マジック ザ ギャザリング

清酒!!酒嚢飯袋のマジック ザ ギャザリングに関するブログ

ちょこっと勉強・・・6

2015-05-20 22:14:28 | ちょこ勉
こんばんは

今日は、試合中のちょっとした疑問を解決する「ちょこ勉」です
なんとなく気になった事や、対戦相手と意見が一致しなかったことを載せていきます。


ではでは、ちょこ勉スタート



【Q.1】
プレイヤーAは「裏向きのクリーチャー」(2/2)でアタック宣言した。
防御プレイヤーBは「金色熊」(4/3)でブロック宣言する。
プレイヤーAはダメージ計算前に「裏向きのクリーチャー」(2/2)の大変異能力を起動、「盾皮のドラゴン」(飛行、絆魂、4/4)が出現する。

「盾皮のドラゴン」(飛行、絆魂、4/4)は飛行能力を持っているが「金色熊」(4/3)とのダメージ計算はどのようになるだろうか?



  



答え
4点の戦闘ダメージを与えあう。

飛行能力は回避能力と呼ばれ、飛行または到達を持つクリーチャーにしかブロックされない性質をもちます。
しかし、今回の場合は防御プレイヤーBがブロッククリーチャーを指定した際には飛行能力を持っていない「裏向きのクリーチャー」(2/2)でした。

ブロック指定時には飛行を持っていないので、ブロックが成立します。
その後、飛行を得たとしても「金色熊」(4/3)からのダメージは回避できません。






【Q.2】
プレイヤーAは「裏向きのクリーチャー」(2/2)の変異能力を起動、「奈落のしもべ」(飛行、トランプル、7/7)を出現させる。
それに対応してプレイヤーBは「裏向きのクリーチャー」(2/2)を対象に「ショック」を唱えた。

さて、どうなる?




  



答え
変異能力はスタックに置かれないため、変異能力に対応して「ショック」を唱える事は出来ない。

少しひっかけ問題。
変異能力はスタックに置かれずに即座に解決されます。
つまり、変異能力を唱える~表向きになるの間の優先権はプレイヤーBに移りません。

優先権がないため、プレイヤーBは「ショック」を唱えることができないのです。






【Q.3】
「オレスコスの王、ブリマーズ」でアタック宣言した。
”攻撃している状態”で出てくるトークンはアンタップ状態?タップ状態?




答え
アンタップ状態で戦場に出ます。

”タップ状態”という記述がないため。






【Q.4】
プレイヤーAは「ドラグスコルの肉裂き」(飛行、絆魂、二段攻撃、3/5)でアタック宣言した。
プレイヤーBは「鏡狂の幻」(飛行、5/1)でブロックした。

プレイヤーAが絆魂能力で得るライフは何点?

  



答え
3点回復する。

まず、二段攻撃能力で「ドラグスコルの肉裂き」(飛行、絆魂、二段攻撃、3/5)が「鏡狂の幻」(飛行、5/1)に3点の戦闘ダメージを与えます。
この時点で絆魂能力で3点のライフ回復&「鏡狂の幻」が破壊されます。

次に、第2戦闘ダメージ・ステップに入りますがブロックしていた「鏡狂の幻」は破壊され戦場にいないため、何も起こらずに終了します。






【Q.5】
モダンマスターズ2015ってちょっと高くないですか






答え
トッティーの予想ではもうちょっと下がる見込みですよ





以上、今回も実際の対戦時に起きた出来事を載せてみました



細かなルールの確認で、より楽しいマジック人生を送りましょう

ちょこっと勉強・・・5

2014-11-03 23:56:56 | ちょこ勉
こんばんは

今日は、試合中のちょっとした疑問を解決する「ちょこ勉」です
なんとなく気になった事や、対戦相手と意見が一致しなかったことを載せていきます。

今回は、「第3回ドラフト大会」で起こったプレイングミスを見ていきましょう

ではでは、ちょこ勉スタート



【Q.1】
プレイヤーAは自分の戦場に出ている「ブリマーズの先兵」に「エファラの啓蒙」をエンチャントした。

「ブリマーズの先兵」の英雄的能力で出るトークンと「エファラの啓蒙」が持つ”クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび”の効果との処理方法はどうなるのだろうか。

  



今回は「第3回ドラフト大会」で実際に起きた出来事を取り上げてみました。

問題の処理方法をみなさんはわかりますか?


