マジック ザ ギャザリング

清酒!!酒嚢飯袋のマジック ザ ギャザリングに関するブログ

第7回マジック講座・・・統率者戦禁止カード

2013-11-11 23:55:41 | マジック講座
こんばんは

今回のマジック講座は「統率者戦禁止カード」

次の無差別線で統率者戦を行うことになりましたね
久しぶりにやる統率者戦
きっと、デッキが100枚ちょうどじゃなければいけないことや同じカードは2枚入れちゃいけないこと・・・などなどきっと忘れてるはず(笑)

今回は、その「きっと忘れている」リストから「禁止カード」について学んで行きたいと思います

いいですか~
「引き裂かれし永劫、エムラクール」は入れちゃだめですよ~



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さてさて、まずは統率者戦の基本はどの構築に則っているのでしょうか?

それは「ヴィンテージ」になります


ヴィンテージ??


って、感じですかね?


レガシー構築よりも使えるカードの幅が広いヴィンテージ構築。

禁止カードと共に制限カードも存在する構築になります。


※制限カードとは・・・デッキに1枚しか入れることが許可されていないカード
 (統率者ではそもそも同じカードを1枚しか入れる事が出来ないため、今回は触れません)



では、まずヴィンテージでの禁止カードはこのカードたちです
※なるべく画像付きで紹介したいと思います。

  
「Amulet of Quoz」             「青銅のタブレット」

  
「Contract from Below」          「Darkpact」

  
「Demonic Attorney」            「宝石の鳥」

  
「再誕」                     「嵐のイフリート」

  
「Timmerian Fiends」            「Chaos Orb」

  
「Falling Star」                「Shahrazad」




上記の12枚がヴィンテージでは禁止カードに指定されています。

このカードたちはアンティカードと呼ばれるカード達と、なぜかカードを上から落として効果を決定させるカード達ですね

※アンティカードとは・・・賭けに使われるカード

現在では、考えられないカード効果を持っていますね(笑)



上記のカードは古いカード達ですし、今から手に入れようと思うと難しいカードばかり・・・

なので、多くのプレイヤーにとっては関係のないヴィンテージ環境での禁止カードとなります。

しかし、統率者にはヴィンテージ環境ながらさらに追加で禁止カードが制定されているのです

さぁ、ここからが本番です(笑)


みんなも見たことがある超強力なクリーチャーとかが禁止になっていますから要注意です

それでは、一挙公開




  
「Ancestral Recall」             「天秤」

  
「生命の律動」                「Black Lotus」

  
「チャネル」                   「合同勝利」

  
「引き裂かれし永劫、エムラクール」    「Fastbond」

  
「けちな贈り物」                「グリセルブランド」

  
「Karakas」                   「Library of Alexandria」

  
「限りある資源」                「金属細工師」

  
「Mox Emerald」               「Mox Jet」

  
「Mox Pearl」                 「Mox Ruby」

  
「Mox Sapphire」               「一望の鏡」

  
「絵描きの召使い」             「原始のタイタン」

  
「変幻の大男」                「繰り返す悪夢」

  
「隔離するタイタン」             「星の揺らぎ」

  
「Time Vault」                「Time Walk」

  
「修繕」                    「トレイリアのアカデミー」

  
「企業秘密」                  「激動」

  
「世界火」                   「ヨーグモスの取り引き」





上記が、追加で統率者禁止カードに指定されているカードたちです

始めて見るカードから最近のカードまでいろいろありますね

「生命の律動」「けちな贈り物」「グリセルブランド」「一望の鏡」「原始のタイタン」「企業秘密」などは、酒嚢飯袋の大会でも使われていいましたね。

身近なカードも統率者では禁止カードに指定されているので気をつけてくださいね



さらにさらに、まだまだあります


以下のカードは、「統率者に指定してはいけない」カードたちです



  
「陰謀団の先手ブレイズ」          「上位の空民、エラヨウ」

  
「ラノワールの使者ロフェロス」       「夜の星、黒瘴」




以上で、統率者における禁止カードは全てです

どうでしたか?

自分のデッキに禁止カードは入っていませんでしたか?


要チェックですね




ではでは、今回のマジック講座はここまで

第6回マジック講座・・・サイドボード

2011-07-15 00:07:07 | マジック講座
こんばんは

今回のマジック講座は「サイドボード」

最初のうちは「デッキから溢れた余り物」を入れてしまうサイドボード。
しかし、大会で勝ち残るにはこのサイドボードが非常に重要となってきます

大会も近いことですし、サイドボードの再考に役立てばと思います

それでは、行きます



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さてさて、まずは「サイドボードって何?」っていうような人のために簡単に説明をしておきましょう。


サイドボードとは・・・


・マッチ戦の試合と試合の間にメインデッキとの入れ替えができる、「デッキ予備軍」



と、なります。


そして、リミテッド戦以外ではサイドボードはちょうど15枚になるようにしなければなりません。



ではでは、次に「サイドボードってなんで必要なの?」ってところに行きましょう

もちろんサイドボードが無くったって大会には出られますし、試合には何の問題もありません。

しかし、もしあなたがこんな場面に出くわしたらどう思いますか?



自分のデッキには「破滅の刃」が入っている。
対戦相手のデッキは「黒単色」で黒のクリーチャーしか入っていない。




「破滅の刃」



「破滅の刃」がものすごく無駄なカードになってしまってますね


他にも、あなたのデッキに「審判の日」が入っているのに、対戦相手はクリーチャーが一体もいない「ノンクリーチャーデッキ」だったとか、「紅蓮地獄」を入れていたのに相手のクリーチャーはみんなタフネスが3以上あったりだとか…


じゃあ、2戦目以降はどうしよう??

