白秋ながや文庫

日々の徒然。

おりが~青春の門~上京

2007年03月28日 | インポート
  本日は晴天なり、先ず、タイトルに引用の「青春の門」は福岡出身者なら憧れた小説のタイトルです。五木寛之さんの作品が大好きで特に、この作品のシンスケに憧れ早稲田で講義を受けました。オリエは残念ながらいませんでしたが。映画も田中さん佐藤さん両方ともシンスケ役よかったですね。ほんなこてよかったばい。五木さんの作品ならなんでんかんでんオールオッケーですばい。最近東京タワーをみて青春の門しとるなあと思いつつ楽しみでみてましたが。こりもよかね。

・・・  前回、記した北原白秋献詩入賞の作品
       
     「黒雀」
御鷹見橋から清水山を眺めれば、塩河堤防はゴリの藪。    
(おたかんばしからきよみっつぁんながむっと、しおがわどいはごりんやぶ)

瓦焼きの黒雀。台風来ぬも忙しい。黙々モォクのチュンチュル凛。
(かわらやきんくろすずめ。おおかぜこんでもいそがしか。もくもくもぉくんちゅんちゅるりん)


繋ぎのホンナイ水面藻の下見るなら、セェベンタンの早急さ。  
(つなぎのほんないもんしたみんなら、せぇべんたんのすっとこやり)

瓦焼きの黒雀。ネンネコ背負うて鬼瓦の粘土練って。黙々モォクのチュンチュル凛。
(かわらやきんくろすずめ。ねんねこかろうておにんかわんねんどろねって。もくもくもぉくんちゅんちゅるりん)


蜘蛛手の網から、河上の方を見るなら、汲み場の下で鰻捌き。 
(くもでんあみからかみんほうみんなら、くんばんしたでうなぎじょり)

瓦焼きの黒雀。バンコの隣の七輪熾し。黙々モォクのチュンチュル凛。
(かわらやきんくろすずめ。ばんこんとなりんしちりんおこし。もくもくもぉくんちゅんちゆるりん)


水の郷から船で嫁ぐ花嫁さんは、白壁下りの秋桜かな。      
(みずんさとからどんこでよめらすはなおかっつぁんは、しらかべくだりんこすもすんごたる。)

瓦焼きの黒雀。カササギ色して稲刈りおにぎえ。黙々モォクのチュンチュル凛。
(かわらやきんくろすずめ。こうげからすいろして、こんのうにおにぎえ。もくもくもぉくんちゅんちゅるりん)