実際の試合ではこのように処理されました。


~実際の処理~

プレイヤーAは自分の戦場に出ている「ブリマーズの先兵」に「エファラの啓蒙」をエンチャントした。

まず「エファラの啓蒙」の効果で「ブリマーズの先兵」の上に+1/+1カウンターを置いた。

次に「ブリマーズの先兵」の英雄的能力で1/1トークンを戦場に出す。

そして、戦場にクリーチャーが出たため「エファラの啓蒙」を手札に戻した。





これはプレイヤーAが進めた手順であり、対戦相手のプレイヤーBはそれに対し疑問を抱かなかったためそのままプレイが続けられた・・・



しかし、これは間違いである。














どこが、違うかわかりましたか?



これはマジックにおいて重要であるスタック処理を間違えたために起きた事なのです


※スタックについては過去記事「第4回マジック講座…スタック」をご覧ください。




この処理の場合は、イベントがどのようにスタックに置かれていくのか確認してみましょう



~スタックに置かれる順番は?~


「エファラの啓蒙」を唱える → スタック1

「ブリマーズの先兵」の英雄的能力が誘発する →スタック2




複雑そうに見えて、実際にスタックに置かれているのは上の2つのイベントだけですね。


そして、スタックに置かれた呪文は最後に置かれた呪文から解決していきます



~呪文の解決はスタックに最後に置かれた呪文から~


現在スタックに置かれているのは・・・


スタック1・・・「エファラの啓蒙」
スタック2・・・「ブリマーズの先兵」の英雄的能力



最後に置かれた呪文から解決すると・・・

【スタック2】

「ブリマーズの先兵」の英雄的能力を解決
1/1のトークンが1体戦場に出ます

※戦場にはまだ「エファラの啓蒙」は出ていません

【スタック1】

「エファラの啓蒙」が戦場に出る。




と、なります。


一つ一つ見ていけば、わかりやすいですね




ではもし仮に「ブリマーズの先兵」の能力が英雄的ではなくて「あなたのコントロール下でエンチャントが戦場に出るたびトークンを出す」という能力だった場合はどうなるでしょうか?

ちょっと見てみましょう


 「エファラの啓蒙」を唱える・・・スタック1


他に誘発する能力がないため、そのまま解決される。


「エファラの啓蒙」が戦場に出る

「エファラの啓蒙」の”エファラの啓蒙が戦場に出たとき~”の能力が誘発する・・・スタック1


同時に(仮定の能力)「ブリマーズの先兵」の”あなたのコントロール下でエンチャントが戦場に出るたびトークンを出す”の能力も誘発する・・・スタック2


解決に移る・・・

※注:同一プレイヤーの下で同時に起きるイベントは好きな順番でスタックに置くことができます。



では、この場合はどうなるのか見ていきましょう

通常通り最後にスタックに置かれたイベントから解決していきます。


スタック2
「ブリマーズの先兵」の能力で戦場にトークンが出る


   ※クリーチャーが戦場に出たため「エファラの啓蒙」の能力が誘発・・・スタック2(新)


スタック2(新)
新たに追加されたスタック2(新)が解決され「エファラの啓蒙」を手札に戻す



スタック1
「エファラの啓蒙」の”エファラの啓蒙が戦場に出たとき~”の能力を解決
エンチャントされたクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置く





みなさん、わかりましたか?


難しいようで、一つ一つを見ていけばわかりやすいですね



最後に、今日の問題の答えをおさらいです

【Q.1】
プレイヤーAは自分の戦場に出ている「ブリマーズの先兵」に「エファラの啓蒙」をエンチャントした。

「ブリマーズの先兵」の英雄的能力で出るトークンと「エファラの啓蒙」が持つ”クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび”の効果との処理方法はどうなるのだろうか。


答え
「ブリマーズの先兵」の英雄的能力が先に解決され、トークンが戦場に出たあとに「エファラの啓蒙」が戦場に出る。
(よって、「エファラの啓蒙」は手札に戻らない)




