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「春めきて」(yaccodaco独吟)

2005-02-27 09:00:05 | 連句関係
「春めきて」(yaccodaco独吟)

         起首2004.3.1

        満尾2005.2.25
 

 オ  春めきて安普請とて我が家かな     

     紅梅匂ふ新しき道         

    早帰り日永の得と湯に入りて      

     隣の喧嘩窓越しに見る            

    十六夜の迷ふことなき習い事      

     自慢の孫に菊枕させ        

 ウ  新酒酌む夜は黙して好々爺       

     無言のままに電話をガチャリ    
  
    休耕地ザラザラしてる隙間風      

     想いの霜のつもる明け方      

    書きなぐる字は下手くそな手紙出し   

     親に内緒の娘の愁思        

    初雁は行き着く場所を誰に問ふ         

     ムーンライトの散歩のんびり    

    下町の塵ひとつなき裏通り          

     大工の頭の甲高き声        

    馳走にもひとくふうして花の宴     

     未練がましく浅蜊汁飲み      

 ナオ 木更津の海女とメルアド取り交はす   

     ただ行きずりの恋と割りきる    

    掛け捨ての保険勧める外交員      

     炎暑に株の騰がり請け負う       

    鼾かくステテコ姿は家風なり      

     英国流のガーデニングよ      

    鬱病に早々帰国したる冬           

   大根引けば則天去私と        

    仏性のありやなしやと吠える犬     

     露を踏み分けリハビリの朝       
    
    有明の月を見ながら反吐を吐く     

     改装電車爽やかになり       
 
 ナウ 並んでる今評判の魚の店        
  
     なんとはなしに拭う目頭      

    佐保姫は隣の村で長話し        

     姿見えねど聞こゆ囀り       

    花少し散らして通り過ぎる人      

     よい按配に日和麗らか 

(留め書き//yaccodaco:2005/2/27)
 
苦労したのはやはり季の配置です。俳諧ネットでやられて
いるように、最初に季の配置を決めて全体の構想を考えれ
ばよかったのですが、句を作りながら季をはめ込んでいっ
たものですから大変でした。通し番号を付けたのも、全体
の中で自分がどの辺を詠んでいるのか時々解らなくなって
きたりしましたので便宜のためです。

句の展開も独吟だと難しいですね。刺激に欠けますのでどう
しても飽きてきてしまいます。連句は、前句に挑みかけられ
るぐらいが想像力が逞しくなって面白いですね。

かな使いも新旧ごちゃまぜですが、詠んだ時の気分を残した
かったので統一しませんでした。その他式目については全然
自身がありません。

         
          

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