関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

社会福祉協議会「福祉のつどい」(ここも天下り??)

2007年11月15日 | 医療・介護・福祉など社会保障

15日(木)午後、鶴岡市社会福祉協議会の「福祉のつどい」がおこなわれました。

 鶴岡市ゆうあいプラザかたぐるまの皆さんによる歌で明るく楽しく開会、活動紹介として赤い羽根共同募金の活動、休憩の後「病気が教えてくれたこと」と題したNPO法人武久塾長武久昭雄氏の講演がおこなわれました(私は、都合があって講演は聴けませんでした)。

 「おだがいさまのまちづくり」をスローガンにしたこのつどいは、中央公民館のホール一杯の参加者があり、鶴岡にこれだけの方が地域福祉に関わっている方がいると思うと、それだけで心が温まる思いがします。

 かたぐるまの皆さんの歌や、手話、要約筆記など、福祉の集まりらしい感じがしましたが、しかしそれは、こういうことが普通に感じられていないということでもあるなと思いました。


 ところで、新会長として前鶴岡市収入役が登場したのには驚きました。
 先の9月市議会で、収入役の廃止に伴って退任となった時には、「元県職員からせっかく天下って来たのに2年で終わりとはご苦労なことだ」とも思ったものでしたが、すぐに次のお仕事が用意されていたということになります。

 福祉の分野でどんな実績・経歴があるのか知りませんが、市民はこういうのを「天下り」と言って不快に思っているんですよね。
                                                

 ともあれ、福祉の関係者の方々の切実な要求が前進することを願い、私も力を尽くしていく思いを新たにしました。 

 



 


国民のための経済政策を~どう見るGDP~

2007年11月15日 | 政治全般

今日、内閣府が2007年7~9月期のGDP(国内総生産)速報値を発表しましたが、日刊赤旗しんぶんに、「どう見るGDP~今宮謙二中大名誉教授に聞く」という記事が掲載されました。

 同名誉教授によると、
「速報値でプラス成長となりましたが、日本経済の成長が輸出と設備投資に支えられていることが改めて示されました。」
「輸出主導型の経済そのものには、問題はありません。しかし、日本の場合、国民生活を犠牲にした上での輸出依存型なのです。」
「足下では9月の失業率は4%に上昇しました。街角の景況感も7ヶ月連続で悪化しています。倒産も増えています。実体経済は悪化しているのです。」
「景気の数ヶ月先を予測する先行指数が1997年12月ぶりに(ママ)0%となりました。先行きに対する不透明感も強まっています。」
「今後、さらに原油高や穀物高、資源高によって生活がますます苦しくなるでしょう。中小企業も、価格に転嫁できないため、ますます経営は悪化していくでしょう。」
「この日本経済の衰退は、単なる衰退ではないとみています。経済の岩盤である、国民生活・家計、中小企業の営業に穴が開き始めている」  と言います。

 大変厳しい分析ですが、今後の正しい進路を考えるためには、現実を直視することが避けて通れません。

 これまでの自民党の経済政策は、「大企業が儲かれば、経済全体が活性化する」という理屈で、大企業を支援することを中心とするものでしたが、今や大企業がいくら儲かっても国民には恩恵が無いということが明らかになりつつあります。

 大企業の経常利益は90年度と比べ1.7倍に増加していますが、税負担は1%減です。トヨタ自動車などは、89年度~06年度の経常利益は、2.1倍になったにも関わらず、税負担は横ばいです。
 この8年間では、5兆4千億円の庶民増税の一方、大企業・大金持ち減税が4兆3千億円です。
 
 不安定雇用労働者を増大させ、労働者の賃金を抑え、国の援助を受けて、大企業は「我が世の春」ですが、こういう経済では、本末転倒です。