となります。





以上、今回は実際に大会で起こった出来事についてまとめてみました

細かなルールの確認で、より楽しいマジック人生を送りましょう



もうすぐ統率者2014発売





ちょこっと勉強・・・4

2014-10-13 00:09:34 | ちょこ勉
こんばんは

今日は、試合中のちょっとした疑問を解決する「ちょこ勉」です
なんとなく気になった事や、対戦相手と意見が一致しなかったことを載せていきます。

今回は、先日行われたスタンダード大会・ドラフト大会の最中に起きた事例を見ていきます

ではでは、ちょこ勉スタート



【Q.1】
「秀でた隊長」で攻撃をしました。「攻撃するたび~」の誘発型能力で手札から「秀でた隊長」を攻撃している状態で戦場に出しました。
この場合、攻撃している状態で出した「秀でた隊長」の「攻撃するたび~」の誘発型能力は誘発するのか?




答え
誘発しません。
この場合、1体目の「秀でた隊長」は攻撃したため「攻撃するたび~」の誘発型能力は誘発しますが、手札から出した「攻撃している状態」の「秀でた隊長」は”攻撃している状態”であり、戦場に出てから”攻撃した”わけではありません。
よって、手札から兵士クリーチャーを出す事はできません。




【Q.2】
先制攻撃を持つ「秀でた隊長」で攻撃をしました。
防御プレイヤーは「密集軍の指揮者」を対象に「神々の思し召し」を唱えプロテクション(白)を与えた上で「秀でた隊長」をブロックしました。
この場合「秀でた隊長」の先制攻撃によるダメージが先に与えられるため、「密集軍の指揮者」からのダメージは「秀でた隊長」には与えられませんか?



  



答え
「秀でた隊長」にダメージが与えられ死亡します。
通常先制攻撃を持つクリーチャーのダメージステップ第1と第2に分けられます。
上記の場合は第1戦闘ダメージステップに「秀でた隊長」の戦闘ダメージ2点が「密集軍の指揮者」に与えられ「密集軍の指揮者」だけが死亡するかのように見えますが、「神々の思し召し」でプロテクション(白)が与えられているためダメージが軽減され0になります。
つまり、この時点で「密集軍の指揮者」は破壊されずに戦場に残っているわけです。
次に第2戦闘ダメージステップに「密集軍の指揮者」から「秀でた隊長」に2点の戦闘ダメージが与えられ「秀でた隊長」は死亡する事になります。






【Q.3】
「硬化した鱗」が戦場に出ている状況で「英雄たちを破滅させるもの」を唱えました。
「英雄たちを破滅させるもの」にのる+1/+1カウンターは何個になりますか?

  


答え
5個置かれます。
「硬化した鱗」の能力は「戦場に○○個置かれた状態で~」の際にも有効となります。
”カウンターが置かれる”事を参照する呪文や能力は、戦場に出ている間に”置かれる”事と”置かれた状態で戦場に出る”事の両方を参照するからなのです(総合ルールより抜粋)





【Q.4】
トランプルを持っている「包囲サイ」をコントロールしている状態で「足首裂き」を戦場に出し、「包囲サイ」と「足首裂き」で攻撃しました。
防御プレイヤーは+1/+1カウンターが1個乗った状態の「マルドゥの軍族長」で「包囲サイ」をブロックしました。
ダメージ計算はどうなりますか?(トランプル)

「包囲サイ」    =4/5・トランプル、先制攻撃、接死
「マルドゥの軍族長」=3/4

  




答え
プレイヤーへ3点のトランプルダメージを与える事ができます。

トランプル能力とは「ブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージが割り振られた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーは、残りのダメージを、ブロック・クリーチャーと防御プレイヤーまたは攻撃しているプレインズウォーカーに選んで割り振る。」事ができる能力です。
致死ダメージとは簡単に言うと「ブロッククリーチャーを破壊できるだけのダメージ」と捉えることができます。

次に接死能力とは「0点でない戦闘ダメージが接死を持つ発生源によってクリーチャーに割り振られた場合、それはそのクリーチャーのタフネスによらず致死ダメージとなる。」能力です。

つまり、上記の場合は「包囲サイ」が先制攻撃分のダメージを「マルドゥの軍族長」に割り振るが、接死能力を持っているた致死ダメージは0点以上=1点で良い。
さらにトランプル能力を持っているため残りの3点のダメージを防御プレイヤーへ割り振る。
結果、「マルドゥの軍族長」に1点、防御プレイヤーへ3点のダメージが与えられます。
(先制攻撃が付いていなくても結果は同じ)



【Q.5】
戦闘フェイズでクリーチャーがすでに2体死亡しています。
その後、「死の激情」を唱えたところ、戦場にいるクリーチャーが1体死亡しました。
2体+1体で合計3点のライフを回復していいですか?