このまま、全く意味のない「破滅の刃」を入れておいても無駄になるだけです。

そこで登場するのが「サイドボード」なのです


いらないカードはサイドボードへ入れて、代わりに使えるカードをサイドボードからメインデッキへ移せばいいのです


マッチ戦の試合と試合の間にカードの入れ替えができる唯一の場所。
それが「サイドボード」なのです。


ここで、注意しなければならないのがカードの入れ替えは「同じ枚数の入れ替え」でなければならないという点です

つまり、メインデッキから3枚のカードを抜いたら、サイドボードからも3枚のカードをメインデッキに投入しなければなりません。

メインデッキから2枚抜いて、サイドボードから5枚入れるということはできません。

サイドボードは常に15枚になるようにしてください。


また、マッチ戦が終了したらデッキを必ず「初期のメインデッキ」へ戻してください。


たとえ、次の対戦相手の使用する色やデッキの特色を事前に知っていたとしても1戦目からサイドボードとの入れ替えはできないので注意をして下さいね。



では、次にサイドボードの有効活用法に行きましょう


最初の「破滅の刃」の事例では、メインデッキのカードが無駄になるという観点からサイドボードを見ていきました。



しかし、サイドボードの役割はそれだけではありません。

例えば、このミラディン世界。
今をときめくアーティファクト時代です。


「金属術」だってあります。
各種剣シリーズだってあります。


対戦相手がアーティファクトデッキで来る可能性だってあり得るのです

しかし、だからと言ってメインデッキに「忍び寄る腐食」を入れておく気にはなかなかなれませんよね。


「忍び寄る腐食」


そんな時には「忍び寄る腐食」をサイドボードへ入れておけばいいのです

そして、1戦目で相手のデッキを見て、アーティファクト満載であれば得意げにサイドボードからメインデッキに入れてやれば2戦目以降の勝利は手に入れたも同然です

これが、アーティファクト対策となります。


サイドボードに入れられるカードには「○○対策のため」として入れられるカードが多いです。


例えばこんなカード達がそれです。


・赤火力対策に・・・

  
「コーの火歩き」            「瞬間凍結」





・エンチャント、アーティファクト対策に・・・

  
「存在の破棄」            「粉砕」





・小型クリーチャー対策に・・・

  
「紅蓮地獄」              「金屑の嵐」





・感染対策に・・・

  
「シルヴォクののけ者、メリーラ」     「不純の焼き払い」





・プレインズウォーカー、起動型能力対策に・・・

  
「ファイレクシアの破棄者」      「真髄の針」





・飛行対策に・・・

  
「ピスタスの一撃」             「空中浮遊」





と、対策の取りようによってサイドボードの中身は大きく変わってきます。
メインデッキの弱点となる部分を補う形でサイドボードは形勢するといいでしょう。



それでは、最後に一風変わったサイドボードのお話を

今までお話したサイドボードは、メインデッキの特性を大きく変えることのないレベルのお話でした。
つまり、相手でデッキに合わせ2~4枚程度の入れ替えを目的としたサイドボードの構築だったわけです。


しかし、裏をかいてみましょう


あなたのメインデッキがアーティファクトクリーチャーだけで構成されていた場合。
対戦相手は、2戦目以降アーティファクト対策のカードをサイドボードから目一杯つぎ込んでくるでしょう

そこで、あなたは動くのです


あなたのメインデッキのアーティファクトクリーチャーを全部アーティファクトでないクリーチャーに入れ替えることができたら・・・
(つまりあなたのサイドボードには入れ替える為のアーティファクトでないクリーチャーがいっぱいいるのです


相手がサイドボードからつぎ込んだアーティファクト対策のカードはゴミの山となります。
そして、あなたはゲームの主導権を握ることに成功するでしょう


そう、そんな事ができるのもサイドボードの強さなんです



サイドボードの使い方はいろいろあります。

サイドボードの構築は重要です。
いろいろな大会デッキを見てみるのもいいかもしれませんね



ではでは、今回のマジック講座はここまで

第5回マジック講座…プレインズウォーカー~パート2~

2011-03-15 11:56:42 | マジック講座
こんにちは

さてさて、今回のマジック講座は前回の続きです。
「プレインズウォーカー」にのみ適用されるルールを見ていきましょう


まずは、「忠誠カウンター」の増減から見ていきます。

前回の記事では、プレインズウォーカーの起動型能力を使用するときに「忠誠カウンター」を増減させるというお話をしました。

実はそれ以外にも「忠誠カウンター」を増減させる方法があるのです

それは「プレインズウォーカーへ攻撃する」ことです

実は、プレインズウォーカーといえども万全の神ではありません。
クリーチャーで相手のプレインズウォーカーを攻撃することが可能なのです。

では、どうやって攻撃すればいいのか?

それはとても簡単
普段の攻撃と同じように攻撃クリーチャーを指定します。
そして、その時に「プレインズウォーカーにアタック」と言えばいいだけなのです。

ちなみに、プレインズウォーカーへ攻撃するかどうかは攻撃クリーチャー毎に選択できます。
つまり、2体のクリーチャーA・Bで攻撃する場合は「クリーチャーAはプレイヤーへ攻撃、クリーチャーBはプレインズウォーカーへ攻撃」と、分けることも可能です。

そして見事攻撃がプレインズウォーカーへ通ればダメージを与えることができます。
この時受けたダメージは「忠誠カウンター」で計算されます。


例えばこのような場合を考えてみましょう。


プレイヤーA:「忠誠カウンター」が3個乗ったプレインズウォーカーをコントロールしている。
プレイヤーB:パワーが4のクリーチャーでプレインズウォーカーを攻撃。


この場合は、「3(忠誠カウンター) - 4(パワー) =-1 」となり「忠誠カウンター」がゼロになった為、プレインズウォーカーは墓地へ送られることになります。

ダメージの計算は通常と同じように行われるので大丈夫ですね。


ダメージを受けて忠誠カウンターが0以下になる場合以外にも能力を起動して墓地に置かれる場合もあります。
例えばこんな状況。



プレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」に忠誠カウンターが1個乗っている状態で2番目の能力を起動する。

このような場合もプレインズウォーカーの上に乗っている「忠誠カウンター」が0になるために墓地に置かれます。
もちろん、以前の講座「スタック」で学んだ通り「ジェイス・ベレレン」は墓地に置かれますが能力は発揮されます。


プレインズウォーカーは上に乗っている「忠誠カウンター」が無くなってしまったら墓地に置かれるため、こんなカードもプレインズウォーカー対策に使えます。

「吸血鬼の呪詛術士」


もう、プレインズウォーカーの「忠誠カウンター」の増減はもうOKですね
「忠誠カウンター」の増減は…

・プレインズウォーカーの起動型能力を使った時
・プレインズウォーカーがダメージを受けた時
・なんらかの呪文や能力の影響を受けた時(増殖など)



と、なります。
これらをうまく組み合わせながらプレインズウォーカーの最終奥義を炸裂させてくださいね。


それでは、その他のプレインズウォーカールールを簡単に見ていきましょう

・プレインズウォーカーの唯一性のルール
プレインズウォーカーは必ず何らかの「サブタイプ」を持っています。
例えば、このプレインズウォーカー。


真ん中に「プレインズウォーカー ― ソリン」と書かれていますね。
この「ソリン」がプレインズウォーカーのサブタイプとなります。
「プレインズウォーカーの唯一性のルール」とはこのサブタイプが同じプレインズウォーカーは戦場に複数ある場合、その全てのプレインズウォーカーを墓地に置く、というものです。

