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「新老人の会」鹿児島支部・11月例会・講演会「ジョン万次郎」(2016)・・鹿児島市中央公民館地下

2016-11-20 16:16:12 | 新老人の会

 11月19日、「新老人の会」鹿児島支部の11月例会及び講演会が鹿児島市中央公民館地下で開催されました。13時30分~の例会ではジャンボリー東京大会の結果と来年のジャンボリー鹿児島大会の計画および12月・1月の行事予定等の説明が行われました。、

14時~「島津斉彬公に助けられた中濱(ジョン)万次郎・・幕末~明治における功績・・の演題で、万次郎玄孫 福岡大学名誉教授 社会医療法人 原土井病院 顧問 医学博士 今成一成 講師による講演が行われました。

「新老人の会」鹿児島支部 世話人代表より講師の紹介及び「新老人の会」会長 日野原先生との関係などについて説明の後に、講師の自己紹介とパワーポイントを使用した講演が始まりましたので、その概要を紹介します。

最初に「あなたの好きな幕末人物」の5位に「ジョン万次郎」が選ばれていること、1897年の万次郎一家の写真の中に万次郎の孫(糸子)→(講師の祖母にあたる)が写っていること、系図、万次郎に関する書籍などが紹介されました。

万次郎を「幼年期」「青年期」「成人期」に分けて説明・・「幼年期」:(1827~1841)過酷な労働・・不撓不屈、強い信念・諦めない・・親孝行、兄弟姉妹愛、仁義忠孝・礼節、誠実、感動・旺盛な好奇心・行動→高い感性・・漁に出て遭難・・漂流・・アメリカ捕鯨船に救助・・14歳(1841年)・・「青年期」:アメリカへ・・ 初等教育・海洋専門教育を受ける・・10年後(1851)「成人期」・・帰国のため沖縄に上陸(取り調べ)・・鹿児島へ(島津斉彬公へアメリカの事情の陳述)・・長崎へ(取り調べ)(斉彬公からの文書に助けられる)・・江戸へ(旗本に登用)・・幕府(軍艦操練所)でアメリカの事情を教える・・薩摩へ・・西洋式帆船雛形の建造・・開成所への招聘(1864)と講義3年間、士官養成、薩摩藩船舶買い付け(長崎へ)

「成人期~晩年」(1851~1898)・・幕末~明治初期:動乱の時期・・人の為に生きる、知識を人の為に役立てる・・知識により出世を目論む等の欲なし・・何人にも平等に接する・和魂洋才・・感性と知性が活かされた→社会性

〇帰国後万次郎が教えたこと・・英語、アメリカ文明・文化、政治、経済、軍事、デモクラシー、共生思想、隣人愛、人間愛、開国必要性、国際観、高等数学、天文学、測量術、航海術、造船学、捕鯨術、貿易、会社組織、保険機構、

〇アメリカでの評価・・日本のアメリカへの開国・・アメリカ文化の日本への紹介・・アメリカと日本の橋渡し・・アメリカと日本の友情的交流・・「アメリカに貢献した外国人150人」「アメリカに自国に強く影響を及ぼした海外からの訪問者29人」・・この中の一人に日本からは、だだ一人「万次郎」が選ばれた

〇万次郎に学ぶこと・・一人で逆境の中で生き抜く・自分の運命を自分の力で切り開くパイオニア精神・・高い感性・強い信念をもった自立心・決して諦めないチャレンジ精神・尊敬と信頼に基とする国境を越えた心の絆→今求められているグローバル精神

講演が終わったあと、質問に回答して講演会を終わり、閉会の挨拶で散会しました。講演会の様子を写真で紹介します。

 

開会挨拶・講師紹介

講師挨拶

講演開始

講演の最後

閉会の挨拶

※写真をクリックすると拡大し2回クリックすると更に拡大します。左上の←をクリックすると戻ります。

     

    

    

    

     

    

    

    

  

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1 コメント

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Unknown (藤井)
2016-11-21 11:29:47
万次郎は勤勉で性格もよく、船長から可愛がられたようですね。多の漂流者が、仕事をサボって船長から見放されたのに、万次郎がコツコツ働き、船長も自分の息子にしても良いと思ったことは、その後の人生を大きく変えることになりましたね。有難うございました。
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