答え
いいえ、回復できるは1点だけです。
【Q.1】の時と同じ考え方ですが「死の激情」の能力は”クリーチャーが死亡した”時に誘発します。
すでに、”死亡している”事に関しては能力が誘発しませんので回復できるのは唱えた後に死亡したクリーチャー分で1点のみになります。





以上、今回は実際に大会で起こった出来事についてまとめてみました

細かなルールの確認で、より楽しいマジック人生を送りましょう

ちょこっと勉強・・・3

2011-08-28 11:41:58 | ちょこ勉
こんにちは

今日は、試合中のちょっとした疑問を解決する「ちょこ勉」です
なんとなく気になった事や、対戦相手と意見が一致しなかったことを載せていきます。

今回は、先日発売されたマナバーン2012のQ&Aコーナーからいくつかご紹介いたします

ではでは、ちょこ勉スタート



【Q.1】
自分の墓地が19枚の状況で「彼方の映像」を唱えました。「彼方の映像」を合わせると墓地の枚数は20枚になりますが、3枚のカードを引くことができますか?


答え
引けるのは1枚だけです。
唱えた時点では、「彼方の映像」は墓地にはまだ置かれていません。解決後に初めて墓地に置かれることになるので、「彼方の映像」が解決される時には、まだ墓地の枚数は19枚のままです。




【Q.2】
対戦相手がコントロールする「幻影の熊」を対象に、「チャンドラの憤慨」を唱えました。「チャンドラの憤慨」によって対戦相手に2点のダメージは入るのでしょうか?


答え
いいえ、ダメージは与えられません。
呪文や能力が解決される時、全ての対象が不適正となっていた場合、ルールによって打ち消されるからです。
「幻影の熊」は「チャンドラの憤慨」の対象になった時点で生け贄に捧げる能力が発動し、「チャンドラの憤慨」が解決される時には戦場にいないので、対象不適正でルールによって打ち消されます。よって、対戦相手に2点のダメージは与えられません。

  



【Q.3】
「剛力化」によって+4/+4の修整を受け、6/6になっている「ルーン爪の熊」に対して「蛙変化」を唱えた場合、「ルーン爪の熊」のパワー・タフネスはどうなりますか?


答え
5/5になります。
この場合、「蛙変化」によって1/1になったあと、「剛力化」の修整が適用されるので、5/5となります。
同じ要領で、+1/+1カウンターが2個乗っていたり、「トロール皮」がエンチャントされて+2/+2の修整を受けている「ルーン爪の熊」に「蛙変化」を唱えた場合、パワー・タフネスは3/3となります。

  

  



【Q.4】
「トゲ撃ちの古老」の能力を起動したら、対戦相手が対応して「四肢切断」を「トゲ撃ちの古老」に対して唱えてきました。これらがそのまま解決された場合、「トゲ撃ちの古老」の能力は対戦相手に1点のダメージを与えるのでしょうか?


答え
いいえ、ダメージを与えません。
能力の発生源である「トゲ撃ちの古老」は「四肢切断」によって-4/-4になり死亡します。
「トゲ撃ちの古老」の能力が解決されるときにパワーの最終情報(-4)が確認されるので、対戦相手にダメージは与えません。

  



【Q.5】
日本語版のデッキを使っているのですが、一部、英語版しか手に入らないカードがありました。
日本語版と英語版を混ぜて使ってもいいのでしょうか?


答え
問題ありません。
使用時はカードの効果を間違えないように注意してください。





【Q.6】
「ムル・ダヤの巫女」について質問です。
このターン手札から土地を1枚プレイしました。「ムル・ダヤの巫女」の能力でデッキの一番上を公開したら土地だったためプレイしました。その次のデッキの1番上のカードも土地でしたがこのカードもプレイできるのでしょうか?


