4日の一般質問では、荘内病院給食の問題の他に、ひきこもりの方への支援について取り上げました。
「ひきこもりとは、仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」というのが厚労省の定義です。
それは、「いじめ」「家族関係」「病気」などさまざまに絡み合って生まれるもので、長期に渡る支援を必要とする状態です。
ひきこもりの方がいる世帯数は、
厚労省推計では全国約32万世帯・・鶴岡で4百人位、
全国引きこもり家族会連合会では、100万世帯・・鶴岡で千人規模
ということになります。
この状況を観れば、ひきこもりは「個人責任」で解決するものではなく、社会の有り様から生まれた問題・社会が対処すべき問題であることは明らかです。
今回の質問では、
第一に、本市でのひきこもりの現状をどのように認識しているか。
第二に、検討機関の設置と対策の策定。
第三に、民間活動「自立支援センターふきのとう」の支援。
の三つについて、市としての積極的な対応を求めました。
健康福祉部長は、
「引きこもりの専門窓口を設置していないため実態は把握していない」「引きこもりの原因は単一ではなく、家族と専門的相談機関が個別のケースの応じて対応を図る」「民間活動については具体的な要望を聞いて検討したい」旨、答弁しました。
現在、公的な「相談窓口」はあっても、そこには解決に至るまでの長期的支援の機能はありません。実効性のある支援をおこなっているのは、鶴岡では「ふきのとう」だけのようです。
「ふきのとう」は、04年に結成。相談活動、交流やボランティア活動支援、家族支援、関係機関との提携、研修会などをおこなって貴重な成果を挙げてきました。
この団体が求める支援は、①当事者の居場所の確保。②当事者の仕事の確保。③医療体制の整備、④運営費補助などです。
私は、ふきのとうのメンバーの方々と会って話を聞く機会がありました。
家族がひきこもって、苦しんでいる方々からも何度か話を聞きました。
真面目で、繊細な人が、ちょっとしたきっかけから、泥沼にはまってしまったという状態のように感じられました。
誰よりも本人と家族が、何とかしてはい上がりたいともがいている状況に対して、時間はかかるけども少しずつの支援を続けることができれば立ち直っていける、喜びのある人生を取り戻せるのではないか、色々勉強してみて、当事者と会ってみて、そう思いました。
※ひきこもりへの支援のあり方については、「NPO法人全国引きこもり家族KHJ親の会」参照。 http://www.khj-h.com/
今のところ鶴岡市は、「状況がわからないので勉強する」という姿勢ですが、先進自治体に学んで、是非とも積極的な施策をおこなってもらいたいと考えています。
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