つまり、対戦相手が「プレインズウォーカー―ソリン」をコントロールしている時に、こちらが「プレインズウォーカー―ソリン」を戦場に出した場合は、こちらの「ソリン」も対戦相手の「ソリン」も両方墓地に置かれることになります。
これが「プレインズウォーカーの唯一性のルール」になります。

これは、カード名が違っても「サブタイプ」が同じだったら適用されます。
例えばこのカード達。

  

カード名は違っても「サブタイプ」は両方とも「ジェイス」ですね。
この場合も、同時に戦場に出ていることは許されず、墓地に置かれるので注意して下さいね。



・プレインズウォーカーは攻撃される
先ほども述べましたが、プレインズウォーカーは攻撃されます。
「プレインズウォーカーへ攻撃!!」の一声で攻撃をされるわけですが、実は無条件でダメージをくらう必要はありません。

もし、あなたがアンタップ状態のクリーチャーをコントロールしていたならば、その攻撃をそのクリーチャーでブロックすることが可能なのです!!

考え方はこうです。
普段何気なく「攻撃」しているのは「攻撃」の前に「(プレイヤーへ)攻撃」が暗黙の了解であるのだと思ってもらえれば構わないと思います。
つまり、たとえ「(プレインズウォーカーへ)攻撃」と言われても状況は一緒、普段のブロックと同じようにクリーチャーでブロックするか、それともそのままプレインズウォーカーへ攻撃を通すのかを決めることが可能なのです。

ほとんどの場合、プレインズウォーカーは真っ先に攻撃されますので、クリーチャーでブロックして少しでも長く生きられるようにしましょうね



・ダメージの移し替え
それでは、最後のプレインズウォーカーの特別ルール「ダメージの移し替え」について。
宿題にも書かれていました、ダメージの移し替え。

プレインズウォーカーはプレイヤーでもクリーチャーでもありません。
つまり、クリーチャーやプレイヤーを対象に取るような呪文や能力の影響を受けません。

ここで、前回の講座からの宿題を見直してみましょう。

【宿題】
※能力等は最後の画像で確認してください。

プレイヤーA:プレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」の1番目の能力を発動。
プレイヤーB:それに対し、プレイヤーを対象に「稲妻」を唱え、「ジェイス・ベレレン」へダメージを移す。

さて、「ジェイス・ベレレン」の能力は?「ジェイス・ベレレン」自体は?




ここで出てくる一文に注目です

プレイヤーを対象に「稲妻」を唱え、「ジェイス・ベレレン」へダメージを移す。


プレイヤーを対象に取る「稲妻」を唱えプレインズウォーカーへダメージを移しています。

注意してもらいたいのは、ダメージを移すかそのままプレイヤーへ与えるかを選択できるのは「対戦相手」になることです。


「3点受けたくないからプレインズウォーカーへ移します」


と、いうような選択はできないということです。
あくまで、対戦相手が移し替えの決定権を持っていることを覚えておいてください。


ちなみに、これは「戦闘ダメージでないダメージ」に限ります。
戦闘ダメージを移し替えることはできません。




以上が、今回の講座「プレインズウォーカー」になります。

慣れるまではなかなか扱い難いルールではありませすが、デッキに入れることができれば間違いなくあなたのデッキはパワーアップします

ぜひぜひ、入れてみてくださいね


それでは、今回の講座はここまで

質問等あればお気軽にどうぞ

第5回マジック講座…プレインズウォーカー~パート1~

2011-03-13 13:45:21 | マジック講座
こんにちは

本日は、第7回大会を目前に控えているため、マジック講座を開きましょう
第5回マジック講座は「プレインズウォーカー」についてです

それでは、行きます

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さて、前回のマジック講座にて宿題を出してありました。
前回の「スタック」についてを読まれていない方はぜひ先に読んでみてください

第4回マジック講座…スタック


宿題のおさらいをしてみましょう

【宿題】
※能力等は最後の画像で確認してください。

プレイヤーA:プレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」の1番目の能力を発動。
プレイヤーB:それに対し、プレイヤーを対象に「稲妻」を唱え、「ジェイス・ベレレン」へダメージを移す。

さて、「ジェイス・ベレレン」の能力は?「ジェイス・ベレレン」自体は?






と、いうものでした。

解説に入る前に答えを先にお教えします。

【解答】
ジェイス・ベレレンの能力は通常通り解決されます。
ジェイス・ベレレンは忠誠度が2になり生き残ります。





答えは合ってましたか?

ポイントはプレインズウォーカーの能力は起動型能力という点です。

つまり、ジェイスの1番上の能力を起動しスタックに呪文が置かれた時にはすでに忠誠度が5になっているのです。
そのあとに、稲妻で3点のダメージを与えても忠誠度は2残り、ジェイスも生き残ることになるのです


「忠誠度?」

「プレインズウォーカー?」

「稲妻のダメージを移す?」



って、はてなマークが頭に浮かんでいる人は今日のマジック講座を読んでからもう一度考えてみてくださいね


それでは、今回の講座内容「プレインズウォーカー」について始めていきたいと思います

まずはプレインズウォーカーとは?


難しく考える必要はありません。
プレインズウォーカーとはマジックにおいての「カードタイプ」の1つです。
つまり「クリーチャー」「エンチャント」「土地」などなど、と同じです。

クリーチャーに似てるけれど、少し扱い方が違うだけなのです。

実際に、カードを見ながら説明していきましょう


「ジェイス・ベレレン」

宿題問題でも登場したプレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」
このカードを見ながら話を進めたいと思います。
手札から唱えるところから、戦場に出るまでを見てみましょう

1.まずは、一番右上に書かれている「コスト」の部分は大丈夫ですよね
他のカードと同じようにここに書かれているコストを支払ってプレインズウォーカーも唱えます。
今回の場合は青マナ2つと無色1つです。

2.プレインズウォーカーが唱えられる時も前回のマジック講座で学んだ「スタック」が用いられます。
つまり、プレインズウォーカーも「取り消し」などの呪文によって打ち消す事が可能です。

3.打ち消されることなく無事解決を迎えたらいよいよプレインズウォーカーが戦場に出されます。
この時に、プレインズウォーカーは「忠誠カウンター」と呼ばれるカウンターが置かれた状態で戦場に登場します。


さて、無事に戦場にでたところでなにやら聞きなれない「忠誠カウンター」と呼ばれるカウンターが出現しました。
これは何なのか?