答え
いいえ、プレイできません。
「ムル・ダヤの巫女」の能力はターン中にフプレイできる土地の枚数を1枚だけ増やす能力です。
公開したカードがたとえ土地だったとしても、ターン中にすでに2枚の土地をプレイしていた場合はプレイすることができません。








以上、今回はマナバーン2012からも身近なデュエル中の疑問を載せてみました

細かなルールの確認で、より楽しいマジック人生を送りましょう


まだまだ、マナバーン2012には情報がたくさん載っています
初心者~中級者の方はぜひご購入を



ちょこっと勉強・・・2

2011-06-17 11:58:33 | ちょこ勉
こんにちは

今日は、試合中のちょっとした疑問を解決する「ちょこ勉」です
なんとなく気になった事や、対戦相手と意見が一致しなかったことを載せていきます。

ではでは、ちょこ勉スタート



【Q.1】
二段攻撃を持つクリーチャーで攻撃したら、先制攻撃を持つクリーチャーにブロックされました。
この時のダメージ計算の方法は?


答え
同時にダメージを与え合います。
先制攻撃は、通常のダメージ計算の前にそのクリーチャーだけ先にダメージを与える事の出来る能力です。
二段攻撃は、通常のダメージ計算の前に1回ダメージを与え、さらに通常のダメージ計算の時に1回ダメージを与える能力です。

なので、「先制攻撃」「二段攻撃」を持つクリーチャーは通常のダメージ計算の前に同時にダメージを与え合うことになります。

  


【Q.2】
「ファイレクシアマナ」は色を持つのでしょうか?


答え
はい、色を持ちます。
例えば、「攻撃的な行動」はファイレクシアマナが入っていますが「赤の呪文」ですし、「精神的つまづき」は「青の呪文」です。
クリーチャーでも「大聖堂の被膜」は「白のクリーチャー」です。

  




【Q.3】
「ファイレクシアの破棄者」の能力は「ファイレクシアの破棄者」が戦場から離れた場合も効果を持続しますか?


答え
効果は持続されません。
「ファイレクシアの破棄者」の能力「選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は起動できない。」部分は常在型能力であり、戦場にいる時だけ効果を発揮するものです。




【Q.4】
「ファイレクシアの破棄者」を唱えるに際し、「黒死病の悪魔」を指定しました。それの解決に対し対戦相手は、戦場に出ている「黒死病の悪魔」の起動型能力を使ってきました。これは可能でしょうか?


答え
「黒死病の悪魔」の起動型能力を使うことはできません。
まず、根本的に間違っています。
「ファイレクシアの破棄者」のカード名指定は「呪文を唱える時」に行うのではなく、「戦場に出るに際し」行うのです。
つまり、カード名を指定するときには「ファイレクシアの破棄者」は解決されている状態となります。
呪文や能力が解決されている時には、他の呪文や能力を唱えたり、起動したりはできませんので「黒死病の悪魔」の起動型能力は起動できません。

「黒死病の悪魔」の起動型能力を唱えようとするのであれば、「ファイレクシアの破棄者」が解決される前=「ファイレクシアの破棄者」が戦場に出る前、つまり、「カード名が指定される前」に唱える必要があります。

「ファイレクシアの破棄者」によって「カード名が指定される」時は、「ファイレクシアの破棄者は解決されている状態」ということに注意してください。

  


【Q.5】
先攻後攻を決めるのはじゃんけんでいいのですか?


答え
通常の大会ではダイスロール(サイコロの出た目)で決めます。
じゃんけんだと、おそ出しされたりする可能性があるため、より公平性の高いダイスロールが一般的です。




【Q.6】
「活線の鞭」について質問です。
「活線の鞭」を装備しているクリーチャーを対象にして、他の装備品を装備させました。「活線の鞭」の能力は誘発しますか?


答え
いいえ、誘発しません。
「活線の鞭」の誘発型能力「このクリーチャーがいずれかの呪文1つの対象になるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このクリーチャーはそれに2点のダメージを与える。」は、「呪文」の対象になる必要があります。
装備は「起動型能力」であり「呪文」ではないため、「活線の鞭」の誘発型能力は誘発されません。




【Q.7】
スタンダード構築で大会に出ようと思いますが、「夜の子」が基本セット2010のものしかありません。基本セット2011と能力も一緒なのですが、スタンダード構築で使用できませんか?


