美は一日にしてならず。。。

健康に、ナチュラルに。
パン作りLOVE♡料理LOVE♡敏感肌用スキンケア&ミネラルメイクが好きなもやしっ子主婦の日々

ほっかろん

2006年11月17日 | ひとりごと
学校帰り、ぼぉ~っと準急に揺られていた。プシュー・・・。ドアが開く。東上線のつるせ駅のホーム。待ち合いの青いプラスチックの椅子、ひとつひとつに座布団がのっていた。おぉ!なんだか気持ちがあったかくなった。嬉しい発見。

三年の時のゼミの友だちで、途中からゼミにも大学自体にも来れなくなってしまった子と、一年数か月ぶりに構内ですれ違った。みんなで写った写真同封の手紙にも、ケータイのメールにも、返事はなかった。ずっと気がかりだった。ほんと良かった。能面のような私の顔が久々にほころんだ。その子の第一声。「お手紙ありがとう。」その一言が心にしみた。


この前の低ぱハイクの反省会。もうすっかり日が落ちて真っ暗な北谷端公園で、みんなでひとつの大きな輪になって座り、真剣に話し合う。なつかしさとさみしさが同時にこみ上げてくる。とにかくものすごい寒さ。でも、寒いからさっさと終わらそう的な雰囲気は全くない。みんな真剣。私も真剣に耳を傾ける。
始めてから時間が経つにつれ、体が芯から冷えてくる。隣同士で体を寄せ合いぴったりくっついて、大きな円が三個くらいの弧に分裂。分裂っていっても、こういう分裂ってなんかいいよね。すてき。分裂という単語に初めて好感を持った瞬間。そして、高校のときの生物の教科書に載ってた、カエルの受精卵の分裂していく図がなぜか頭に浮かんだ。時間の経過とともに、公園のその弧はどんどん凝縮され、密度が濃くなる感じだった。
寒さのもとで、あたたかさを求めるシンプルな行動。時間の経過。好きな情景。物があふれ、何不自由ない「イマ」に足りないもの、失われ行くもの、失われてほしくないもの。いつか気持ちがキリキリしてしまった時、立ちはだかる壁に直面した時、疲れ切って一人でうつむいて歩くとき、そんなときには、そっと、この日のことを、この日の情景を、思い出してほしい。なにげない一瞬一瞬。もう二度と通ることのないその日その時。いつかその大切さに気づく。気づかされる。目を閉じて、心の中に、あったかいものが、灯った。