だおもん(筑後弁で怠け者の人を表す言葉)。
…筑豊と筑後ともに炭鉱町で栄える。
遠賀川といえば直方、田川の筑豊のイメージですね。
一方、筑後は…♪月が出た出た月が出たよいよい♪の炭坑節
で有名な三井三池炭鉱で有名な大牟田市がありますね。
僕は筑後地方の山門郡(現在合併で柳川市)出身ですから
田園(河川と掘割)と有明海と低い山がある風景がベース
でしたので高度成長期の久留米市や大牟田市は西鉄線で行
くハイカラに栄えた町の印象が思い出深いですね。
地域性では、母の言葉で「いつまでもあると思うな親と金
、無いと思うな運と災難」これにつきる。先天的に選べな
い環境(親と金)でさえ永遠でなく無常であり、そうかと
思うと後天的な人生においても運と災難は縄のねじれのよ
うに幸運であったり試練であったり関わりの中で生かされ
まっとうするものだよと言われているように思います。
せみのうたのスチェーションはおそらくワシワシ(クマゼ
ミ)がなく時期の導入部だと思いますが、僕はおてんとう
さまの日差しの中が人生を戯曲的に語るにはふさわしいと
は思うものも僕ならエンディングに蛍が舞い飛ぶ縁台で終
焉を表現したいですね。なぜなら昭和の高度成長期の激動
を躁の時代だとするなら高齢になってからの平成の時代を
鬱の時代と感じれば夜明けを待てない今に生きぬくことは
こころに夏の蛍のように自ら光をともしながら生きる様。
…僕は筑後地方の本家に生まれましたが大人数の兄弟では
末位置であるために独立する運命です。デラシネじゃない
ですけど根無し草のようなものです。郷土愛は深くても親
の存在があってこそで離れて生きていて故郷とは方言を忘
れない事だけがルーツのアイデンティティだと思えます。