答え
カード名が一緒であれば古いカードでも、使用可能です。
ただし、かなり古いカード等は、カードの能力に修正が入っている可能性があります。その場合は最新セットの能力に修正されますので事前に確認をしてからデッキに投入してください。
世界大会などでも古い「稲妻」が使用されています。
イラストもかっこいいですしね。

  

  


【Q.8】
こちらが「コジレックの職工」で攻撃したら対戦相手は「死の信者」でブロックをし、「死の信者」の能力を起動させ私は一点のライフを失いました。この場合、「コジレックの職工」のダメージはどうなるのでしょうか?また、ブロック後に能力を起動させ生け贄に捧げる事はできるのでしょうか?


答え
一度、ブロックされたクリーチャーはプレイヤーにダメージを与える事はありません。また、ブロック後に生け贄に捧げたり、能力を起動させたりすることは可能です。

一度、クリーチャーにブロックされたクリーチャーはその後、ブロッククリーチャーがどうなろうが「ブロックされた」という事には変わりありませんので、プレイヤーにダメージを与えるという事にはなりません。

また、ブロック後のクリーチャーの生け贄も可能です。
戦闘ダメージはブロッククリーチャーを指定してすぐにダメージが与えられるわけではありません。ブロッククリーチャーの指定とダメージ計算の間には呪文や能力を起動させる事が可能となる、言ってみれば「少しの空白」があります。
その「少しの空白」で、「死の信者」の起動型能力を唱えることが可能になります。

難しく考える必要はありません。
例えば「高潔のあかし」や「巨大化」を使うのと同じ事です。
この「高潔のあかし」が「死の信者の起動型能力」に入れ替わっただけなのです。

  


【Q.9】
このブログは書籍化されますか?


答え
需要と供給の関係でされません。





以上、身近なデュエル中の疑問を載せてみました

細かなルールの確認で、より楽しいマジック人生を送りましょう

ちょこっと勉強

2011-04-24 11:30:12 | ちょこ勉
こんにちは


今日は、デュエル中にふと疑問に思ったことや間違いやすいルールについて一問一答形式でお伝えいたします
主に、僕たちが対戦していて意見が対立した事を、ルール確認後、載せていく形になります。

ではでは、早速行きましょう



【Q.1】
同盟者クリーチャーをコントロールしている時に「兵員への参加」を唱えたら、同盟者の持つ誘発型能力は2回発動するのか?それとも1回だけなのか?

答え
 「兵員への参加」で出されるトークンは2体同時に戦場に出るため、誘発する能力は1回だけ。
戦場に「ハリマーの採掘者」がいる状態で「兵員への参加」を唱えた場合は、2体同時に出たことに対して1回の能力発動となり、「ハリマーの採掘者」+「同盟者トークン」+「同盟者トークン」の3体分=3枚のカードを墓地に送ることが可能です。

  

【Q.2】
「睡眠」の効果で次のターンにアンタップしないクリーチャーとは「睡眠」の効果でタップしたクリーチャーだけですか?すでにタップ状態だったクリーチャーは関係ないのでしょうか?

答え
 「睡眠」の効果によってアンタップしないクリーチャーはタップ状態のクリーチャー全てになります。つまり、「睡眠」を唱え時にすでにタップ状態だったクリーチャーであろうと次のアンタップステップではアンタップしないことになります。
文中にある「それらのクリーチャーは…」の「それら」とは睡眠の効果でタップしたクリーチャーではなく「そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャー」を指しています。



【Q.3】
「成金、グヮファ・ハジード 」の成金カウンターの効果は「成金、グヮファ・ハジード 」が戦場を離れた後も効果を発揮するのでしょうか?

答え
 いいえ、発揮しません。
 成金カウンターとは「成金、グヮファ・ハジード 」の常在型能力によって効果を発揮しているものです。その為、「成金、グヮファ・ハジード 」が戦場を離れている間は何の効果も与えません。ただし、別の「成金、グヮファ・ハジード 」が戦場に出てくることがあれば再び効果を発揮し始めます。



【Q.4】
同盟者クリーチャーの能力は、そのクリーチャーを戦場に出した時にも効果を発揮するのでしょうか?