もう一度プレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」のカードを見てください。
カードの右下になにやら数字が書かれていますね。
この場合は「3」と書かれています。
これは「忠誠度」と呼ばれているもので、この数字と同じ数の「忠誠カウンター」が乗った状態でプレインズウォーカーは戦場に出されます。

「ジェイス・ベレレン」の場合は3つの忠誠カウンターが乗った状態で戦場に出されます。

また、「チャンドラ・ナラー」の場合は6つの忠誠カウンターが乗った状態で戦場出されます。




とりあえず、ここまでは理解できましたか?
プレインズウォーカーが戦場に出るまでをまとめると、

通常の呪文と同じようにコストを支払い唱えスタックに置かれる。
戦場に出る際は、各カードに書かれた忠誠度に等しい忠誠カウンターが置かれた状態で出される。



と、言うことです。

ここまでは簡単ですね

ではでは、「忠誠カウンター」は何のためにあるのか?
簡単に言えば「忠誠カウンター」はプレインズウォーカーのタフネスだと捉えてください(もちろん、厳密には違いますが扱い方は同じです)。

つまり、「忠誠カウンター」が0になった時にはプレインズウォーカーは墓地に置かれることになります。

では、「忠誠カウンター」はどのように増減するのでしょう?

ここで、もう一度プレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」の画像を見てみましょう。


左下の方に上から「+2」「-1」「-10」の表示があるのがわかりますか?

これは、プレインズウォーカーが持つ起動型能力を使用する時に使う起動型コストになります。
ここに書かれた数字分の「忠誠カウンター」を増減させることで、その欄の右側に書かれた能力を使う事が可能になるのです。

例えば、「ジェイス・ベレレン」の場合を考えてみましょう。
「ジェイス・ベレレン」の一番上の能力にはこう書かれています。

+2:各プレイヤーはカードを1枚引く。

これは、「ジェイス・ベレレン」の上に置かれた「忠誠カウンター」を2つ増やす事で「各プレイヤーはカードを1枚引く。」という起動型能力がスタックに乗ることになるのです。

通常の起動型能力は、タップしたりなんらかのマナを支払ったりするコストになりますが、プレインズウォーカーの起動型能力は自らの「忠誠カウンター」、つまり自らの「命」を削って能力を起動するのです


「命を削ってって…カウンター増えてんじゃん


って、突っ込みも聞こえてきそうですがその通り

そこが、プレインズウォーカーの凄さの一つなのです
通常、起動型能力を使う時はタップやマナの支払いなどで何らかの「不利益」(場合によっては利益にもなるが…)と引き換えに能力を使うことができました。

しかし、プレインズウォーカーの場合は忠誠カウンターを増やす事でも能力を使うことができちゃうのです

それに加えて、各プレインズウォーカーが持っている能力は強力な物が多いのも特徴です。
「ジェイス・ベレレン」の一番下の能力は

-10:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーのカードを上から20枚、自分の墓地に置く。

と、いう壊滅的効果を与えるものです
「秘本掃き」4枚分の効果を一瞬にして実現してしまいます。

ちなみに、各プレインズウォーカーの能力で一番下に書かれているものは試合を決めるような超強力な能力が書かれています。
(巷ではこれを「最終奥義」と呼ぶ!!…らしい)

たとえば、「ソリン・マルコフ」はこんな感じ。



相手のターンをコントロールすることが可能になるのです
おそるべきプレインズウォーカー。

しかし、もちろん出してすぐに最終奥義を使えるわけではありません。
「ソリン・マルコフ」の最終奥義は忠誠カウンターを7つも消費します。
初期忠誠度は4なので、そのままでは足りません。

どうするのかというと、一番上の「+2」の能力を最低でも2回使用して「忠誠カウンター」を7以上に増やしてから使用するという形になります。
「+○」というものは起動コストになるので、「忠誠カウンター」がコストの支払い分に足らなければ能力を起動することはできないので注意をしてください。

ただし、プレインズウォーカー能力の使用には制限があり、通常の起動型能力の様にいつでも使用できるわけではありません。
プレインズウォーカー能力は、「自分のターンのメイン・フェイズで他の呪文が唱えられていない時に、1ターンに1回のみ」使用することができます。

ちなみに、プレインズウォーカーはクリーチャーではないため、召喚酔いの影響は受けません。
出したらそのターンに能力を使用できるというわけです。

また、クリーチャーではないのと同時にプレイヤーでもありません
プレインズウォーカーはプレインズウォーカーなのです。
つまり、クリーチャーを対象にしている呪文や、プレイヤーを対象にしている呪文をプレインズウォーカーに向けて唱えることはできないということです。


さて、ここまで話をしてきてみなさん「プレインズウォーカーを戦場に出し、能力を起動する」ところまでは理解していただけたでしょうか?

プレインズウォーカーの起動型能力はマナやタップではなく「忠誠カウンター」で支払われることに注意してくださいね。

今回の「プレインズウォーカー」は内容がてんこ盛りですね。
とりあえず、今日はここまでにしましょう。

次回は、「プレインズウォーカールール」と呼ばれるプレインズウォーカーにのみ適用されるルールをお教えしますね。

ではでは

続きをお楽しみに

第4回マジック講座…スタック

2011-02-17 12:22:06 | マジック講座
こんにちは

なかなか、更新できていなかったマジック講座です
ブログをかかさず読んでいる方ならわかると思いますが、とある事情で「プレインズウォーカー」についての講座を開く予定でした。

が、しかし。

第3回マジック講座を見ると「次回はスタックについてやりましょう」って書いてあるもんだから今回は「スタック」について講座を開きたいと思います

「プレインズウォーカー」については次回やりましょう

それでは、行きます

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さて、前回は特に宿題問題もなかったので本題の「スタック」について話を進めましょう。
前回の「続唱」についてを読まれていない方はぜひ読んでみてくださいね

第3回マジック講座…続唱


さぁ、それでは今回のマジック講座「スタック」についての勉強を始めましょう

「スタックって何?」

って、方のためにまずはスタックの説明から入りましょう
一言で表現すると以下のようになります。

スタックとは、双方のプレイヤーが唱えた呪文や能力が解決されるまで、一時的に置かれる領域である。

領域とは、戦場・手札・墓地・ライブラリーなどがあり、スタックはその一種としてとらえられています。
つまりどういうわけかというと、唱えられた呪文や能力は即座に解決されるわけではなく、スタックという領域に移動されてから解決されるというわけです。

