はちゃんとわかっているつもりだ。
人として首をかしげる存在もいる一方で、わかりあえる存在もいる。
彼がなにか困っていたり、大変そうにしていたら、できる範囲で今後も協力していこうと思った。
大好きだったCM。すべてを洗い流してくれる「うた」