答え
 はい、発揮します。
 例えば、「オラン=リーフの生き残り」の戦場に出した場合は、「オラン=リーフの生き残り」の上に+1/+1カウンターが一個置かれた状態で戦場に出ます。「オンドゥの僧侶」の場合、あなたが他の同盟者をまったくコントロールしていない状態で戦場にだしても、「オンドゥの僧侶」だけで1点のライフを得ることが可能です。

  

【Q.5】
装備品を装備する時について質問です。「装備はソーサリーとして扱う」と書かれていますが、装備を「否認」で打ち消す事は可能ですか?

答え
 いいえ、不可能です。
 「装備はソーサリーとして扱う」と書かれていますが、これは「装備をする事ができるタイミング」についてかかれているだけであり、「装備をする」ということは「起動型能力」になります。つまり、この「装備はソーサリーとして扱う」という言葉でいいたのは「通常の起動型能力はいつでも使うことが可能だけれども、装備は自分のメインフェイズでかつ、スタックに呪文が乗っていない時にしか行えませんよ」と、言うことを伝えたいだけなのです。


【Q.6】
感染を持つクリーチャーがプレインズウォーカーにダメージを与えました。プレインズウォーカーが毒カウンターを持つのでしょうか?

答え
 いいえ、持ちません。
 感染能力とは「プレイヤーへダメージを与えるときは毒カウンターの形でダメージを与え、クリーチャーへダメージを与える時は-1/-1カウンターの形でダメージを与える。」と書かれているだけです。それ以外(現在だとプレインズウォーカーしかいないが)に、ダメージを与える時は通常通りのダメージをあたることになります。
つまり、プレインズウォーカーの忠誠カウンターをダメージ分減らすことになります。


【Q.7】
クリーチャーを生け贄に捧げたいのですが、勝手に捧げてもいいですか?

答え
 いいえ、ダメです。
 クリーチャーを生け贄に捧げる時は、何らかの呪文や能力によってしか生け贄に捧げることはできません。不必要なクリーチャーでも勝手に生け贄に捧げることはできません。


【Q.8】
「邪悪なる力」が付いているクリーチャーに「プロテクション(黒)」を持たせました。プロテクションを持っているクリーチャーがその色からのエンチャントの対象にならないのはわかるのですが、すでに付いているエンチャントはどうなりますか?

答え
 すでに付いているエンチャントは状況起因処理によって墓地に置かれます。これはプロテクションの性質の一つである「エンチャントされない」の部分によります。


【Q.9】
「あなたのアップキープの間に○○する」という効果をすっかり忘れてターンを終了してしまいました。この場合はどうすればいいですか?

答え
 その効果が発揮するところまで遡ってゲームを再開します。
 ちなみに、「アップキープの開始時に○○をしてもよい」という文言の場合は、「してもしなくてもどちらでもよい」という効果なので、すっかり忘れてターンを終了してもなんら問題はありません。
「あっ、○○するの忘れてたから今○○します」って、事はできませんので注意をしてください。あなたがカードを引いた時(ドローフェイズへ移った時)にあなたのアップキープは終了しています。


【Q.10】
こっちが攻撃してから対戦相手が「目潰しの魔道士」で攻撃したクリーチャーに対して「じゃあ、こいつタップで」って言ってきました。攻撃の指定は即座に解決されるって聞いたので、この行動は不可能では?

答え
 確かに、攻撃の指定はスタックを用いない為、即座に解決されることになりますので「目潰しの魔道士」でタップする事は不可能です。
 しかし、攻撃指定ステップの前には「戦闘開始ステップ」が存在しています。この「戦闘開始ステップ」中になら「目潰しの魔道士」の能力によりクリーチャーをタップする事が可能です(どのクリーチャーが攻撃するかわかっていない状況でです。)
 もし、対戦相手のコントロール下で「目潰しの魔道士」の様なクリーチャーをタップする能力を持つカードがコントロールされているならば一言「攻撃クリーチャー指定します」や「攻撃しますけどなんか使いますか?」とか言ってあげるといいでしょう。
急に攻撃宣言をしても「ちょっと、まった、攻撃する前にこの能力使いたかったんだけど…」って事にもなりかねませんのでね。







と、デュエル中に起きそうなこと(実際に起きたこと)を中心にまとめてみました
最後のやつはトラブルになりやすいので気をつけてくださいね。同様にドローフェイスに入る時にも「カード引きます」っていう方も見えます。


ではでは、複雑なマジックのルールを一つずつ理解しながら快適なマジック生活を過ごしましょう