ちなみに、戦場や手札などの領域は目で見ることができますが、スタックは目で見ることはできません。
頭の中でスタックを作ってくださいね。

では、なんのためにスタックがあるのか

文章で説明するよりもまずは事例を見たほうが理解しやすいと思うので下記の事例を思い描いてください。
きっと誰もが出くわしたことのある場面だと思います。


【事例1】
~クリーチャー呪文の打ち消し~

プレイヤーAのターン。
プレイヤーAはクリーチャー呪文「ラノワールのエルフ」を唱えました。
プレイヤーBはそれに対して「取り消し」を唱えて「ラノワールのエルフ」を打ち消しました。

  

上記の場合にもスタックはもちろん機能しているのはわかりますか?
スタックが機能しているからこそ「取り消し」でクリーチャー呪文を打ち消せるんですよ~

では、この上記の場合スタックはどのようになっているのかを見ていきましょう。


まず、プレイヤーAが「ラノワールのエルフ」を唱えました。

この時点で「クリーチャー呪文・ラノワールのエルフ」はスタックと呼ばれる領域へ移動したことになります。
※このスタックへ移動することを「スタックに置かれる」または「スタックに乗る」と言うので覚えておきましょう。

次にプレイヤーBが「取り消し」を唱え、スタックに置かれている「クリーチャー呪文・ラノワールのエルフ」を打ち消す呪文を唱えました。
これも、すぐには解決されずに「インスタント呪文・取り消し」はスタックへ置かれます。


そして、どちらのプレイヤーも呪文を唱えないことを確認してから呪文の解決に入ります。
ここで重要なのは、呪文の解決は後からスタックに置かれた呪文から解決されるということです。

つまり今回の場合は、後からスタックに置かれた「取り消し」が最初に解決され、「ラノワールのエルフ」を打ち消すことになります。
その後、本当なら「ラノワールのエルフ」が解決されるのですが、「取り消し」によって打ち消されているので戦場に出ることなく終わります。


最初にポイントとして話しましたが「呪文は即座に解決されるわけではない」ということが重要です。
今回の場合、即座に解決されていたなら、まず「ラノワールのエルフ」が戦場に出た後に「取り消し」呪文が唱えられることになります。
しかし、すでに戦場に出てしまった「ラノワールのエルフ」にいくら打ち消しを行ってもまったく意味のないものになってしまいます。
打ち消し呪文は、呪文がスタックに置かれている時にしか機能しないですからね。


少しは、理解できたでしょうか?
スタックに置かれた呪文は積木のようにどんどん上に積まれていくイメージを持ってくださいね。

ここまでの、ポイントは

 ・呪文や能力は即座に解決されるわけではなく「スタック」と呼ばれる領域に移動する。
 ・誰も呪文を唱えなくなったら、後からスタックに置かれた呪文から解決していく。


と、言うことです。


ここまで、理解できたら次の事例を見ていきましょう。
スタックには呪文がどんどん積まれていくこともあります。
※わかりやすいようにスタックに置かれた順番で数字をつけていきましょう。

【事例2】
~呪文の応酬~


プレイヤーAが1/1クリーチャー「ラノワールのエルフ」で攻撃しました。

プレイヤーBは「ラノワールのエルフ」を対象に「稲妻」を唱えました。
スタック1…稲妻

プレイヤーAはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に「巨大化」を唱えました。
スタック2…巨大化

プレイヤーBはさらに「ラノワールのエルフ」を対象に2枚目の「稲妻」を唱えました。
スタック3…稲妻

プレイヤーAはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に「樫の力」を唱えました。
スタック4…樫の力


プレイヤーA・B共に呪文を唱えるのを終えたため、呪文の解決に入ります。

  


この事例の場合、スタックには1~4までの4つの呪文が積まれていることになります。
そして、解決するときは最初にやったように「後からスタックに置かれた呪文から解決する」のです。

わかりやすいように、スタックに置かれた呪文に順番に数字をつけておきました。
唱えられた順番は当然1~4の順番です。
ですから、解決するときはその逆で4~1の順番で解決していけばいいのです。

早速、解決していきましょう。

まず、最初にスタック4の「樫の力」が解決され、「ラノワールのエルフ」は8/8になります。

そして、スタック3の「稲妻」が解決され、「ラノワールのエルフ」に3点のダメージが与えられます。

次に、スタック2の「巨大化」が解決され、「ラノワールのエルフ」は11/11になります。

最後に、スタック1の「稲妻」が解決され、「ラノワールのエルフ」に3点のダメージが与えられます。



結果として、11/11の「ラノワールのエルフ」に合計6点のダメージが与えらることになります。
最終的には、「稲妻」で「ラノワールのエルフ」を破壊しようとした防御プレイヤーBは11点のダメージをくらうことになりそうですね。

では、もしこれを仕掛けるのがプレイヤーBではなくプレイヤーAからだったらどうだったのか?
逆の場合を見てみましょう。


【事例3】
~呪文の応酬…パート2~


プレイヤーAが1/1クリーチャー「ラノワールのエルフ」で攻撃しました。

プレイヤーAは「ラノワールのエルフ」を対象に「巨大化」を唱えました。
スタック1…巨大化

プレイヤーBはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に「稲妻」を唱えました。
スタック2…稲妻

プレイヤーAはさらに「ラノワールのエルフ」を対象に「樫の力」を唱えました。
スタック3…樫の力

プレイヤーBはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に2枚目の「稲妻」を唱えました。
スタック4…稲妻


プレイヤーA・B共に呪文を唱えるのを終えたため、呪文の解決に入ります。



みなさん、この場合は事例2と違う結果になるのはわかりましたか?

では、解決に入りましょう。


まず、スタック4の「稲妻」が解決され「ラノワールのエルフ」が破壊され墓地に置かれます。

次に、スタック3の「樫の力」が解決されますが、対象の「ラノワールのエルフ」が戦場に存在しないため打ち消されます。

また、スタック2の「稲妻」についても同様の理由で打ち消されます。

最後、スタック1の「巨大化」も同様に打ち消されます。




となります。
対象が不適切な呪文は打ち消されていくのです。
※ちなみに、唱えるときに適切な対象を選べないものは唱えることそのものができません。

みなさん、大体理解できましたね

それでは、マジック講座恒例の怒涛の問題集で最後はお別れです
これが、すべて解ければあなたはスタックマスターです
※それぞれのカードの能力は画像を見てください

【パターン1】
プレイヤーA:「ラノワールのエルフ」を唱える。
プレイヤーB:それに対し、「取り消し」を唱える。
プレイヤーA:「取り消し」に対し、「払拭」を唱える。

「ラノワールのエルフ」はどうなるのか?


