関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

国保研修会に参加

2007年10月12日 | 医療・介護・福祉など社会保障
 12日(金)庄内地区国民健康保険運営協議会連絡会の委員研修会が出羽庄内国際村でおこなわれ、酒田市、庄内町、三川町、遊佐町、鶴岡市から約50人の各自治体の運営協議会委員・職員が参加しました。

 午前中は、県国保連の方の「医療制度改革について」という演題で講演がありました。政府の制度改悪を必要なものとする立場からのお話しで、私は全く賛成し兼ねるものでしたが、改悪の内容を再確認する上では役立ちました。
 「メタボリックシンドロームの該当者及び予備軍を10%減らす。減らせなかった保険者にはペナルティー」などという政策は、社会保障としての医療保険制度の性格から大きく逸脱するものと改めて感じました。

 午後は、鶴岡地区医師会会長の中目千之先生の「鶴岡市の健康と福祉ーこれまでの実績と課題」という演題の講演がありました。
 鶴岡市ががん検診の受診率を高めてきたことが、がん死亡率を大きく低下させてきたことについて、資料を示して説明されました。良く知られたことではありますが、早期発見と進行がんの死亡率の違いが、先生の長年の実体験、具体的な事例も踏まえて説明され、大変重く感じられました。

(胃ガン発見後の5年生存率、早期と進行がんの違い。)


 また、高齢者の増大の中で大腿骨骨折が増加し、その手術が荘内病院の大きな負担になっていること、この先対応できなくなる事態さえあり得るということは、大変興味深く、予防策を勉強してみたいと思いました。

 最後に先生は、国の制度改正には振り回されるが、「明るく、楽しく、したたかに、生きていかなくてはならない」と話されました。
 国の政策を良しとはしないが、何とか対応し、地域医療を守らなければならないという意思表明のように感じられました。