【パターン2】
プレイヤーA:「ラノワールのエルフ」で攻撃する。
プレイヤーB:自分の戦場にいた「信号の邪魔者」で「ラノワールのエルフ」をブロック。
プレイヤーB:続いて「信号の邪魔者」を対象に「高潔のあかし」を唱える。
プレイヤーA:「信号の邪魔者」を対象に「稲妻」を唱える。
プレイヤーB:「信号の邪魔者」を対象に「巨森の蔦」をキッカー無しで唱える。

「ラノワールのエルフ」と「信号の邪魔者」はどうなるのか?
    

【パターン3】
プレイヤーA:自分のコントロールする「寺院の鐘」の能力を起動。
プレイヤーB:それに対し「寺院の鐘」を対象に「粉砕」を唱える。

「寺院の鐘」の能力はどうなるのか?
  

【パターン4】
プレイヤーA:続唱能力を持つ「血編み髪のエルフ」を唱える。続唱能力で「ラノワールのエルフ」が唱えられる。
プレイヤーB:それに対し「血編み髪のエルフ」と「ラノワールのエルフ」を対象に「二重否定」を唱える。

「二重否定」の対象は適切か不適切か?
  

【パターン5】
プレイヤーA:プレイヤーBのコントロールする「ラノワールのエルフ」とプレイヤーBを対象に「焼尽の猛火」を唱える。
プレイヤーB:それに対し、「焼尽の猛火」を対象に「払拭」を唱える。
プレイヤーA:「払拭」を対象に「取り消し」を唱える。
プレイヤーB:それに対し、「ラノワールのエルフ」を対象に「送還」を唱える。

「焼尽の猛火」はダメージを与えられるのか?
  



なんとなくわかりますか?
それでは、簡単に答え合わせです
事例の時にもやったように、スタックに置かれた順番で番号をふるとわかりやすいですよ

【パターン1】
スタック1:ラノワールのエルフ
スタック2:取り消し
スタック3:払拭

まず、「払拭」で「取り消し」が打ち消されます。
すると次に解決されるのは「ラノワールのエルフ」なのでそのまま戦場に出ることになります。

【パターン2】
スタック1:高潔のあかし
スタック2:稲妻
スタック3:巨森の蔦

まず、「巨森の蔦」が解決され「信号の邪魔者」が対戦相手からの呪文や能力の対象にならなくなります。
すると、それを対象に唱えられていた「稲妻」が対象不適切で打ち消されます。
そして、続く「高潔のあかし」が解決され+7/+7の修正を受けます。
結果、「ラノワールのエルフ」は「信号の邪魔者」にブロックされ破壊されてしまします。

【パターン3】
スタック1:「寺院の鐘」の起動型能力
スタック2:粉砕

まず、「粉砕」で「寺院の鐘」が破壊されます。
しかし、「寺院の鐘」の能力はすでにスタックに置かれているので、そのまま能力は発動されます。

「寺院の鐘」の能力が打ち消されたわけではないということに注意してください。

【パターン4】
スタック1:血編み髪のエルフ
スタック2:ラノワールのエルフ
スタック3:二重否定

続唱能力は元の呪文が解決される前に唱えられるため、両方スタックに積まれた状況になります。
よって、「二重否定」の対象は適切で、「血編み髪のエルフ」「ラノワールのエルフ」ともに「二重否定」によって打ち消されます。

【パターン5】
スタック1:焼尽の猛火
スタック2:払拭
スタック3:取り消し
スタック4:送還

まず、「送還」よって「ラノワールのエルフ」が手札に戻されます。
次に「取り消し」よって「払拭」が打ち消されます。
最後に「焼尽の猛火」ですが、対象とする「ラノワールのエルフ」がすでに戦場にいないため、対象不適切なため打ち消されます。

よって、ダメージを与えることはできません。
ちなみに、この複数対象をとる呪文ですが、「二重否定」のように最大○○個と表示されているものは、対象が0でも呪文を唱えることができます。
覚えておくと意外なところで訳に立つかもしれませんね


第4回の今回は「スタック」について話しました。
理解していただけたでしょうか?

何か、質問等あればコメント欄からでも気軽にどうぞ


次回のマジック講座は「プレインズウォーカー」についてやりましょう


それでは、次回に向けて今回は宿題をお出ししますよ~
「スタック」がらみのこの問題。
答えは次回のマジック講座で



【宿題】
※能力等は最後の画像で確認してください。

プレイヤーA:プレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」の1番目の能力を発動。
プレイヤーB:それに対し、プレイヤーを対象に「稲妻」を唱え、「ジェイス・ベレレン」へダメージを移す。


さて、「ジェイス・ベレレン」の能力は?「ジェイス・ベレレン」自体は?



ではでは

第3回マジック講座…続唱

2010-11-15 23:58:51 | マジック講座
こんにちは

大会も近いということで今日は・・・
まったくもって更新してなかったマジック講座を行いたいと思います!!

酒嚢ギャザリングの!
言われて納得!
マジック講座!!


さて、それではみなさんもはや忘れているとは思いますが、第2回マジック講座で宿題となった問題の答え合わせから行きましょう。


第2回マジック講座を見てない方はこちらから移動してくださいね。



では、問題の確認から。以下の問題を出してました。

【パターン8】
 被覆を持つクリーチャーを唱えたときに、「対抗呪文」(呪文1つを対象とし、それを打ち消す)をプレイ。

これは適正か不適正か?


前回の講座は「被覆」を題材にしてました。
では、その「被覆」は常に効果を発揮するのかどうかがポイントです。

回答からいえば、これは適正です。

被覆の定義は「このパーマネントまたはプレイヤーは呪文や能力の対象にならない」です。
そしてパーマネントの定義は「戦場に出ているカードやトークンのことである。」です。

つまり、スタック上に乗せられているクリーチャー呪文はパーマネントではないため、被覆を持っていても打ち消されてしまうのです!!

おわかりいただけたでしょうか?
ちなみに、墓地や手札にあっても被覆の対象外となります。



さぁ、それでは今回のマジック講座「続唱」についての勉強を始めましょう

「続唱って何?」

って、方のためにまずは定義から。
(カードに書かれている続唱の説明文です)

続唱…あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが追放されるまで追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。追放されたカードを一番下に無作為の順番で置く。


なにやら長ったらしくてわけがわかりませんね。
一番分からないところは「コストがより低い土地でないカードが追放されるまで」の箇所だと思われます。

「これ、日本語おかしくね?」


って、思ったそこのあなたっ

そうです、マジックは英語を訳しているのでたまにわけのわからない文もあるのです。
そこが、マジックの良いところ(笑)


それでは、これをよりわかりやすく書かれている「ルール解説<続唱>」のカードに書かれている文を見てみましょう。


あなたが続唱を持つ呪文をプレイした場合、ただちにあなたのライブラリーの上から順番に1枚ずつカードを公開していきます。
そして、点数で見たマナ・コストが元の呪文よりも低い、土地でないカードが公開された段階でストップします。
あなたはそのカードを、マナ・コストを支払わずに、そのカードのタイプを基準とするタイミングの制限も無視してプレイすることができるのです。



めっちゃ、わかりやすいやん(笑)

もはや、この文のままなんですね。

説明が必要とすれば「そのカードのタイプを基準とするタイミングの制限も無視してプレイ」の部分でしょうか?
つまり、ソーサリーやエンチャント、またはクリーチャー呪文などは自分のメインフェイズにスタック上に呪文が乗っていない時にしか唱えることができませんが、それを無視して唱えて良いですよ、ってことです。

つまり、元の呪文よりもマナ・コストが低い(以下ではなく、低い)カードを追加でしかもタダでプレイできちゃう素晴らしい能力なのです


続唱の流れを説明すると以下の様になります。


1、続唱能力を持つカードを唱える。
2、続唱能力が誘発されます。
3、自分のライブラリーを上から順番に土地以外のカードが公開されるまで公開します。
4、土地以外のカードが公開されたらそのカードの点数で見たマナ・コストが続唱能力を持つカードより低いかどうかを確認します。
マナコストが高い場合は低いカードが公開されるまで公開し続けます。
5、公開されたカードのマナ・コストが続唱能力を持つカードより低い場合、コストを支払わずにそのカードを唱えます(唱えなくても良い)
6、公開されたカードを無作為の順番でライブラリーの一番下に戻します(唱えなかった場合はそのカードも)。



ちなみに、続唱能力を使って唱えた呪文は、スタックの乗せられますのでそれに対して打ち消しやらなんやらをプレイされる可能性はありますので気を付けてくださいね。

解決される順番は、「続唱能力によって唱えられた呪文」が解決されその後に「続唱能力を持つ呪文」が解決されるので気を付けてください。

つまり、下記のような事はできませんよ


続唱能力を持つクリーチャー呪文「徴兵されたワーム」(続唱 5/5 マナ・コスト(白)(緑)(4))をプレイ。
続唱能力が誘発→エンチャント呪文「巨人の力」(エンチャント(クリーチャー)エンチャントされているクリーチャーは+2/+2の修正を受ける)が公開される。
それを「徴兵されたワーム」にエンチャントする。


これは、不可能です。
「徴兵されたワーム」は、まだスタック上に乗っていて戦場に出ていないため、「巨人の力」の対象となりません。
みなさん大丈夫ですよね



ちなみに、この続唱能力は「続唱能力によってとなえられた呪文」に続唱能力がついていたらまた続唱が始まります。

さきほどの例でいきましょう。
わかりやすいように番号をふって行きましょう。

1、続唱能力を持つクリーチャー呪文「徴兵されたワーム」(続唱 5/5 マナ・コスト(白)(緑)(4))をプレイ。

2、「徴兵されたワーム」の続唱能力が誘発→ソーサリー呪文「現実の否定」(続唱 パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す マナ・コスト(青)(黒)(3))が公開される。

3、解決時に今度は「現実の否定」の続唱能力が誘発→エンチャント呪文「献身的な嘆願」(賛美 続唱 マナ・コスト(白)(青)(1))が公開される。

4、さらに解決時に「献身的な嘆願」の続唱能力が・・・・



と、続いていくのです。

公式大会でも、この続唱能力は活躍しているみたいですね。
みなさんもぜひ、この続唱能力使いになってみては?




それでは、今回はこの辺で

次回のマジック講座はここにもちらっと登場した「スタック」についてやりましょう



ではでは

第2回マジック講座・・・被覆

2010-07-08 15:07:23 | マジック講座
こんにちは

大会も近いということで今日は、早速第2回マジック講座を行いたいと思います
ではでは・・・

酒嚢ギャザリングの!
言われて納得!
マジック講座!!


さて、それでは第1回マジック講座で宿題となった問題の答え合わせから行きましょう。


第1回マジック講座を見てない方はこちらから移動してくださいね。



では、問題の確認から。以下の問題を出してました。

【パターン5】
業火の精霊で攻撃、相手クリーチャー(先制攻撃、被覆、側面攻撃、トランプル 7/1)でブロック。


このポイントは今回の議題になる「被覆」です。
はっきり言っちゃうと被覆以外は今回の問題に関係のない能力なのです。

では、考えていきましょう。


業火の精霊で攻撃を行います。
相手がクリーチャーでブロックしてきました。
その時業火の精霊の能力発動です(ブロックされたらそのクリーチャーに3点)。
さて、対戦相手は「被覆」を持っていますがこの3点はくらうのでしょうか?
 ※被覆…このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない
答えを言うとこの3点は与えられます。

結果、業火の精霊の能力でダメージ計算前に相手クリーチャーを破壊する為、業火の精霊には1点も与えられず戦闘は終了します。


はい、そこの君!!
「えっ?呪文や能力の対象にならないのになんでくらうの?」
って、思った??


思ったなら、今回の講義を受ける資格ありです(笑)

「当然くらうに決まってるじゃん」
って、方は解説の間違い部分を見つけるために一応読んでください。

まっ、どっちにしろ読んでねってことですわ(笑)




「被覆」
 被覆を持つパーマネントは呪文や能力の対象にならない



今回のポイントは「対象にならない」の部分です。

では、以下の状況をイメージしてください。
(今回は長くなりそうだ・・・)
各状況は、「被覆」を持つクリーチャーに対して呪文を発してます。
適正か不適正かを答えてください。


【パターン1】
 被覆を持つクリーチャーに、「ショック」(クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ショックはそれに2点のダメージを与える)をプレイ。

【パターン2】
 被覆を持つクリーチャーに、「洗い流し」(あなたが選んだ1色の色のすべてのパーマネントを、オーナーの手札に戻す)をプレイ。

【パターン3】
 被覆を持つクリーチャーに、「装備品」を装備させる。

【パターン4】
 被覆を持つクリーチャーに、「平和な心」(エンチャントされているクリーチャーは、攻撃したりブロックしたりできない)をプレイ。

【パターン5】
 被覆を持つクリーチャーに、「暁輝きの発動者」の能力((8):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーをタップする)をプレイ。

【パターン6】
 被覆を持つクリーチャーに、「無害な突撃」(このターン、攻撃クリーチャーによって与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する)をプレイ。

【パターン7】
 被覆を持つクリーチャーに、「焼尽の猛火」(プレイヤー1人と、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。焼尽の猛火はそのプレイヤーに1点、そのクリーチャーに1点のダメージを与える・・・以下略)をプレイ。



まだまだ、考えられる状況は沢山ありそうですがひとまずここまで(笑)
答えあわせをしましょう。

先にも言いましたが今回のポイントは「対象にならない」の部分です。
何を対象にしているかが重要。

あっ!
必ず自分で答えを出してから回答を読んでくださいね。


~解答編~

【パターン1】
 不適切。
 「ショック」は対象を取りますので、被覆を持つクリーチャーにはプレイできません。

【パターン2】
 適切。
 クリーチャーを対象に取っていないため、プレイ可能。
 敢えて言えば、対象は「全体」。

【パターン3】
 不適切。
 装備とは「あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、この装備品をそれにつける」こと。

【パターン4】
 不適切。
 エンチャント(オーラ呪文)は必ず対象を取ります。
 対象は、「エンチャント(土地)」のように()内に示されます。

【パターン5】
 適切。
 プレイヤーを対象としている為、問題ない。

【パターン6】
 適切。
 対象を取っていない。
 敢えて言うなら対象は「攻撃クリーチャー全体」。

【パターン7】
 不適切。
 対象がクリーチャー。
 ちなみに、複数の対象を取る呪文は、プレイする時に必ず適正な対象を選ばなければならない為、「プレイヤーにはダメージを与えられる!」という甘い考えも通じない。



以上が、解答となります!!

「被覆」を理解できたでしょうか?
少し難しく、納得のいかない部分でもあります。
重要なのは、そのパーマネント“が”、対象になっているかということです。
ジックリ、理解していきましょうね。



では、今回の宿題
今回はある人からの質問を元に作って見ました。

【パターン8】
 被覆を持つクリーチャーを唱えたときに、「対抗呪文」(呪文1つを対象とし、それを打ち消す)をプレイ。


さぁ、適正か不適正かをお考え下さい。
答えは、第3回のマジック講座にて

「攻撃(ブロック)した時」に誘発する効果

2010-07-05 01:08:15 | マジック講座
こんばんは


メンバーも4人になった「酒嚢ギャザリング」。

11日には第一回大会も開かれるし、そろそろルールも本場の物を適用していこうかと思っている今日この頃。


早速、このブログを通してメンバーに広めていこうと目論見中です




では、始めます!


酒嚢ギャザリングの!
言われて納得!
マジック講座!!





さて、第一回の今回はタイトルにも書きました通り、

「攻撃(ブロック)した時に誘発する効果」


の説明に入りたいと思います。



まず、以下のクリーチャーを見てください。



業火の精霊/Inferno Elemental
クリーチャー --エレメンタル
 業火の精霊がクリーチャーをブロックするかクリーチャーにブロックされた状態になるたび、業火の精霊はそのクリーチャーに3点のダメージを与える。
4/4




さて、ここでみなさん考えてください。

このクリーチャーの能力「ブロックするかされた状態になるたび、そのクリーチャーに3点のダメージを与える」の部分。


よく読めば簡単にわかるのですが、以下の場面を想定してください。



【パターン1】
 業火の精霊で攻撃、相手クリーチャー(3/3)でブロック。

【パターン2】
 業火の精霊で攻撃、相手クリーチャー(1/4)でブロック。

【パターン3】
 業火の精霊で攻撃、相手クリーチャー(先制攻撃 5/2)でブロック。

【パターン4】
 業火の精霊で攻撃、相手クリーチャー(先制攻撃 5/5)でブロック。




さて、ひとまずこのぐらい(笑)
答え合わせをしましょう。
あっ!
必ず自分なりの答えを出してから下の解答を見てくださいね


「今回のポイント」
業火の精霊の能力、つまり「ブロックされた状態になった時」が重要です。
「ブロックされた状態」が決定されるのが、「ブロッククリーチャー指定ステップ」です。
そして、通常その後に「戦闘ダメージステップ」にて決定します。

これさえわかれば今回の問題は簡単ですね

~解答編~
【パターン1】
ブロックされた時に、相手クリーチャーに3点を与え相手クリーチャー破壊。
戦闘終了。

【パターン2】
ブロックされた時に、相手クリーチャーに3点与える。
その後、戦闘ダメージを与え合う。
結果相手クリーチャーに合計7点のダメージを与え破壊。
戦闘終了。

【パターン3】
ブロックされた時に、相手クリーチャーに3点与え相手クリーチャー破壊。
戦闘終了。


【パターン4】
ブロックされた時に、相手クリーチャーに3点与える。
その後、戦闘が行われ、相手の先制攻撃で5点くらい破壊される。
相手クリーチャーは生き延びる。
戦闘終了。



と、なります。


簡単でしたよね?

要するに、「攻撃(ブロック)するたび」の能力はダメージの計算前に行われるということですね。

ちなみに、以下のクリーチャーの能力もダメージ計算の前に行われます。


ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher
クリーチャー -- エルドラージ
 滅殺2(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを2つ生け贄に捧げる。)
ウラモグの破壊者は可能なら毎ターン攻撃する。


ブレンタンの盾持ち/Burrenton Shield-Bearers
クリーチャー -- キスキン・兵士
 ブレンタンの盾持ちが攻撃するたび、クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+0/+3の修整を受ける。



これが理解できれば、あんなことやこんなことも可能になるということです(笑)
マジックって奥が深いですね




ではでは、今日の宿題となる質問です。

【パターン5】
業火の精霊で攻撃、相手クリーチャー(先制攻撃、被覆、側面攻撃、トランプル 7/1)でブロック。


さぁ、どうなるかな?

答えは次回の「マジック講座」で
もちろんこの問題のポイントは「被覆」です。

次回は「被覆」について講座を開きます!


今回の講座についての質問などはコメント欄にどうぞ
(答えられる範囲でお答えいたします)